taspoが嫌われて思わぬ儲けが - 2 -
まさにタスポさまさまだ。食料品やガソリンの値上がりで個人消費が低迷する中、スーパー・百貨店とコンビニの間で業績格差が広がっている。08年上半期の全国主要スーパーの既存店売上高は12年連続で前年実績を下回り、百貨店も高額品が売れず2年ぶりの前年割れとなった。一方、コンビニは、たばこ自動販売機用成人識別ICカード「taspo(タスポ)」の導入で、店頭でのたばこ販売が増えたことなどから前年実績を上回り、明暗が分かれた。
6月の時点『taspoが嫌われて思わぬ儲けが』でその傾向がみられたが、自販機にくらべ、カートン買いのできるコンビニなどには一層利点となるようだ。
毎日新聞(7/23)から
日本チェーンストア協会が22日発表した08年上半期(1〜6月)の全国主要スーパーの売上高は6兆5262億円で、既存店ベースでは前年同月比0・3%減。消費者の節約志向が強まっており、衣料品が同6・0%減と17年連続で前年割れとなったほか、洗剤,化粧品など生活関連品も同2・7%のマイナスだった。ただ、食料品は、メーカー製品より安価な各社の自主企画品(プライベートブランド)の売り上げが増え、同1・8%増と5年ぶりのプラスに転じた。
また、日本百貨店協会が発表した全国百貨店の上半期の売上高は3兆6171億円で、既存店ベースでは前年同期比2・8%減と03年以来のマイナス幅となった。衣料品や宝飾品の販売不振が深刻で9年ぶりに全18地区でマイナスになった。
一方、日本フランチャイズチェーン協会によると、全国の主要コンビニチェーンの上半期の既存店売上高は3兆3897億円で、同1・1%増えた。3〜4月は苦戦したが、タスポの導入地域が拡大した5月以降、カードを持たない喫煙者が、コンビニ店頭でたばこを買ったついでに缶入り飲料や弁当などを購入する「ついで買い」が急増して売り上げ全体を押し上げたといえる。
たばこメーカーでつくる「日本たばこ協会」は25日、今年4〜6月のたばこの販売実績を発表した。販売数量は前年同期比1・6%減の648億本、販売額も同1・4%減の9824億円だった。協会によると「タスポ」など自動販売機の成人識別機能が今年7月に全国稼働するのを前に駆け込み需要があり、例年4〜5%の減少幅が一時的に縮んだという。
7月以降は、対面販売での売り上げは好調ながら、駆け込み需要の反動や、ほとんどの自販機がタスポなしでは買えないことから、例年を上回る需要減を見込んでいるという。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント