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2008年7月25日 (金)

文化庁「国語に関する世論調査」

文化庁の「結果について」、から
文化庁では、国語施策の参考とするため、平成7年度から毎年「国語に関する世論調査」を実施している。
平成18年度は、常用漢字の認知度など、漢字使用にかかわる一般の人々の意識を中心に調査した。また、例年取り上げている、慣用句等の言い方や、その意味についても調査を実施した。
【調査目的・方法等】
調査目的 : 情報化時代における漢字使用、慣用句等の意味の理解や使用に関する意識等を調査し、国語施策をすすめる上での参考とする
調査対象 : 全国16歳以上の男女
調査時期 : 平成19年2月14日〜3月11日
調査方法 : 個別面接調査
回収結果 : アタック総数  3442人
       有効回収数(率)1943人(56・4%)

毎日新聞(7/25)から(同紙の有効回収数では1975人となっている)
 「煮詰まる」の意味を本来と逆の「結論が出せない状態になること」だと思っている人が10〜30代の7割に上ることが24日、文化庁の国語に関する世論調査で分かった。50代以上は逆に7割が正答。「檄を飛ばす」については、どの世代も7〜8割が本来とは異なる意味を選んだ。また、日本人の国語力の課題として「敬語」や「話を正確に聞く力」を挙げた人が多いが、「自分の課題」に挙げた人は少なく、自分ではなく他人のコミュニケーション能力を問題にする傾向が浮かんだ。

二つの選択肢から「煮詰まる」の意味を正答できたのは10代が16・3%、20代が26・6%だった一方で、50代は77・3%、60歳以上は73・1%と世代間で差があった。しかし「憮然」の本来の意味を選んだ割合は10代36・3%、60歳以上15・3%と逆転した。

◆どちらの意味だと思う?(◎が本来)
[檄を飛ばす]
◎自分の考えを広く知らせて同意を求めること 19・3%
 元気のない者に刺激を与えて活気づけること 72・9%

[憮然(ぶぜん)]
◎失望してぼんやりとしている様子      17・1%
 腹を立てている様子            70・8%

[さわり]
◎話などの要点               35・1%
 話などの最初の部分            55・0%

[煮詰まる]
◎議論が出尽くして結論の出る状態になること 56・7%
 議論が行き詰まり結論が出ない状態になる  37・3%

[琴線に触れる]
◎感動や共鳴を与えること          37・8%
 怒りを買ってしまうこと          35・6%

《それにしても学習能力の低いことに驚く。以上5例など10年以上続く調査の中でもしばしば取り上げられている言葉だ。自分の所属している国の言葉なら、少しでも関心があれば学習することはできる。それとも新しく参入して来る若い世代の国語力が弱いことの結果なのだろうか。》

国語力の課題として
 ▽敬語などの知識         (42・1%)
 ▽他人の話を正確に聞く能力    (36・8%)
 ▽相手の立場や場面を認識ずる能力 (31・6%)
を挙げた人が多かった。
一方、同じ課題を「自分自身の国語力で自身が持てない点」に挙げた人は10〜26%と少ない。

むしろ、
 ▽説明したり、発表したりする能力 (32・5%)
 ▽考えをまとめ文章を構成する能力 (29・8%)
などの実務能力を自分の課題に挙げる人が多かった。

◆どちらを使う?(◎が本来の言い方)
◎足をすくわれる       (16・7%)
 足下をすくわれる      (74・1%)

◎論陣を張る         (25・3%)
 論戦を張る         (35・0%)

◎心血を注ぐ         (64・6%)
 心血を傾ける        (13・3%)

◎溜飲(りゅういん)を下げる (39・8%)
 溜飲を晴らす        (26・1%)

◎目から鱗(うろこ)が落ちる (80・6%)
 目から鱗が取れる      ( 8・7%)

今の国語が乱れていると思う人の割合は79・5%で、02年度調査(80・4%)より減少した。乱れていると思わない理由は「言葉は時代によって変るから」と答えた人が39・1%(02年度30・1%)と最多だった。

《確かに言葉は時代によって変化するものかも知れないが、明確に乱れて間違っているものを、時代の変化で片付けていいものかどうか考える必要はある。文化庁も遠慮してか『正解又は正答』ではなく、『本来の言い方』という曖昧な表現を取っているのも頷けないところだ》。

国語に関する世論調査では、省庁の文書などで使われることが多い外来語60語について理解度なども尋ねた。02年度に同じ語について尋ねた時より「ウェブサイド」「ログイン」など情報関連の語の理解度が大幅に上昇した。

意味が「分かる」「何となく分かる」と答えた割合はウェブサイトは5年前に比べて27・5ポイント増の59・4%、ログインも26・5ポイント増の55・4%だった。また、アセスメント(影響評価)とイノベーション(技術革新)は「聞いたことがある」と答えた人(60・9%と60・8%)と、「意味が分かる」と答えた人(27・2%と23・9%)の差が30ポイント以上開き、認知度の割に意味が浸透していない現状が浮かんだ。

◆理解度が5年前より上がった外来語
(「分かる」「何となく分かる」と答えた割合)
 カッコ内は02年度調査時、上昇率の高い順
 コラボレーション   66・3%(31・6%)
 インフラ       60・1%(31・9%)
 ウェブサイト     58・4%(31・9%)
 ログイン       55・4%(28・9%)
 ユニバーサルサービス 57・5%(38・3%)
 イノベーション    41・1%(22・0%)
 ポテンシャル     46・0%(30・6%)
 コア         48・5%(33・8%)
 アーカイブ      28・4%(14・9%)
 アナリスト      51・8%(39・1%)

◆理解度の低い外来語
(「分かる」「何となく分かる」と答えた割合
 エンフォースメント(法執行)   6・7%
 コンソーシアム(共同企業体)   8・0%
 メセナ(企業などの文化擁護活動) 9・8%
 エンパワーメント(権限付与)  10・3%
 タスクフォース(特別作業班)  11・6%
 リテラシー(読み書き能力)   13・8%
 トレーサビリティー(履歴管理) 16・5%
 サマリー(要約)        19・0%
 バックオフイス(事務管理部門) 19・5%
 ガバナンス(統治)       20・0%

《決定的に私は英語は敵国語の世代だ。前半の10語は毎日のパソコン絡みで覚えなければならないものだけは幾つかは「何となく分かる」に入る。後の10語に至っては覚える必要すら感じない。これらが「分かる」ことが政府が言う国際人、グローバルな人とも思わない。或いは英語が話せてサッカーができ、海外チームに所属して走り回っている人間、野球がうまくて大リーグでプレーしている人間を国際人だとも思わない。ということは英語(でなくても良いが)が話せることをもって国際人とはとても定義できない。少なくとも海外へ出て、英語でなくてもよい、自国の歴史や文化を語ることも出来ないようでは失格だ。上の横文字だってちゃんと日本語表記は可能ではないか。だったら、日本人の8〜9割以上が理解できない言葉はない方が良いことになる》。

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