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2008年7月12日 (土)

悪趣味、カラーコンタクト

今から3、4年、いやもっと以前になるだろう。不思議な生き物を見た。長髪で色白、性別不明、日本人のようでもあるが瞳の色が青い。気しょく悪い印象のまま何年か過ぎてとんと忘れていた。ひょんなことでそれが日本のミュージシャンで、目が青いのは着色されたコンタクトを使用しているからと聞いたが、男か女か確認しないままで過ぎていた。何にコンプレックスがあるのか、何が嬉しくて青い目か、ただの毛唐かぶれか、何故青なのか、そして2、3年後また、ひょんなことでそれがガクトなる名前の人物であることを知った。未だに男にも女にも見え、私には性別不詳のままだ。

【閑話休題】
早くから目に傷害が発生しやすいことは指摘されていた。それでもばかな流行に流されて、趣味の悪いカラーコンタクトレンズで若い女たちの目に傷害が起きる被害が相次いでいるという。つけるのは勝手だが、不潔な付け爪と同じで、カラーコンタクトの何のどこがおしゃれなんだか昭和一桁にはさっぱり理解できない。

毎日新聞(7/10)から
厚生労働省は、目に障害が起きる被害が相次いでいるおしゃれ用のカラーコンタクトレンズについて、販売規制に踏み切る方針を固めた。薬事法の省令を改正し、視力矯正用のコンタクトレンズと同様に、都道府県知事の許可がなければ販売できないようにする方針で、早ければ年度内に実施する。

おしゃれ用のカラーコンタクトレンズは、視力矯正を目的としないのが特徴で、10年程前から若い女性を中心に人気があるという。眼科医の処方の必要がなく、インターネットの通信販売やディスカウントストアなどで数千円程度で購入することができ、事実上野放し状態で売られている。

しかし、品質や構造的に目に酸素を取り入れにくいものがあったり、洗浄や消毒方法などについて適切な指導を受けずに購入できるため、視力に障害が生じるケースも目立つ。「製品評価技術基盤機構」(NITE)が、眼科医から聞き取ったところ、05年10月から今年2月までに約160件の被害があった。角膜剥離で入院したケースもあったという。専門家によると、障害には、結膜炎にかかったり、アレルギー症状を起すケースが多く、角膜の表面に傷がつく点状表層角膜炎症や酸素不足による角膜びらんも確認されている。

視力矯正用コンタクトレンズは、「高度管理医療機器」として扱われ、薬事法で都道府県知事の許可のほか、販売店に管理者を置くことが義務づけられている。客に「医療上の責任は負いかねます」と書かれた紙に署名をさせて販売している店もあり、コンタクトレンズ業界からは規制を歓迎する声も出ている。

東京都内の女子大学生(18)は瞳を大きく見せようと、2年前から度なしのカラーコンタクトレンズを使い始めた。色はグレー。1月に自宅近くのディスカウントストアで約4000円で買った。取扱いについて店から説明はなかったが、医療上の免責や自己責任で管理することなどが記載された「お客さまとのお約束」という用紙に署名させられた。付属の説明書を読んでレンズは洗っているが、目が充血したり腫れ物ができたこともあったという。店では「署名は販売管理上必要なもので、免責のためではない」とし、記者が取材した4月以降に「その文言を外した」と説明する。

日本コンタクトレンズ協会によると、おしゃれ用にカラーコンタクトレンズは10年ほど前から売られ、約5年前からネットや量販店で大量に売られるようになった。製品はすべて輸入品で、韓国が中心という。協会の担当者は「メーカーが協会に加盟しているわけではなく、販売量などの実態は分からない。協会とは関係がないのに、クレームが寄せられており、規制が必要と思っていた」と話した。

《現状のままでは、売れればどこで作っていようと店頭に並べるのは当然で、その結果が傷になろうが障害が起きようが、購入者の自己責任となるということだろう。》

社団法人「日本眼科医会」の常任理事で医師の宇津見義一は「カラーコンタクトを装着すると瞳はエベレストの頂上以上に低酸素状態になる。また、ディスカウントストアやネットの通販では、適切な洗浄や消毒、保存方法を指導しておらず障害が起きやすい。材質が分からない物もあり規制は当然」と指摘する。眼科医への調査では結膜炎など健康被害はこの2年半で167件を数え、うち13件は視力低下の後遺症が残る重症だったという。

《過激な痩せ過ぎも同じだが、「過ぎたるは及ばず」の名言もある。瞳の色や大きさを変えるなど、まさに行き過ぎの最たるものだ。現実に障害も起きている、そのような危ないものを着用してまで自己を競い合ってアピールするのは何のためだろうか。ただの悪趣味の流行が女性の何にプラスするのだろう。日本人にはない目の色の、奇抜を競っても何の得にもならないと思うのだが。おしゃれとはそのような安っぽいものなのか。》

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