盗人にも三分の理
原産地・中国・日本
(ヨーロッパで交配育種)
世界最大級の2色の大輪
(花言葉)
ゆり全般には・・純潔・威厳など
鉄砲ゆり・・・・正直・甘美など
ぬすっと(盗人)にも三分の理を今風に言えば、盗人にも100分の3の理屈、となる。空き巣に入られるのは不用心にも戸締まりが悪いからだ、の理由にもならない屁理屈のことだ。
今回のグリーンピースの鯨肉窃盗の件が将にこれに当る。彼らの屁理屈は、「告発のため」となっているが、だからといって他人名義の所有物を、他人の建造物内に無断侵入し、盗んでもよいことの理由にはならない。法治国では犯罪となる。
毎日新聞(6/20)から
国際環境保護団体「グリーンピース・ジャパン」(GP=東京都新宿区西新宿8)のメンバーが4月、調査捕鯨船「日新丸」乗組員の鯨肉横領を裏付けようと、宅配途中の鯨肉入り段ボールを無断で持ち去った事件で、青森県警と警視庁は20日朝、GP海洋生態系問題担当部長、佐藤潤一容疑者(31)=東京都八王子市みなみ野市3=、同GPメンバー、鈴木徹(41)=横浜市金沢区野島町=ら2人を窃盗と建造物侵入の疑いで東京都内で逮捕した。
調べで、2人は4月16日午前8時40分ごろから午後2時半ごろにかけて、日新丸に乗船していた「共同船舶」(東京都中央区)所属の乗務員1人が北海道の自宅に宅配便で送った鯨肉23・5キロ入りの段ボール1箱を、経由地の西濃運輸青森支店の配送所に侵入して盗み出した疑い。
西濃運輸(岐阜県大垣市)が5月16日、青森署に被害届けを出し、県警警備部と警視庁公安部が合同で調査していた。県警は20日午前、新宿区のGP事務所など5カ所の家宅捜索に入った。2人の身柄は同日中に青森署に移して本格的に事情を聴き、GPが組織的に関与していなかったかなどについても調べる。
GPは5月15日、乗組員ら12人が鯨肉を着服したとして業務上横領容疑で東京地検に告発。佐藤容疑者は記者会見で、無断持ち出しを認めた上で「横領行為の証拠を入手するためで問題ない」などと説明していた。
県警は「持ち出し行為は悪質で、グリーンピースの主張は関係ない」としている。西濃運輸は「同様事件の再発防止を再徹底する。グリーンピースへの損害賠償請求については、弁護士に相談する」とのコメントを発表した。
日本大学法科大学院の板倉宏教授(刑法)の話。不正を明らかにするために盗みをしていいことにはならない。明らかに窃盗罪にあたる。目的のために人の物を窃取していいという考えは法律を無視している、と。
《幼い頃、明治生まれの父から厳しく躾けられた教えがある。『悪いことをした人がいるとして、その人のことを他人に告げ口することは、悪いことをしている人よりももっと悪い心の人だ、人の告げ口は絶対にしてはいけない』だった。考え方としては異論のある人も多いところだが、少なくとも私は告げ口だけはしてこなかったと言える。どのように弁解しようと、グリーンピースのやったことは、小児でも分かることだが、家宅侵入罪であり、してはならない盗み行為だ。グリーンピースのいう屁理屈が通れば日本の法秩序は乱れてしまう。》
グリーンピース・ジャパンの代理人の只野靖弁護士が20日午前9時過ぎから記者会見し、「こういう(鯨肉を持ち出す)方法を取らなければ鯨肉の横領を告発できなかった」と鯨肉入り段ボールを持ち去った行為の正当性を主張した。さらに、「持ち出しの経緯や詳細について一切を上申書で提出し、任意捜査に応じると言ってきたのに、こんな形で逮捕・家宅捜索されたのは非常に遺憾」と不満を述べた。また、「鯨肉横領の告発の意義は変らない。これとは別に(告発を受理した東京地検によって)捜査が進むと思う」と語った。
《弁護士ともあろう者が、相手の非を暴くためであったとしても、、家宅侵入、窃盗を正当化しようとすることは、法治国家の弁護士として考えられないが、彼の言い分は、「議論を巻き起こすのがGPの役割」と今回の行為の理由を話したという。》
国家公安委員長・泉信也は20日の閣議後会見で「人の所有物をとるのはあってはならないことで許されない。(逮捕は)警察としては当然の責務」と述べた。
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