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2008年6月30日 (月)

59歳男のおしゃれ とは

毎日新聞に定期的に取り上げられる「男の家庭面」のおしゃれ編。少し古いが6月23日から

例の通り顔を並べる「おじさん変身させ隊!強力メンバー」の全くセンスのない連中が、寄ってたかって1人の男を惨めに変身させる。メンバーは先ず、オンワード樫山メンズ商品開発部・黒部和夫、続いて松屋専門課長・宮崎俊一、資生堂ビューティークリエーション研究所長・富川栄(女)、同ビューティーアーティスト・豊田健治の計4名。さあ、そのセンスになさを見てみよう。

読者モデルは東京都大田区の会社員(59)、くっきりとした目鼻立ちだ。学生時代は剣道をやっていたこともあり、がっちりとした体格だ。髪もオールバックで決めているが、「散髪は自分でやっています」と無頓着な方だ。

まっ先に髪がいじられる。「同じオールバックでも、動きがある方が若々しく見えます」で、やられたようだ。

《昭和一桁の世代の思いは、切り上げて60歳の男に「おしゃれ」など全く不要の言葉だ。このモデルもいつもは自分で髪は手入れすると言う。私も1番長い間していたオールバックの頃には散髪屋には行ったことがない。すべて自分でやっていた。それで十分だった。彼はただ、「自分を変える良いチャンスと思い応募しました」とのこと。それで出来上がった髪は、大阪のおばちゃん(というより、全国の老若男女に流行っているが)のように、ワックスを練り込んで前髪を立ち上げ、ばさばさ、とげとげの髪になった。》

これを誰が担当したのか「立体感をだした」「形を整えるだけで優しい印象に変ります」と自画自賛する。次は身につけるものだ。モデルの普段着はポロシャツやスラックスなどオーソドックスなもの中心だという。担当は、「雰囲気がある方なので『爽やかなチョイ悪おやじ』のイメージでまとめてみました、ということだ。

《チョイ悪ってどんな悪だ。世の中しきりに変な言葉が使われているが、ほんとうに悪が好かれるのか。少しの悪でも悪が見えれば、やれDVだ、暴力だ、いじめだ、エッチだ、など嫌われるのがオチだろう。チョイ悪など単なる言葉の遊びに過ぎない。》

衣装の担当は黒部と宮崎。今年大流行しそうな白のパンツに白のカットソー、オフ白とブルーのストライプのジャケットという爽やかな組み合わせ。価格は3点で約9万円。くすんだ青の麻製のストールと黒いフレームのサングラスがアクセント。靴とベルトはベージュだ。

《このメンバーは随分と中・老年の喉元を気にする。いつもいつものことだが、首にボロ布を巻いて隠したがる。「くすんだ麻製のストール」というものらしいが、見た目、本当に人間までくすませてしまう。どうしてこれがおしゃれなのか不思議だ。それにサングラスがおしゃれの必需品とは考えることがお笑いだ。》

「全身を同系色の淡いトーンでまとめると落ちついた感じになります。モデルのように体格が良く、顔だちも存在感がある方は、優しさが加わってピッタリ」とこれまた自画自賛。

肩パッドなしのジャケットは綿製、スラックスは綿100%のピケ地製でさらさらした肌触り。ポロシャツは、襟がくしゃっとなりがちなのが難点だが、今回のように台襟(襟の立ち上がりをつくるバンド状の部分)付きのカットソーなら、襟が立ち、きちんと感が保てる。年配のカジュアルにお勧めだ。

《何にでも的をくっつける「・・的」が随分乱れて使われているが、これはまた新しい驚きだ。「きちんと感」なる言葉があるとは。》

モデルは最後に「ずいぶん変ってびっくり」と。「退職しても、カッコいい60歳のおやじになれそう」と満足そうだった、という。

《いつものことだが、事前・事後の写真が載っている。写真を撮るにもセンスが必要だ。これらの写真を見て、そのセンスの悪さがはっきりする。変身前も後も白っぽい壁の前に立つモデルだが、よってたかって弄られる前のモデルの方がはるかに自然な清潔感のある年齢相応の男性に見える。センスノ悪さは変身後の写真だ。白壁の前に白いズボン。モデルの下半身にまるで力がない。壁に溶け込んで足のない影の薄いおっさんだ。それに靴が全体のバランスを崩している。変身前の紺地のスラックスに黒い靴が全身の体重を支えて地に足がついた感じを醸し出している。おしゃれを写真で見せるのに、モデルのバックに神経が回らないようでは総合的なデザイナーとしては失格だ。今まで取り上げられた事例で、変身後が変身前に比べて明らかに良くなったケースには、ただの1度もお目にかかっていない。》

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2008年6月29日 (日)

日本は眼中にない米、「北朝鮮テロ指定」解除

 毎日新聞(6/25〜29)から <要約> と《私見》
 北朝鮮は26日、核問題をめぐる6カ国協議合意に基づき、核放棄に向けた「第2段階措置」として義務づけられていた核計画の申告書を議長国・中国に提出した。この見返り措置としてブッシュ米大統領が北朝鮮に対するテロ支援国家の指定解除を議会に通告した。指定解除は通告翌日から「45日後」に発効する。

 しかし、申告書の内容は北朝鮮が約束していたはずの「完全かつ正確な申告」とは到底言えず、核兵器などに関する情報は盛り込まれず、先送りされる。申告書は40〜50ページとされ、
 1)抽出したプルトニウムの量(30数キロ程度?)
 2)抽出のために使った核施設の稼動実績
 3)核活動関連施設のリスト
 別文書:高濃縮ウランによる核開発とシリア核協力疑惑。米国が指摘し、北朝鮮が認知。
などが記載されているものとみられる。

 福田首相は申告書提出のニュースに先がけて24日、首相官邸で記者団に対して米国が26日にも北朝鮮のテロ支援国家指定解除の手続きに入ることに関し、「北朝鮮の核問題が解決する方向に進むのであれば、歓迎すべきことだ」と述べ、解除の前提となる北朝鮮の核申告を前向きに評価した上で、指定解除を容認する考えを示した。首相は「わが国は拉致問題も解決を果さなくてはいけない。日米が緊密な連絡を取り合うことが必要だ」とも述べた。

ブッシュ米大統領は26日、ホワイトハウスで記者会見し、北朝鮮に対するテロ支援国家指定解除を決定したと表明。北朝鮮が「敵視政策の象徴」と見なしてきたテロ支援国家解除に、米国が動いたことで、北朝鮮の核問題と米朝関係は新たな局面に入った。指定解除に慎重に対処するよう主張してきた日本は拉致問題解決に向け、厳しい現実を迫られそうだ。

大統領は会見で、北朝鮮の核申告は「正しい方向への第一歩」と述べる一方、「北朝鮮が国際社会の懸念に適切に対処しなければ、相応の結末が待っている」と北朝鮮を牽制した。

さらに日本人拉致について「絶対に忘れない。日本と協力し、北朝鮮に圧力をかける」と語り、日本への配慮を示した。

《ブッシュはいつまで大統領でいられるつもりなんだろうか。「拉致された日本人がいたことを忘れない」は大統領でなくなっても忘れないでいられる。大統領でいる間に北朝鮮に対してどのような圧力をかけることができるのかが問題だ。ただ、ことのついでに触れただけのこの言辞を信じる人間がいればお目出度い。また、日本政府も「拉致問題が解決しなければ、国交正常化はありえない」と息巻いているが、振返ってみれば、日本政府自体、拉致問題には大した関心を持たなかった過去がある。

 国会で拉致問題が本格的に取り扱われたのは1988(昭和63)年だ。1月の衆議院本会議で民社党の長塚委員が、3月に参議院予算委員会で日本共産党の橋本委員がそれぞれ質問を行ない、政府に糺したがそれだけで終わっていた。その後国会においては1997年まで「国交正常化」の話題が出る度に懸案問題として出る程度であった。

 政府が拉致を認めることになったのは、1977年に拉致された横田めぐみさんの実名報道があってからだ。国会でも取り上げられ、1997年、政府が初めて7件10人の拉致被害者を認めたのだ。》

 とは言え北朝鮮の核、ミサイル開発とともに、日本にとって重要なのは拉致問題だ。今回の米国の妥協で、日米で圧力をかけるというカードが失われるのではとの懸念があるのは確かだ。日本にとっては痛手である。しかし今回、北朝鮮が日本との公式協議に9カ月ぶりに応じたのも米国の働きかけがあったため、ということも考えられる。

その意味で注目されるのは、北朝鮮が「拉致問題は解決済み」とのこれまでの姿勢を変えて約束した拉致問題の再調査だ。どんな再調査になるのか、早急に詰める必要があるが、この再調査を生かして打開を図るべきだろう。

 《北朝鮮の調査には煮え湯を飲まされた記憶が新しい。誰の骨か分からない人骨を、本人のものと偽って持ち帰らせた事実がある。調査には日本から調査団の参加を認めるよう北朝鮮に働きかけることも必要ではないか。従来の種々不明朗な懸案事項が開明されて後、経済援助などを含む国交の正常化は行なわれるべきと考える》。


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2008年6月28日 (土)

小学6年・中学3年の社会科(特定課題調査)テストの結果

 今年の春に公表された大学生・高校生の調査報告に比べれば驚きは小さい。先の大学・高校生にはいたが、自分が住んでいる国の首都・東京の位置すら地図上で分からないようなバカはいないようだからだ。

毎日新聞(6/28)から
 文部科学省国立教育政策研究所は27日、小学6年と中学3年を対象にした社会科テスト(特定課題調査)の結果を公表した。歴史上の人物と業績を結びつける問題(小6)では、ザビエルや雪舟は正答率が高い一方、伊藤博文や勝海舟は低いという意外な「認知度ランキング」が判明した。小6で全47都道府県の位置を正しく答えた児童は12・7%だった。

調査は昨年1〜2月、無作為抽出した全国526校1万6000人を対象に実施した。都道府県名から地図上の位置を選ぶ問題(小6)では、47都道府県の正答率が54・7%。福井県と徳島県の39・9%が最低だった。鳥取県を島根県の位置(誤答率18・7%)としたり、秋田県を岩手県の位置(16・6%)とするなど、隣接県と間違えるケースが目立った。47都道府県の位置は、来年度から先行実施される新学習指導要領で小3〜4年生で必ず学ぶようになる。

 名称から地図上の位置を選ぶ問題で正答率の低かった都道府県(%)
         小6     中3
  福井    39・9    47・7
  徳島    39・9    48・3
  宮崎    40・1     —
  島根    40・2    54・2
  岡山    41・3    54・5
  福岡    41・8    62・6
  山梨    43・0    56・4
  鳥取    43・5     —
  岐阜    44・2    58・0
  佐賀    44・5     —
   ([—]は出題なし)

 学習指導要領で取り上げている42人の名前に、業績を説明した42の短文を結びつける小6の問題では、ザビエルは正答率98・2%だったのに対し、伊藤博文は37・7%、明治天皇は37・5%だった。

近現代の人物ほど正答率が低く、同研究所は「同時代に活躍した人物が多いため」などと分析。明治天皇は「五箇条の御誓文を出した」が正解だが、「大日本帝国憲法をつくる仕事に当たった」の伊藤博文と混同した誤答が多かった。

一方、同時に実施した学校へのアンケートで、「人物年表や人物事典づくりなど表現活動を(指導に)取り入れた」と答えた教師の担当児童は正答率が高かった。

《教育政策研究所は近現代の人物に正答率の低いことの理由に、「同時代に活躍した人物が多いため」と低次元の分析をしているが、これには現在の教育の根本的な問題が見落とされているように思う。設問に並んでいる人物を見る限り、近代に活躍した人たちで占められており、敗戦後から現代までの歴史を築いてきた人たちが1人もいないことに気づく。すなわち、近現代といいながら、現代史が全く含まれていないのだ。憲法に触れられてはいても、明治憲法(大日本帝国憲法とまで書く)であり、明治維新から明治新政府を築き上げた元勲たちの名前が連なり、第2次世界大戦中から敗戦後の民主主義を歩んできた人たちは一切姿を見せていない。なぜか、

現代に触れれば戦前の軍国主義に触れ、侵略戦争に触れ、中国、韓国の問題に触れなければならなくなる。敗戦後には新憲法に触れ、自衛隊に触れることになれば、必ずそこには戦争放棄を謳った新憲法と、自衛隊の憲法違反の問題が疑問として浮かび上がるからだ。そのためには歴史は近代で止め置く必要があるのだ。歴史が現代に近づくほど触れたくない思惑が垣間見えるのだ。それとも小学校では現代史は教えないことになっているのだろうか。

小6にもなって学んでいれば、42名の偉人の数程度であれば、結びつける業績が列記されているような設問方式では、至極簡単に理解できるはずだ。決して多すぎる数ではない。》

 人物の業績を選ぶ問題の結果(小6)
  順位  人物名     正答率(%)
  1  卑 弥 呼    99・0   
  2  ザビエル     98・2
  3  ペ リ ー    95・8
  4  雪   舟    94・2
  5  野口 英世    92・9
  6  杉田 玄白    89・2
  6  足利 義満    89・2
  8  足利 義政    89・1
  9  聖徳 太子    86・9
  10  伊能 忠敬    85・8
  略 -----------------------
  37  伊藤 博文    37・7
  38  明治 天皇    37・5
  39  勝  海舟    28・4
  40  大隈 重信    28・1
  41  木戸 孝允    23・3
  42  大久保利通    19・9

 人物と業績との関係
 卑 弥 呼「邪馬台国の女王になった」
 ザビエル 「日本にキリスト教を伝えた」
 ペ リ ー「黒船で来航し開国を迫った」
 雪   舟「水墨画を完成させた」
 野口 英世「黄熱病の研究で世界的に活躍」
 杉田 玄白「オランダの医学書を訳した解体新書をあらわした」
 足利 義満「京都の北山に金閣を建てた」
 足利 義政「京都の東山に銀閣を建てた」
 聖徳 太子「十七条の憲法を定め遣隋使を送った」
 伊能 忠敬「全国を測量して日本地図を作った」
 伊藤 博文「大日本帝国憲法をつくる仕事に当たった」
 明治 天皇「五箇条の御誓文を出した」
 勝  海舟「新政府と話し合い江戸城を平和に明け渡した」
 大隈 重信「佐賀藩出身で国会開設に備え政党を作った」
 木戸 孝允「長州藩出身で幕府を倒し新政府の中心となった」
 大久保利通「薩摩藩出身で幕府を倒し新政府の中心となった」

 複数の資料から課題を見つけてまとめる力は、発表・討論などを含む「問題解決型」の授業を実施している学校ほど高い傾向が見られた。同研究所は「問題解決的な学習の経験を継続的に積ませることが重要」と指摘している。

《バカの一つ覚えのように「グローバル化」「英語」を唱え、小学校で学ばせることになるが、自国の歴史も満足に知らないでは、英語だけできてもグローバルな人間にはなれないし、まして国際舞台で活躍ができるなどとても考えられることではない》。

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2008年6月27日 (金)

石に八つ当たり

   アガパンサス(和名:ムラサキクンシラン)
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 花の名がギリシャ語のアガピ(愛)から名付けられただけあって、花言葉も愛に因んだものが多いようだ。
   (やさしい気持ち、愛の便り、恋のおとずれ) など

 毎日新聞(6/27)から 
 秋葉原事件以来、刃傷ざたが耐えない。だが、愉快犯もここまで来ればお笑いだ。血を見るのが怖いからか、臆病からか、受検の神に見放されたおつむの空っぽの阿呆の腹いせか、石の牛に八つ当たりとは。

学問の神様として知られる京都市上京区馬喰町の北野天満宮で26日午前5時ごろ、頭を撫でると賢くなるとして信仰の対象になっている「撫で牛」(御影石製)の頭が割られているのを女性参拝客が見つけた。神社から届けを受けた京都府警上京署が器物損壊容疑で操作しているという。

北野天満宮では、前日25日が「大茅(おおち)の輪くぐり」の行事があったばかりだった。直径5メートルの茅(ち)の輪をくぐって無病息災を願うもので、早朝5時の開門と同時に大勢の参拝客が次々に通り抜けた。祭神として祀られている菅原道真が学問の神として名高いことで、受検シーズンになると「茅の輪」を「知の輪」と読み替えて受験生や親たちが合格祈願に訪れる。

「撫で牛」が被害にあったのはその翌日のことだ。調べによると、壊された「撫で牛」は一の鳥居から楼門に向かう参道沿いにあり、体長約40センチ、高さ約10センチ。壊れた首は台座の下に落ちていたという。付近には、犯行に使われたとみられる直径約20センチのコンクリート片があった。

境内は午後9時に施錠されるが、参道は一日中出入り可能。25日の施錠後には異状はなかったという。菅原道真を祀る天満宮では、丑年生まれの道真にちなんで牛は神の使いとされている。北野天満宮には約20体の「撫で牛」の石像がある。

東川楠彦・権禰宜は「大きな憤りを感じる。壊された牛の姿を受験生らに見せるのは悲しい」と話していたという。

狂気の時代到来とでもいうのだろうか刺々しいニュースが続く。東京都秋葉原では先日の事件発生現場とさほど離れていないところで職質を受けた男が警察官に斬りつけた。また27日早朝、同じく東京都府中市是政3の公園で路上生活者の男性(70〜80歳ぐらい)が撲殺されている。同じ27日午前3時ごろ、奈良県大和郡山市では17歳のその家の無職の長男が父親を「斧とナイフで父親を殺した」「殺してみたかった。動機はいえない」などと県警郡山署に出頭している。

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2008年6月26日 (木)

アイヌは先住民族

今月6日の衆参本会議は全会一致でアイヌ民族を「先住民族」と認めることを採択した。民族共生に向け、意義ある一歩である。これを受け、これまで態度を曖昧にしてきた政府も先住民族との認識を初めて表明した。この動きを歴史的なものとして評価したいと、毎日新聞は翌日の社説に書いた。

 要約と《私見》
政府は近く設置する有識者懇談会を通じて先住権を具体化する手続きを速やかに進め、アイヌの人々との共存に必要な施策を実現すべきである。

決議はアイヌの人々を「日本列島北部周辺、とりわけ北海道」に先住し、文化の独自性を有する先住民族と認め、総合的な施策を確立するよう政府に促した。さらに「差別され、貧窮を余儀なくされた歴史的事実を厳粛に受け止めなければならない」と指摘した。

《青森県青森市に三内丸山遺跡がある。約5500〜4000年前の日本最大級の縄文集落跡だ。江戸時代から知られていたが、発掘調査が始ったのは1958(昭和28)年の慶応義塾大学によってだった。以降何度かの発掘調査が行なわれた後、1992(平成4)年の野球場建設に先立つ発掘調査で、巨大な集落跡や膨大な量の土器や石器、土偶などの祭祀遺物が出土した。

私はここ三内丸山の集落に住んでいた縄文人たちを、原日本人と見る立場をとっており、北海道を中心に広く現在の東北地方までを生活圏としていたと考えている。彼らは北から海を渡って日本に移住し、帰化した北方民族(モンゴリアン)の築いた中央集権によって北へ北へと追われる(蝦夷征討)ことになる。明治に入ると同化政策はより厳しさを増し、言語、宗教、習俗など次々に否定されていく。この蝦夷こそ私はアイヌ民族と見ている。》

アイヌの人々への施策では、97年にアイヌ文化振興法(アイヌ新法)が、民族差別的な「北海道旧土人保護法」に代わり制定され、「民族としての誇りの尊重」をうたった。その際、国会で「『先住性』は歴史的事実」とする付帯決議も可決された。しかし、政府は「古くから住んでいる」などの表現を用い、「先住民族」と明言してこなかった。土地補償問題などに波及することを警戒したためだ。

ところが、国連総会で昨年9月、先住民の権利宣言が日本政府も賛成し採択されたことが呼び水となった。アイヌ民族による権利団体「北海道ウタリ協会」が先住権に関する請願書を国会に提出。北海道洞爺湖サミット前の決議実現への動きが道選出の国会議員を中心に超党派で広がった。

政府が「先住民族」との認識を表明した以上、国内に加えて国際的にも先住民と認定する具体的な施策を怠ってはならない。アイヌの人々にどんな権利を考えていくかは確かに難しい問題だ。国連の宣言は、先住民に土地や資源に対する権利を認めている。ただ、道ウタリ協会も先住民族の認定と、具体的な権利要求をただちに結びつけてはいない。有識者懇談会のメンバーにアイヌの人々を加え、丹念に合意を目指すことが望ましい。

明治政府の同化政策で人口が急減したといわれるアイヌ民族は、北海道の06年調査で、道内に2万3782人が居住している。東京などに暮らす人も多い。生活情況を把握するため、研究機関との連携も重要だ。

また、決議では、アイヌの人々への過去の収奪や文化破壊などのくだりが自民党との調整過程で削除された。歴史認識をどう調整していくかも今後の重い課題である。

中曽根康弘首相(当時)が「日本は単一民族」と発言し物議をかもしたのは86年。また、2005年10月16日、九州国立博物館の開館記念式典の来賓祝辞で麻生太郎が「一文化、一文明、一民族、一言語の国は日本のほかにはない」と無知な発言(直後の31日、外務大臣に就任)。中曽根から20年以上を経ての決議と政府見解は「多民族国家・日本」について考えるまたとない機会でもある。断じて北海道の地域問題ではない。国民全体に投げかけられたテーマだ。

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2008年6月25日 (水)

落書き

ここ数日、メディアやネットを駆け巡る女子短大生の他国へ出かけてまでの恥っさらしな行ない。さらにネットでは他大学まで飛び火して大騒ぎになっているようだ。

落書きと言えば、ギリシャのデルポイ(デルフィ)神殿の「今頃の若者は」が代表するように、数千年の昔から書き綴られてきた歴史がある。今回の女子短大生は知ってか知らずにかはわからないが。

また、今を去る200年ほど前のことだ。ポルトガル、スペイン、ギリシャなどを旅して回ったイギリスの詩人、バイロン(1788〜1824年)が、途中ギリシャに立ち寄った(1810年)際、スーニオン岬のポセイドン神殿の柱に刻んだ署名入りの落書きがある。後(1824)にバイロンはオスマン(トルコ)帝国からのギリシャ独立戦争に義勇軍を率いて参加しようとミソロンギに上陸したが、熱病に罹って死亡する。特に明治以来日本でも人気の詩人の1人で、「人を恋うるうた」でも歌われた。
  ああ、我ダンテの奇才なく
  バイロン ハイネの熱なきも
  意志を抱きて野にうたう
  芭蕉のサビを喜こばず  のバイロンの落書きだ。

日本国内でも観光地、名勝、神社仏閣、建造物への落書きは至る所で目につく。しかし、歴史は落書きに対する価値観を変えた。極最近の善光寺の柱の落書きも世の顰蹙を買った。

 参照 こぼれ話 07/01/31

毎日新聞(6/25)から
 岐阜市立女子短期大学(学長・松田之利)は24日、今年2月の海外研修で訪れたイタリア・フィレンツェ市のサンタ.マリア・デル・フィオーレ大聖堂(私のブログの写真にもあるが、「花のサンタ・マリア」と呼ばれて親しまれている)に落書きした学生に、厳重注意したことを明らかにした。この大聖堂を含む歴史地区は世界文化遺産に指定されているが、教会から「謝罪してもらえれば、修復の費用負担は不要」との回答があったため、学生と学科長が、それぞれ英文で書いた謝罪文を郵送したよいう。

同短大の説明によると、今年2月18日、自由時間に大聖堂を訪れたおり、生活でザイン学科1年生の1人が、大聖堂の見晴し台の大理石の壁に、油性フェルトペンで、日付けや自分と友人5人の名前のほか、「岐女短」と書いた。他の5人はその様子を見ていたという。

3月12日に日本人旅行客から同短大に写真とメールが送られて発覚した。

《日本人の好きな‘旅の恥はかき捨て’なら本人の問題で済む、しかし海外で旅の恥をさらしてその証拠を刻んで帰るとは。しかし、それら落書きの横には日本語やローマ字だけではなく、色んな国の落書きが所狭しと書かれていることが多い。それを許すというわけではないが、どこの国の人間も、その程度の頭の軽いレベルの人間はいるようだ。》

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2008年6月24日 (火)

たばこはなくならないのですか

 毎日新聞の紙面に『くらしナビ』というページがある。日常の暮らしの中で、小・中学生レベルの質問に易しく説いて答えるページだ。去る22日、タイトルの質問を寄せた、さいたま市のY・Aさん(中1)への回答文が載った。回答を担当したのは同紙解説委員の布施宏。

先ず目につくのがわざわざサイズを大きくして書かれた『「喫煙大国」日本 世界に後れ』の見出しだ。これは初めて耳にした文字だ。今まで「堕胎大国日本」「飲酒大国日本」「輸入大国日本」は何度も耳にし目にしてきた。今度は「たばこ」に大国の名前が冠されることになったのか。

 次のような回答になっている。 要約 と《私見》
 世界の流れは「脱たばこ」です。その点で日本は後進国です。世界保健機関(WHO)などのデータ(06年)では、日本の男性の喫煙率は約40%で、アメリカ(約24%)やスウェーデン(約16・7%)などを大きく上回ります。社員に「禁煙・分煙」と言いながら、重役たちは部屋でプカプカ、という会社も少なくないようです。

《布施の表現を真似ると、毎日新聞の社長室や役員室はその通りなんだろうな、って想像します。それにたばこを吸うのが後進国であるとは面白い見方だと思います。多く吸うか少ないかは問題ではありません。それに10日のブログに書きましたが、日本のような低い税率の国は、たばこから入る税金は国家の経済を左右する大事な資金源なのです。今、日本は高齢者問題で困っていますが、お年寄りや困っている人たちの高福祉を目指すためにはたばこを1000円にしてまで国庫に入る税金を増やそうと考えているのです。本当は消費税や所得税という税を含む日本の税制度の改革が必要なのに、いまだに国民に相談しようとしていないのです。》

 ここで布施は、アメリカ駐在員であったころ(5年ほど前)、大統領にくっついて回った当時の話を持ち出す。アメリカの記者たちは訪問国が用意した灰皿までも片付けさせたこと、仕事場やレストランなどの公共スペースでは、決してたばこを吸っていないこと。それが今では喫煙者を採用しない会社もあるそうです、と語りかける。

《世界保健機関であったり、大統領であったりと子ども相手に権威を持ち出して正論づけようとするのはマトモなやり方ではありません。》

 アメリカのビル内は基本的に禁煙ですが、廊下で隠れて吸っていて管理会社の係員に写真を撮られて注意されたり、高い罰金を取られることもあります。ずるい人をとことん追及するのがアメリカ社会なんです。

《アメリカを持ち上げるのもいいでしょうが、たばこを吸っている人の証拠写真を撮って責めの道具にするような、このような人の弱味につけ込むような揚げ足取りとも受け取れるやり方は、嫌いな人もいます。》

 これがアメリカの社会なんですね。日本が「喫煙大国」なのは、「少しぐらいいいじゃないか」という言い訳が通るからかな。たばこを吸う権利はあります。でも、きれいな空気の中で生活したい人の権利を踏みにじることは許されません。

《たばこについてだけは言えることでも、地球規模の環境問題や人権問題では、アメリカの取り組みは決して褒められたものではありません。よその国へ攻め込んで、その国で生きる人たちの命を奪うような、恐ろしい爆弾を平気で使用することに躊躇しません。》

 布施もかつてはヘビースモーカーであったので、喫煙者の気持ちも分かりますが、飲食店など人の集まる場所は全面禁煙か分煙にすべきです。食事中にどこかのおじさんの煙りで咳き込むような経験はさせてはいけません。日本はたばこ事態が安いので、一気に1000円に値上げしようという動きもあります。「1000円たばこ」の是非はともかく、日本がより快適で進んだ社会を築くには「脱たばこ」が大きな課題です。

《アメリカ礼讃はいいでしょう。しかし、禁煙しないことが遅れた社会というのは偏見です。私の偏見は個人の価値観の問題ですが、少なくとも質問への回答を教育と捕らえれば、教育の場で偏見を押し付けるのは間違っているのではありませんか。また、日本のたばこが安いというのも、欧米諸国との税制度の違いに基づくもので、末端価格での比較をする方がおかしいのです。また「脱たばこ」とは何でしょうか。「脱」を単なる禁煙と考えているのですか、たばこのない国にしようとの呼び掛けでしょうか。それならその時のたばこで失う2兆2000億円の国庫への財源をどのように賄うのでしょうか。政府の片棒かついだ1000円への値上げでしょうか。》

<追記>毎日新聞は6月16日の社説で、論説委員・稲葉康生が、賛成を表明、値上げ支持を書いている。(6月25日)

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2008年6月23日 (月)

秋葉原事件・余波

毎日新聞(6/23)から
今日もまた、遊び半分のネット殺人予告を書いたオンナ(16歳)が書類送検された。自分の「甘え」をすべて他に転嫁して世間が悪いとほざいて憂さ晴らしする同類だ。この女も「高校をやめてしまい、退屈だったので話題になることをしたかった。秋葉原の殺傷事件をまねた」と話しているという。

《こんなオンナ、親の目の前で尻を100叩きしてやればよい。オンナは、同じような目で事件を見ていたバカな奴らが、世間を騒がせたいだけで、ほんとうに殺傷する気もない殺人予告を次々に真似て、警察を戸惑いさせる報道を耳にしたことだろう。》

殺人予告をしたのは埼玉県の無職のオンナ。軽犯罪法違反(いたずらによる業務妨害)容疑で警視庁渋谷署によって23日、書類送検された。

調べでは、オンナは10日午後3時17分ごろから約30分間、自宅で父親名義の携帯電話を使って、「殺人予告」と題し、「6月13日、渋谷で人を殺します」「サバイバルナイフでグサッとな」などと計28回書き込みをして、捜査や警戒にあたった渋谷署員らの業務を妨害した疑い。

オンナは東京・秋葉原の17人殺傷事件で逮捕された加藤容疑者(今日もまだ殺人、傷害犯とは言われていない)についても「加藤容疑者に憧れます」「加藤さん かっこよすぎっす」などと書き込んでいたという。

《これからもまだふざけた書き込みは繰り返されるだろう。匿名を利用したつもりだろうが、必ず探知される。それもまた、承知の上のことなのかも知れないが、100叩きは別としても、警察官の出動に伴う諸経費などは、騒ぎを起した彼や彼女らに当然負担させるのだろうか、そうあって欲しいが・・》。

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2008年6月22日 (日)

クラスター禁止条約案採決から3週間

毎日新聞(6/22)から (《》内は私見)
 不発弾が市民を殺傷するクラスター爆弾禁止運動をきっかけに、環境破壊や人権侵害など非倫理的な活動を行なう企業に対する投融資を自粛する動きが、欧州で広がっている。ベルギーの非政府組織(NGO)は、日本の大手金融機関も「非倫理的」投融資を実施していると指摘しており、今後対応を迫られそうだ。

クラスター爆弾製造企業や、環境破壊、人権侵害に深くかかわっているとされる企業に対する投融資の是非を問う潮流は、5月末のクラスター爆弾禁止条約案採択でよりいっそう強まりそうな動きが出てきた。

欧州では06年、ベルギーが同爆弾の製造を禁止する世界初の国内法を制定。同国は翌年、世界で初めて国内の金融機関に爆弾製造企業への融資も禁止した。これと歩調をあわせ欧州では、KBC(ベルギー)、コーペラティブ・バンク(英)、アクサ(仏)、ノルウェー、オランダの公的年金募金、などが爆弾製造企業への融資を禁止した。

これら金融機関は内部の「倫理委員会」の調査結果を踏まえ、環境破壊や兵器製造などを行なう問題企業への融資も自粛する。「倫理」を問う投融資対象は広がっている。ノルウェー年金基金は、クラスター爆弾製造企業約10社のほか、核兵器・対人地雷製造や環境汚染、人権侵害などを指摘される企業約10社への融資を中止。コーペラティブ・バンクは動物虐待を行なう企業への融資を中止した。

ベルギーのNGO「ネットワーク・フランデレン」の調査によると、03年以降日本を含む世界の金融機関が、少なくとも計約550億ドル(5兆8600億円)をクラスター製造、環境、人権問題に関連する企業に融資した。

同NGOによると、インド、アフリカなどで水資源汚染や森林伐採などを続ける複数の鉱山会社、▽ミャンマーなど軍事政権に軍用機を売却した航空機メーカー(中国)▽組合つぶしを行なうスーパー(米国)など、環境破壊や人権侵害にかかわる「最も悪質な企業」13社に対し、欧米日など24カ国の金融機関約120社が、03〜07年で約130億ドルを融資。04〜07年で社債など約280億ドルの発行を引受けた。邦銀では三菱UFJ、みずほ、三井住友の3グループが、計約8億ドル以上の融資などを指摘された。

13社のほとんどが多国籍企業で、人権団体や地元政府の批判を受けている。邦銀のうち1グループは融資の事実を認め「資金が環境汚染など、不当に使われないよう行内に監視規定がある。融資先に問題が出た場合、融資停止もある」と話す。同NGOの調べでは、クラスター爆弾製造企業6社への投融資は日本など13カ国68金融機関から約140億ドルに上っている。

《1945年、第2次世界大戦で敗戦国となり、GHQ(連合国軍最高司令官総指令部)により解体されるまで、日本の財閥、三井、三菱、住友、安田(金融財閥)などは軍需産業にかかわり、巨大な富みを築いてきた。敗戦で1945〜52年にかけて財閥解体が行なわれ、一見消滅したかに見えた財閥は、解体の対象から外された銀行を中心に再び企業グループを作り上げていくことになる。

金が集まれば投融資するのは巨大軍需産業の効率に優るものはない。旧財閥を見倣うことでますます巨大化していった。人類初の原子爆弾に見舞われ、悲惨をなめた戦後の経験を活かすことなど考えもせず、為政者たちと組んでクラスターの禁止条約案にもアメリカの顔色を読み続けた。最終的には福田首相の決断でしぶしぶ賛成票を投じることで世界への良心を辛うじて維持することができた。しかし、今回指摘を受けたのは、金融機関の投融資が条約の第1条に盛られているクラスター爆弾の製造への「援助」の禁止の条項に触れることにある。》

軍縮交渉「オスロ・プロセス」が採択した条約案は、クラスター爆弾の使用、開発、製造などを禁止し、その支援、誘導も禁じている。条約が批准されば、問題企業への資金提供を自粛する考えが進むのは間違いない。ただ「カネには色はつかない」として、融資自粛を拒む金融機関も多い。

《金の使い道は受け取る側の勝手、そこまで指図することはしないと。投融資の見返りは儲かれば良いということのようだ。》

例えば、各金融機関が融資を自粛した応酬航空防衛宇宙会社(EADS)の場合、条約案の定義で「クラスター爆弾」とされる兵器と同時に民間航空機も製造している。同社に融資を行なうある邦銀は「融資の使途が爆弾か航空機製造か線引きが難しい」として融資を継続する方針だという。また「条約は爆弾製造企業への『援助』を禁止しただけで、企業への投融資を明確に禁止していない」(ベルギー政府幹部)との指摘もある。

しかし、今後の条約発効が、「非倫理的」企業に対する投融資を続ける金融機関に、自浄を求める圧力になることを期待しよう。

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2008年6月21日 (土)

秋葉原事件

事件のあらましや、事件を起した加藤という男についてはメディアが連日姦しく報道している。これらのことはメディアに任せておいて、私なりに少し疑問の点があるので記してみたい。

いずれにしても25歳まで単純な「甘え」で生きてきた彼は、「現実でもネットでも孤独だった。ネットで無視され、ネットの世界の住人に自分の存在を気づかせるため、大きな事件を起そうと思った」と万世橋署捜査本部の調べに対して供述していることが分かった。(毎日新聞6/21)

彼は孤独という言葉を知ってはいたが、何が孤独かは知らないようだ。彼はインターネットの世界で腐るほどの言葉を発し、ネットの世界の住人と関わり続けているのだ。彼の発したある種信号をキャッチした人もいて、応えようとしたが、加藤は自分で自分の耳を塞いでいるのだ。彼の言う孤独は彼自身が作っている「甘え」の世界の空間なのだ。

捜査本部は20日、東京芸大4年、武藤舞さん(21)ら7人を殺傷した殺人容疑で加藤容疑者を再逮捕した。また、東京地検は加藤容疑者の精神鑑定を実施するため、来月上旬にも東京地裁に鑑定留置を請求する方針を固めた。

《精神鑑定とは、通常の精神状態ではこれだけの残虐な事件は起こせないだろう、きっと精神異状か不安定ではなかろうか、ということか。仮に精神に異状ありとされれば、罪は減じられる可能性が生まれる。加藤は親を恨み、勤めていた会社を恨み、無視されたと勝手に思い込んだネット世界の住人を恨んだ末、彼の恨みとは何の関係もない人たちの中に車ごと突っ込み、降りてはナイフを振りかざし、日曜日の歩行者天国で憩う人たちを殺傷した。不特定多数に襲いかかったことが異状といえば異常だが。

《ここで冒頭に記したように疑問に思うのだが、他の誰でもない、衆人環視の中で加藤1人が行なった行為であることが明白なのに、「容疑者」というのは何故? 17人の殺傷は、彼以外には誰も手を下していないことは大勢の人たちが見ている。なぜ、加藤1人が行なったことが明らかなのに殺傷事件の「犯人」ではないのだろうか。8日の事件発生以来2週間、ずっと彼は「容疑者」のままだ。「殺人・殺傷犯」になるのはいつのことか。法律に疎い私だけの疑問なのだろうか。》

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2008年6月20日 (金)

盗人にも三分の理

   鉄砲ゆり
Dscf0003 トライアンフェター

 原産地・中国・日本
 (ヨーロッパで交配育種)

 世界最大級の2色の大輪

 (花言葉)
 ゆり全般には・・純潔・威厳など
 鉄砲ゆり・・・・正直・甘美など

ぬすっと(盗人)にも三分の理を今風に言えば、盗人にも100分の3の理屈、となる。空き巣に入られるのは不用心にも戸締まりが悪いからだ、の理由にもならない屁理屈のことだ。

今回のグリーンピースの鯨肉窃盗の件が将にこれに当る。彼らの屁理屈は、「告発のため」となっているが、だからといって他人名義の所有物を、他人の建造物内に無断侵入し、盗んでもよいことの理由にはならない。法治国では犯罪となる。

毎日新聞(6/20)から
国際環境保護団体「グリーンピース・ジャパン」(GP=東京都新宿区西新宿8)のメンバーが4月、調査捕鯨船「日新丸」乗組員の鯨肉横領を裏付けようと、宅配途中の鯨肉入り段ボールを無断で持ち去った事件で、青森県警と警視庁は20日朝、GP海洋生態系問題担当部長、佐藤潤一容疑者(31)=東京都八王子市みなみ野市3=、同GPメンバー、鈴木徹(41)=横浜市金沢区野島町=ら2人を窃盗と建造物侵入の疑いで東京都内で逮捕した。

調べで、2人は4月16日午前8時40分ごろから午後2時半ごろにかけて、日新丸に乗船していた「共同船舶」(東京都中央区)所属の乗務員1人が北海道の自宅に宅配便で送った鯨肉23・5キロ入りの段ボール1箱を、経由地の西濃運輸青森支店の配送所に侵入して盗み出した疑い。

西濃運輸(岐阜県大垣市)が5月16日、青森署に被害届けを出し、県警警備部と警視庁公安部が合同で調査していた。県警は20日午前、新宿区のGP事務所など5カ所の家宅捜索に入った。2人の身柄は同日中に青森署に移して本格的に事情を聴き、GPが組織的に関与していなかったかなどについても調べる。

GPは5月15日、乗組員ら12人が鯨肉を着服したとして業務上横領容疑で東京地検に告発。佐藤容疑者は記者会見で、無断持ち出しを認めた上で「横領行為の証拠を入手するためで問題ない」などと説明していた。

県警は「持ち出し行為は悪質で、グリーンピースの主張は関係ない」としている。西濃運輸は「同様事件の再発防止を再徹底する。グリーンピースへの損害賠償請求については、弁護士に相談する」とのコメントを発表した。

日本大学法科大学院の板倉宏教授(刑法)の話。不正を明らかにするために盗みをしていいことにはならない。明らかに窃盗罪にあたる。目的のために人の物を窃取していいという考えは法律を無視している、と。

《幼い頃、明治生まれの父から厳しく躾けられた教えがある。『悪いことをした人がいるとして、その人のことを他人に告げ口することは、悪いことをしている人よりももっと悪い心の人だ、人の告げ口は絶対にしてはいけない』だった。考え方としては異論のある人も多いところだが、少なくとも私は告げ口だけはしてこなかったと言える。どのように弁解しようと、グリーンピースのやったことは、小児でも分かることだが、家宅侵入罪であり、してはならない盗み行為だ。グリーンピースのいう屁理屈が通れば日本の法秩序は乱れてしまう。》

グリーンピース・ジャパンの代理人の只野靖弁護士が20日午前9時過ぎから記者会見し、「こういう(鯨肉を持ち出す)方法を取らなければ鯨肉の横領を告発できなかった」と鯨肉入り段ボールを持ち去った行為の正当性を主張した。さらに、「持ち出しの経緯や詳細について一切を上申書で提出し、任意捜査に応じると言ってきたのに、こんな形で逮捕・家宅捜索されたのは非常に遺憾」と不満を述べた。また、「鯨肉横領の告発の意義は変らない。これとは別に(告発を受理した東京地検によって)捜査が進むと思う」と語った。

《弁護士ともあろう者が、相手の非を暴くためであったとしても、、家宅侵入、窃盗を正当化しようとすることは、法治国家の弁護士として考えられないが、彼の言い分は、「議論を巻き起こすのがGPの役割」と今回の行為の理由を話したという。》

国家公安委員長・泉信也は20日の閣議後会見で「人の所有物をとるのはあってはならないことで許されない。(逮捕は)警察としては当然の責務」と述べた。

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2008年6月19日 (木)

ますます女々しくなる男たち

    紫陽花(あじさい)
Dscf0013Dscf0011 花言葉
開花するにつれて色変わりすることから、「移り気」とついたようだ。

毎日新聞(6/19)から<要約>
 夏本番を前に、男性の身体をほのかな香りで包む商品の発売が相次いでいるらしい。スプレー式の香水や、噛むことで汗腺から香りを発するガムの新商品などだ。体臭に気をつかう男性が増えていることが背景にあるようだ、という。

食品大手のクラシエフーズは今月、中部地区限定で先行発売していたガム「オトコ香る。」の新商品「クールローズメントール味」を関東甲信越地方でも発売した。配合したバラの香り成分が腸などで吸収され、汗腺から香りを発散する。「オトコ香る。」は06年夏に発売したが、同社は「若者から中高年まで人気が広がっている」として、清涼感を高めたシリーズ新商品を開発した。

《世の中、左を見ても右を向いても、男か女か分からないような風体の人間が余りにも多く蔓延っているが、それらのオトコたちには受けるのだろう。しかし、男が普通に男臭くてなぜひとに気を遣わなければならない。何日間も入浴もせず、饐(す)えた匂いを発散させるのは論外だとしても、男が汗して働いた後の体臭は他人(ひと)さまに気兼ねしなければならないものではない。

日本人が西欧人に比べて比較的少ない腋臭の匂いは男に限らないが、早くからそれを気にする女性には制汗剤として発売されていた。彼女たちにはその上,香水を振りかけて誤摩化す手だても腋臭の多い西欧で開発されてあった。それが近年のオトコたちの女性化に伴い、オトコの化粧品とともに好んで使用するものも出ている始末だ。

余談になるが、昨年4月、浜松医科大などの研究チームは、子宮内に「おじさん臭」や「加齢臭」のもととして知られるノナナール(ノネナール)など2種類のにおい物質があることを、世界で初めて突き止めた。受精卵が着床する際、このにおいが「道しるべ」になっている可能性があるという。しかし、なぜノナナールが子宮内に存在しているのかは分かっていないという。話を戻して・・・

日用品大手のユニリーバ・ジャパンは、昨年大ヒットした男性向けのスプレー式香水「AXE(アックス)」に、ミント系の香り「ショック」と柑橘系の香り「リカバー」の2種類を加えた。マンダムも制汗剤「ギャッツビー バイオコアデオドラント」に柑橘系の香りのスプレーやクリームを追加した。

日本フレグランス協会常任講師の中田邦子さんは「女性に臭いと思われたくない、仕事で清潔感を保ちたい、などの理由で、自分に合う爽やかな香りを求める男性が増えている」と話している。

《昔の男にも整髪料だけはあった。「柳屋ポマード」に「丹頂チック」。だが、女に気に入られるために使用したものではない。今は、様変わりした女性上位の世の中だ。オトコどもがオンナの気に入られるようにお化粧し、身繕いするのも仕方ないことなのかも知れないが、そんなことに気を遣う暇もなく、汗と油にまみれて過ごした昭和一桁の男には、同じ日本の男のことなのか、現実のこととしても理解するのが難しい。》


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2008年6月18日 (水)

死刑執行

毎日新聞(6/17、18)から <要約>と《私見》

法務省は17日、88〜89年に東京都と埼玉県で起きた連続幼女誘拐殺人事件の宮崎勉死刑囚(45)=東京拘置所収容=ら3人の死刑を執行したと発表した。死刑執行は4月10日以来になる。鳩山邦夫法相の下での執行は4回目、計13人に上り、93年3月の執行再開以来の法相では最も多い執行数となった。また、これで現在の死刑囚は102人になった。

宮崎死刑囚の他に執行されたのは山崎義雄(73)=大阪拘置所収容、陸田真志(37)=東京拘置所収容の、両死刑囚。

宮崎死刑囚の確定判決。 1988年8月、埼玉県入間市で幼稚園児(当時4歳)を誘拐、東京都あきる野市の山林で殺害して遺体を焼いた。同年10月、埼玉県飯能市で小学1年生(同7歳)を誘拐、あきる野市の山林で殺害した。同年12月、埼玉県川越市で幼稚園児(同4歳)を誘拐して飯能市で絞殺、遺体を山林に捨てた。89年6月、東京都江東区で保育園児(同5歳)を誘拐、殺害して遺体を捨てた。同年7月、東京都八王子市で小学1年生に猥褻行為をした。

宮崎は、最後まで謝罪の言葉を口にすることはなかったという。ただ、これだけの残忍さにも拘わらず、月刊誌「創」の篠田博之編集長に充てた手紙では、命乞い、泣き言とも取れる絞首刑への恐怖を綴っている。幼い子どもの命を奪うことには容赦のない男の未練ったらしい言葉だ。「踏み板(床板)がはずれて下に落下している最中は、恐怖のどんぞこにおとしいれられるのである(人権の軽視になってしまいます)」と主張。薬物注射による執行の導入を訴えた。幼い子どもの人権を蹂躙し、殺人を犯した人間に人権を説法されては堪ったものではない。

《わざわざ括弧に入れて人権を言う、時代劇で良く言う“人間の皮を被った畜生だ”には人権などあろうはずがない。》「死刑廃止を推進する議員連盟」(会長・亀井静香衆院議員)や、アムネスティ・インターナショナル日本など人権団体は17日、相次いで抗議を表明した。

議員連盟は東京都内で会見。亀井会長は鳩山法相が昨年12月以来、ほぼ2カ月ごとに死刑を執行していることについて、「ベルトコンベヤーに乗せる感覚で執行していく異状事態。執行は治安を守る上で何の抑止力もない」と批判した。また、事務局長の保坂展人衆院議員は、宮崎勤死刑囚の死刑執行と東京・秋葉原の17人殺傷事件を関連づけて、「世に知らない人のいない死刑囚の執行は、秋葉原の事件に対する法務当局の反射効果ではないかと想像している」と述べた。

日本弁護士会連合会は「半年余りで13人もの大量の死刑執行が行なわれた。政府に対し、死刑制度の存廃を含む抜本的な検討と見直しを行なうまでの一定期間、執行を停止するよう重ねて強く要請する」とする宮崎誠会長の声明を出した。

宮崎死刑囚はまた、07年5月の手紙では「この国の現行の死刑執行の方法だと、死刑確定囚の人は、刑執行時は恐怖とたたかわねばならず、反省のことなど考えなくなる」とも述べている。

鳩山法相の話。いずれも身勝手な理由による残忍な事件と思う。(省内で)慎重な打ち合わせをした結果であり、(執行までの期間が)たまたま従来より短かったということだと思う。

鳩山の発言について、町村官房長官は17日の記者会見で「法相が法に基づいて適正に判断し、死刑が執行された」と語り、「死刑判決を受けて執行されない人は100人を超えている。近年凶悪な犯罪が多い。死刑判決が増えてきたということへの一つの対応の姿なのかと思う」と理解を示した。

事件当時宮崎を取調べた取調官・佐藤典道さん・67歳(当時埼玉県警捜査1課)は「事件の悲惨さとご遺族の気持ちを思うと死刑執行はやむを得ないと思うが、40日間宮崎という男を取り調べた者としては複雑な思いがある」と語った。「執行まで長かった。遺体を切断するという残酷さ、凄惨さが頭を離れない。あってはならない事件だった。被害者の女の子も生きていれば成人している年齢だ。ご遺族も悔やんでも悔やみ切れないだろう。死刑は当然だと思っている」と噛みしめるように話した。

《昨年の暮、国連総会が死刑執行の停止を求める決議を採択し、賛成104、反対54、棄権29という投票結果だった。法的拘束力がないため、政府は静観した。一方、日本国内の各種世論調査では8割前後が存置を認めており、死をもって償うべき罪があるとする考え方も根強くある。

国連総会で反対した国の中にはフランス、ドイツ、イタリア、イギリスなどがあるが、いずれも改良型クラスター爆弾をもち、いつでも大量に戦争で人を殺す用意が整っている。(因に、日本が現在保有する同爆弾はすべて旧型なので、同爆弾では人殺しはできなくなった。)アメリカ、ロシアは賛成の国だ。

1947年、チャップリンは映画「殺人狂時代」の中で殺人犯を演じ、いざ死刑執行となるまでの時間、獄中で特ダネを取りにきた新聞記者のインタビューに答えるシーンがある。何かと引用される有名になった台詞だ。「1人殺せば犯罪だが、戦争で何百万人も殺せば英雄だよ」と言いおいて刑場に引かれていく。

死刑制度については「終身刑」導入に向けた動きもあるが、人を殺めて後、のうのうと税金で余生を送るのなんか許せるのだろうか。》

《日本時間、一日明けた18日朝、アメリカ・オクラホマで、95年1月8日、日本人留学生を殺害した死刑囚が、薬物注射による死刑執行の行なわれたことが報じられた。》

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2008年6月17日 (火)

taspoが嫌われて思わぬ儲けが

      ミモザアカシアの種
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 昨年、種から育てようとしたが、盲滅法に煮沸して失敗した(考えれば当然のことだった、幾ら高温の湯に浸すとはいえ植物の種【マメだもの】を煮てしまっては・・・)。今年もチャレンジしようと思い収穫はして見たが、どうなることか。

毎日新聞(6/17)から 
たばこ自動販売機用の成人識別ICカード「taspo(タスポ)」が導入されたことを受けて、コンビニエンスストアでのたばこの売上げが急増している。タスポ発効の手間などを嫌った喫煙者の利用が増えたとみられ、缶コーヒーや酒などの「ついで買い」効果も広がっているらしい。

《先日の我が家で、突然の驚きごとがあった。ここ16年間目にしていないたばこが目の前にあった。「どうしたの」「うん、クイズの調べもの」「えっ?」「たばこに含まれている成分を知りたかったの」聞けば答えはタールのようだった。「なんだ知ってたの」「それくらいは」で済んだ。それにしても「タスポカードは?」「レジで買う時は要らないんだって」。近所のセブンイレブンでの出来事だった。

新聞が取り上げていることがこれだ。カードはなくてもたばこは購入可能なのだ。これでは余ほど幼な顔でもない限り、未成年でも楽々たばこは購入できることになりそうだ、と思ったことだ。私は吸わないし、たった一箱でも、このたばこの行方をどうしたらいいものか、困った買い物をしてくれたものだ。》

5月の大手4社の既存店売上高は約4年ぶりにそろって前年同月を上回り、競争激化や小子高齢化に直面するコンビニ業界は、「タスポ特需」を歓迎している。

タスポ機能付きの自販機は3月に宮崎、鹿児島両県で先行導入され、その後、対象地域は順次拡大しており、7月に全国網が完成する。ただ、推定喫煙人口に対するタスポの取得率は、5月27日時点で2割弱にとどまっている。

ファミリーマートでは、5月のたばこの売上げが前年同月比で6割以上も増加した。缶コーヒーも約2割増えるなど、既存店売上げは同5・4%も伸びた。サークルKサンクスもタスポ効果を受け、5月の既存店売り上げが10カ月ぶりにプラスに転じた。

タスポ需要の取込みを強化する動きもある。エーエム・ピーエム・ジャパンは全店で商品棚の大型化を進め、取扱い銘柄を従来から約4割増やした。セブン—イレブン・ジャパンもたばこ売り場を拡大するほか、缶コーヒーの品揃えを増やすという。

《いっそのこと、街なかにある自販機を全部撤去し、コンビニ等で販売した方がいいのではないか。少しは街の美化にも協力できそうだし。どのように手段を講じようが、未成年者のたばこの購入が防ぎ切れるものではないのだから。》

また一方では、禁煙したい人たちへの藁も売られるようだ。溺れる者は藁をも掴むの藁だ。禁煙はしたいが、さりとてそれを続ける勇気もなしの連中への藁だ。

英製薬大手、グラクソ・スミスクラインと大正製薬は16日、張り薬型(パッチタイプ)の禁煙補助薬「シガノンCQ」を7月1日に発売すると発表した。一般用医薬品で、薬局で購入できるそうだ。

《なぜ、止めると決めたことが止められないのか理解に苦しむ。決めても守られないようなら、何をし、何を用いても止められるわけがない。無駄な金を使うより、好きなだけ吸えば良い。理由があってどうしても止めたいのなら、決心一つだ。私は日に60本に増えたペースで15年近く吸い続け、軽い気持ちで「ちょと休も」で次の日から、飴玉も、チューインガム(元々嫌いなものだが)もそれに代わる何も口にすることもなく、今日まで16年間、ただの一本のたばこも吸っていない。人並みはずれたへそ曲がりの性格が助けてはくれているが、普通の人にはそれほどにも難しいことなのか。》

腕や胸などに朝張り、寝る前にはがす。パッチにはニコチン成分が含まれており、少量のニコチンを肌から吸収することで、禁煙時のイライラなどを緩和する。段階的にニコチン濃度の少ないパッチに変えていき、禁煙に導くことができる。

《あれ、変だぞ。たばこの害は紙巻きたばこの紙が燃えることで発生する煙りが有害だ、ということがしきりに叫ばれて来たはずだ。たばこメーカーではその紙にいろいろと工夫を凝らし、人体に最小限の影響ですむように材質やその加工に苦労してきた。そうではないのか。やはりニコチンということなのか。何だか狐に摘まれたような思いだ。》

「シガノン」は独自の製法で、安定的にニコチン成分を放出するのが特徴。希望小売価格(7枚入り)は、
 1枚のニコチン含有量が78ミリグラム・・2940円
            36ミリグラム・・2625円
通常、6〜8週間程度の継続使用が必要だということのようだ。

《ニコチン含有量の強〜弱の組み合わせで8週間として2万円少々、これでプッツリと止められればそれで良しだが、それも決心一つ。今に政府が検討している一箱1000円が実現すれば、たばこ好きには幾らになっても関係ないが、止めたいな、と迷ってる気の弱い君、止めるには決心一つだよ。金をかけず、薬にも頼らずに、決心すれば止めるのなんかどうってことないよ。》

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2008年6月16日 (月)

子どもと携帯電話 - 2 -

「必要のない限り持つことがないよう保護者、学校はじめ関係者が協力する」とは、先月、教育再生懇談会が提言したことばだ。これまでにも散々言い古されてきたことだが、親たちは安心の道具として持たせているケースが多く見られるのだが・・・。

ほんとうに、子どもに携帯電話は必要なんだろうか。(《》内は私見)
神奈川県の主婦(45)は昨年、中学2年生の長男(14)が部活や塾で外出が増え携帯を持たせようと考えた。しかし、長男が自宅のパソコンでアダルト系サイトを見ていたことが分かり、考え直した。動画のダウンロードで高額な料金を請求された男子や、携帯の出合い系サイトにのめり込む女子の話を友人に聞いたのも一因だ。

結局、不特定多数の人への配布を求めるチェーンメールの煩わしさを嫌った長男が「要らない」と自分で決めた。主婦も「無数のサイトを取り締るのは無理。今は持たないようにするしかないんおでは」と思う。だが、小学生の次男がいて、彼は周囲に影響されやすい性格なので、我慢を続けられるか、考えると憂鬱になるという。

以上は具体的な例だが、07年の内閣府の調査で、携帯でインターネットを使う割合は
  小学生 27%
  中学生 56%
  高校生 95%。
電気通信事業者協会によると、有害サイトへの接続を制限するフィルタリングサービスの利用は
  06年9月  63万1000件
  08年3月  342万6000件 と普及した。

ただ、すべてのサイトを目で見て分類するわけではなく、塾の掲示板が制限対象になるなど、万能ではない。日本PTA全国協議会の昨年11月の調査では、フィルタリングを使う保護者は43%。使わない理由を聞くと、中学生の保護者の60%が「子どもを信頼している」と答えた。

《信頼しているはずの子どもが時として暴力を振るい、犯罪に走る。連絡さえあればそれで良しとする。友人の家に泊まると連絡があれば何も疑わない。その実子どもたちは夜の街を徘徊して回る。街角に屯(たむろ)して男に声を掛けられるの待つ女の子の多さも目立つ。このような光景が幾度テレビの画面を賑わしてきたことか。彼女たちは皆、“家には連絡してあるから大丈夫”とのたまうのだ。》

「携帯を使いこなす子どもの現実を親が知らな過ぎる」。警鐘を鳴らすのは、ネット上のマナーなど、情報モラル教育の模擬授業を各地で行なう東京都北区立西ヶ原小学校の野間俊彦副校長だ。

小中学校は来年度から、道徳の授業で情報モラル教育を行なうが、野間副校長は「ネットの匿名の世界で、いじめをしないなど自分を抑えられるかどうかは人間性の問題で、家庭の教育も不可欠」と話す。子どもとしっかり向き合って話を聞き、家族の一員として役割を持たせるなど、家庭に「心の居場所」を作るよう勧める。

《野間が言う「家庭の教育も」では生温い。「家庭の教育こそ」不可欠なのだ。乳児の頃から親は育児を他人に任せ、長じて学校に上がっては学校や先生に任せ、学童保育と称してまたまた他人に預ける。どこに保護者としての家庭の教育で大事な躾や善悪を教える時間があるのか。携帯電話など買い与えればお終いで、使い方など躾ける親がそうそういるとは思えない。逆に親自身の携帯のマナーの悪さは目に余るのが実情だ。》

安全生活アドバイザーの佐伯幸子は出会い系サイトなどで「お金をあげる」と誘われ事件に遭う子の多さを指摘する。「お金より大切なことがあるなど、親は普段から伝えているのか気になる。親も携帯を与える前に、情報に流されず本当に必要なことを考える時」と話す。

昨年1月、東京都内の中学2年生と母親311組を対象に、携帯電話と親子の意識を調査した。遅刻などの問題行動や「迷惑を掛けなければ何をしてもいい」などの規範意識を尋ねた。携帯の使い方による大きな差はなく、親との会話や信頼関係による差が大きかった。夫婦・親子の会話が活発な家庭は、携帯の通話やメールも親子の対話が盛んだ。

橋元良明・東大大学院教授(コミュニケーション論)の話
「事件につながるような行動は、親から受け継いだ価値観や家庭環境などが背景にあり、携帯は媒介として仲立ちしたに過ぎない。大切なのは与えっぱなしにしないこと。テレビの暴力シーンでも、親が「ひどい」と反応するのを見て子どもは社会的規範を学べる。携帯も、好きなサイトの話をしたり、バケット通信料が激増したら理由を聞くなど、親子で話題にしよう」。

《昔ながらの環境説(経験説とも)だが、正論でもある。与えっぱなしにしないことの指摘は将にその通りだ。ブログで携帯を取りあげる度に書くことだが、どのように使用しているかは親の保護下にある限り、親は必ずチェックする義務があり責任があり、そして権利があるのだ。それに何時も気になることだが、携帯にかかる通信料金だ。データとして調査した資料を目にしたことがない。自分の小遣いの中から本体は購入させているのか親が買い与えるのか、月額では幾らぐらいの通信料を支払っているのか、親が支出しているのか、またその割合は。小中学生或いは高校生で携帯を持つものの中の割合では支払い分担はどうなっているのか、などだ。まさか野放図に子どもが使用するに任せ、支出を続ける親がいるとは想像できないが、もしもいれば、子育てに無責任な親バカのバカ親というよりない》。

《私の持論ははっきりしている。親にチェックする能力があっても、小中学生には携帯電話は持たせるべきではない、不要なものだ》。

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2008年6月15日 (日)

子どもと携帯電話

Zeranium04 ゼラニウム(ダークリーフ)

  花ことば
 真の友情
 愛情
 尊敬と信頼 など

毎日新聞(6/15)から <要約> (《》内は私見)
今また小中学生に携帯電話を持たせることの是非が、政府の教育再生懇談会で論議になっている。有害サイトを通じて子どもが犯罪に巻き込まれるのを防ぐためだが、賛否両論がある。以下、どちらの意見もこれまで言い古されてきたこと以上のことは言っていない。これではいつまでも堂々巡りなだけじゃないだろうか。

群馬大特任教授・下田博次(青少年メディア研究協会理事長 65歳。)は賛否の否というよりは「時すでに遅し」の諦めが先にあっての意見だ。

『子どもを対象にした携帯電話の使用制限について議論するのは、はっきり言って遅すぎる。普及からすでに10年がたった今、もう子どもから携帯電話を取り上げるのは不可能だ。

『この問題を解決できるのは、国や携帯電話業界ではない。保護者がネットの使い方について、子どもをどう指導できるかにかかっている。子どもに携帯電話を買い与えたのは保護者であり、今や大人までが携帯電話に依存している時代だ。今になって「手に負えなくなったから取り上げる」では、保護者の認識不足だ。

《学者でなくてもこれまで何度も指摘してきたことだ。“遅すぎる”と指摘する情況を招いたのがそもそもその保護者なのだ。是非について論じられるようになったのは、昨日今日のことではないはずだ。保護者に心あれば、次から次に買い与えることにはならなかった。今さら保護者をバカ呼ばわりしても、それこそ遅すぎる。それではその原因をどこに求めるのか、下田は次のように言う。》

『問題の原因は、携帯ネットを利用する弊害を説明せず、携帯電話の普及に邁進し続けた業界を、国が野放しにしてきたことにある。それなのに保護者の側が、子どもの携帯ネット利用について、国に規制を求めるのはおかしい。』と言う。

《ちっともおかしくない。何の問題意識もなく買い与え続けてくるような保護者だ。ここまでになって途方に暮れた結果、“国さん、何とかしくれよ”ということだ。ものの正邪も判断がつかず、モンスターなる言葉を生むのが現在の保護者なのだ。》

『本来、保護者が子どもにインターネットを利用させるには、適切な注意をし、チェックをし、反したら指導する能力が求められる。群馬では、05年以来、ネット利用の弊害から子どもを守る保護者「子どもセーフネット・インストラクター」の養成を行なってきた。この取り組みは鳥取県や茨城県、広島市などにも普及し、条例化しようとする動きもある。こうした自治体の自主的な取り組みに十分な財政支援を行なうことこそ、いま国が取り組むべきことなのではないか。』と言う。

片や、子どもは持つ必要ない、と言う意見。
日本PTA全国協議会会長・赤田英博 54歳(今年3月から教育再生懇談会委員)
『東京のように都市化が進み、人間関係が希薄な地域では、子どもの安全のため持たせるのもやむを得ない面もあるが、登下校時に地域の人が街角に立つような、大人の目が行き届いた地域では基本的に小・中学生には携帯電話は必要ないのではないか。

《あやふやなものでも、それなりに、携帯電話は身の安全を守ってくれる、と信じているようだ。私は繰り返し、携帯電話では身は守れないことを主張してきた。本当に身を守ってくれるものなら、都会に限ることはない。鄙びた田舎であろうと持たせる方が良いことになる。犯罪は都会にだけあるものではないからだ。》

彼は言う『私も、懇談会では「必要のない限り持つことがないよう、保護者、学校はじめ関係者が協力する」と提言した。当初は「持つべきではない」と明記するつもりだった。憲法の「表現の自由」との関係で表現を弱めたが、私は国が強いメッセージを出すことが大切だと思う、と。

『携帯電話と言いながら、子供達が使っているのはメールやインターネット機能ばかりだ。ネットにはアダルトサイトや「学校裏サイト」など有害情報がたくさんある。裏サイトの問題は、特定の子どもが誹謗中傷されるだけでなく、「下着買います」「お金貸します」などの有害広告がたくさん掲載されていることだ。

『携帯電話会社の対応はあまりにも鈍い。「通話限定の携帯電話など、作っても売れない」という意見だった。

《社会貢献を口にしても、企業に良心などあるわけもない。利益追求の企業には、競合相手もあり損になることなど当然するわけない。保護者が利口なら、買い与えることをしなければ済むのだが、消費者心理を読むことにかけては保護者など太刀打ちできるわけもない。開発競争は余計な機能を詰め込んでは購買欲をそそる。遂には役にも立たない犯罪抑止をうたい文句に、保護者は考えもせず、無責任に安全神話に飛びつくことになる。》

赤田は言う『保護者の問題意識も足りない。今の親は子どもの時に携帯電話を持った経験がなく、携帯電話の「影」の部分をよく知らない。多くの子どもたちが今も、親の知らないところで被害に遭っているのが実態だ。

『11日に成立した有害サイト規制法には、有害情報を選別する民間の第三者機関の設置が盛り込まれた。今まで規制に及び腰だった民間の姿勢を考えると、第三者機関がきちんと機能するかどうか。機能しないとなれば、やはり国の関与が必要だろう。

《業界の力に圧されて国が手を引いたような民間機間には、何の期待もできないことを5日のブログ「有害サイト、国は関与せず」に書いた。》         — つづく

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2008年6月14日 (土)

続、膣カンジダ症

5人に1人のうちの8割が20〜30代が経験する膣カンジダ症、それにまた経験者の半数以上が再発を繰り返している。昨日はその症状とコマーシャルについて書いた。後半は、その対処、処置について。

女性専用クリニック「イーク丸の内」(東京都千代田区丸の内2)の産婦人科医、長西美和子は「かゆみを訴えて、来院する女性の半数以上が膣カンジダ症だ。カンジダ菌はだれもが身体の中に持つ常在菌で、何らかの原因でこの菌が増えると発症する。女性は誰でもかかる可能性があり、珍しい病気ではない」と解説する。

発症の詳しい原因はよく分かっていないが、身体の抵抗力が落ちている時に菌が繁殖し、発症する傾向がある。また、女性に多く見られる膀胱炎などの尿露感染症にかかると、治療で抗生物質を服用する。これが、カンジダ症発症の引き金になることもある。

もともとは膣の中は、常在菌が強い酸(乳酸)をつくり、雑菌が繁殖しないような仕組みになっている。しかし、抗生物質の働きで、常在菌が持つ「自浄作用」の効果が弱くなるために、雑菌が増えて発症しやすくなると考えられている。疲れた時に症状を訴える傾向があることから、医師は「疲労を蓄積しないよう、規則正しい生活と栄養バランスの取れた食生活、ストレスをためないことが大切」と口を揃えていう。

石鹸などで外陰部を洗い過ぎないことが大切だ。膣の中の常在菌が少なくなってしまうからだ。できれば弱酸性のベビー石鹸を使い、軽く洗い流す程度がいい。抗生物質の使用後に発症した人は治療を受ける際に、医師に「カンジダ症になったことがある」と伝えることが必要だ。薬の量や投与期間を抑えることで、カンジダ症の再発を防ぎやすくする。

若い女性にとって、産婦人科医の敷居は依然として高い。性感染症と受け止める人もいて、余計に病院に行くのをためらいがちだ。だが、治療を受けるのが遅くなるほど症状は悪化し、治りにくくなる。女性だけのクリニックも全国各地に誕生した。抗真菌剤を使えば、かゆみは1〜2週間程度で治まる。

長西医師は「性交での感染は数%しかない。抵抗力が弱い幼児や高齢者でかかる人も多い。性交の有無にかかわらず、菌のバランスが崩れた時に症状が出てくる。恥ずかしがらずに早めに受診して欲しい」と話す。

今春には膣カンジダ症の再発治療薬が一般薬局でも販売され、医師の診療を受けずに済ませる人も増えそうだが、北村邦夫家族計画協会クリニック所長は「膣カンジダ症の陰に別の病気が隠されていることがある。自分で勝手に判断せずに、専門医を受診して欲しい」と注意を促している。

《私の妻(70代)の少女時代には、生理用品を購入するのに薬局に入るのにも、恥ずかしくて何度も店の前を行き来しなければ買うことができなかった、と聞く。今では日用品の雑貨と並んでスーパーでもコンビニでも選り取り見取りの状態で簡単に買え、何のためらいもなく買い物篭に入れてレジを通過することができる。奥ゆかしさの片鱗もない時代になった。時代の変化は性に対するタブーをなくしたのだろうが、殺伐として寂しい限りだ。

今回の記事は通読した限り、やはり一般紙向きの内容ではない。女性週刊誌のお得意のジャンルだろう。だが待てよ、女だけの知識ではなく、男にも知っておいてほしいの気持ちなのだろうか。ジェンダーばやリの昨今だ、男も女もない、とばかりにひょっとすると、来週辺りは続いて男性外陰部のカンジダ症を取り上げるつもりかも知れない。どちらにしても、「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず」(世阿弥「風姿花伝」)の例えもあるのだが。》

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2008年6月13日 (金)

膣カンジダ症

Moon0003_5 東南の空(17:45)に浮かぶ月

 ブログのタイトルとお月さん、こじつけた写真ではない。

タイトルは、不特定多数が目を通す新聞の記事(毎日新聞 6/10)にしては、女性性器を冠したそのものズバリのショッキングな見出しだ。昨今の中学生なら男児でも理解し、想像することもできるだろう。片や参院本会議で可決、成立した青少年への有害情報規制法(有害サイト規制法)に挑戦でもするような刺激的な読み物となっている。

『外陰部の強いかゆみと、おかゆ状のおりもの。どうしたらなおりますか。』で始まる質問への回答の形で構成されている。カンジダ症は男性外陰部でも発症する症状だが、特に膣と表現して女性に限った内容だ。若し、思春期の男児の目に止まったら、興味本位で読むことになるだろう。

今からおよそ30年ほど前になる。若かりし頃の笑福亭鶴瓶が、女性の生理用品・ナプキンのコマーシャルをやったことがある。1メートルほどもある黄色い月を象った一部に穴を開け、黄色い衣装を纏い、月の穴から顔だけ出した姿で夜の窓辺で読書(?)する女性に近づき「こんばんは お月さんです」「あら、お月さんまた来たの?」「遅れてゴメン」とやった。

最近のコマーシャルの言葉を借りれば、“女性の微妙なところ”を守るナプキン(ソフィ)をカリカチュアライズしたものだったが、始めて妻と並んでみた時、妻が堪らなく恥ずかしい思いをし、居たたまれなくなっていたのを憶えている。恐らく膣カンジダの記事は、男児を抱えた母親なら、絶対に目の届かないところに隠すだろうと思う。それとも私の世代、昭和一桁の時代遅れのアナクロ感覚なのだろうか。

そういえば、もっと激しい露骨な表現も最近は数が増えた。先日秋葉原の歩行者天国で女の子が足を開いて見せ、バカな男どもがカメラを構えた情けない姿は、そっくり同じものが放映されている。こちらは男性3人組が揃って片足を開いて高く上げた絵づらだが、「オレの股間はかゆい」とやっている。

ソフィのメーカーでは、最近はもっとどぎつくなったのもある。テレビから聞こえて来る。「生理中の微妙なところは、このようにむれて(画面はユラユラと湯気が立ち上るカット)かゆくなる」。

また花王の女性生理品(ロリエ)では「じとじと濡れる、ジメジメ濡れる」と遠慮会釈ない。

毎日毎日これでもか、と繰り返し流されるコマーシャル、ある種男性の劣情を呼び覚ましていることになるのではないか。

記事は、外陰部のかゆみについて進む。主な原因として、膣カンジダ症、ナプキンかぶれ、一般雑菌による膣炎、クラミジア、淋病、トリコモナス、ヘルペスなどを紹介、早めに産婦人科医での受診をいう。このうち、最も頻度が高いのが膣カンジダ症だ。膣カンジダはカンジダ属真菌(カビの仲間)に感染して起きる膣炎だ。症状は、他の膣炎や性感染症に比べかゆみが強く、おりものがおかゆ状または酒かす状に変化するのが特徴だ。

ロート製薬が07年、インターネットを使って女性3696人(20〜60歳代)に実施した調査によると、5人に1人が膣カンジダ症を経験していた。また、その8割が20〜30代の若い時期に発症し、経験者の半数以上が再発を繰り返していた、という。

これらの情報が、男性の劣情を刺激させるとの思惑は間違いで、逆作用としての効果を期待しているのだろうか。男性痴漢が感染を恐れ、手を出すのを逡巡、躊躇させることを狙ってわざと記事にしているのだろうか。一方、テレビはこれらコマーシャルの絵づらを垂れ流すことで、青少年の恥じらいの心を麻痺させることを狙ってでもいるのだろうか。いずれにしろ、一桁人間には現代性風俗は理解することが難しい。

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2008年6月12日 (木)

宇宙のトイレ“こぼれ話”

3月12日、前日のエンデバー打ち上げに伴う実験などには興味はないが、さて、長期間宇宙に滞在している間の排泄物処理にはめっぽう関心がある、と書いた(ニュースあれこれ)。3カ月が経過して本日の夕刊に、宇宙での排泄物処理の問題にある程度理解できる説明の記事が載った。

日本の有人実験施設「きぼう」の実験室を国際宇宙ステーション(ISS)に運んだ米スペースシャトル「ディスカバリー」。星出彰彦宇宙飛行士(39)が乗り組み、主任務である取り付け作業を無事終えた。その陰で今回の飛行では、もう一つの重大な任務があった。故障したISSのトイレ修理だ。無重量状態の宇宙での複雑なトイレ事情を探った。

《エンデバーの打ち上げに際し、“いよいよ宇宙のトイレの修理に出かけます”とは口にすることもできず、後ろめたかったであろう。遠くばかりを眺めている連中には、身近な切迫するはずの問題は目に入らなかったのだろう。しかし、ニュースあれこれにも書いたように、学者の中にも、チームが100以上も掲げる研究テーマには、何の成果も期待できないだろう、言うものもいたし、とくに、私のような下司な人間には、出もの腫れ物所嫌わずの糞便の後始末の問題の方がよほど重大な気になる問題だった。》

「トイレがこんなに重大問題になるとは思ってもいなかった」。

《学者バカとはこういう連中のことだろうか。》

きぼうの開発に20年以上携わり、日本側の実施責任者を務める宇宙航空研究開発機構の白木邦明理事は苦笑いする。打ち上げ前の米航空宇宙局(NASA)の記者会見では、トイレ問題にメディアから質問が集中したからだ。

《ほー、そんな事があったのか、一切日本のメディアでは活字にはならなかったし、電波にも乗らなかった(はずだが)。私は自身を下司な人間と思い込んでいたが、普通に生活している人間にとっては、排泄行為は普通のことで、宇宙の遠くを見ている人たちには問題外のことだったのか。》

高度約400キロで地球を周回するISS内は無重力状態。地上のように排泄物は重力で落下しない。トイレは便や尿を空気と一緒に掃除機のような装置で吸収して回収する。ロシア製で、洋式便座に小便ようのホースがついている。ロシアの提供した居住棟「ズベズダ」に設置されており、3人のISS滞在員が使用する。故障は5月下旬に発生した。尿を吸引した後、液体と気体に分離する装置のポンプが壊れた。3、4回に1回はポンプがうまく動かず、ISS滞在員は手動ポンプを使い何とか用を足していたという。

05年に宇宙飛行した野口聡一宇宙飛行士(43)は「使い勝手がいいとは言えないが、野外で地面に穴を掘って用を足すよりはまし」と話す。彼によると無重力状態では尿意や便意は感じにくくなる。身体が浮き上がらないようにして済ませるには、慣れも必要という。

NASAではディスカバリーの打ち上げ直前にロシアから交換部品を取り寄せ、一部の工具類を降ろして積み込んだ。飛行5日目の4日夜(日本時間)に、ISSのロシア人滞在員がポンプを交換。現在は順調に稼動しているという。

そして一体、排泄物はどう処理されているのか。
尿は気体と液体に分離した後、気体はフィルターを通して有害成分を除去、再びISS内の空気に戻される。汚水や固形物はタンクに溜めておき、ISSに物資を運んだロシアの補給船の帰り荷として積み込み、地球の大気圏に突入させる。焼却処分するというわけだ。

ISS滞在員は来年にも6人に増える。NASAは年内にもトイレ増設を計画中だ。新型は、尿を飲料水として再利用できるという。今年12月以降、ISSに長期滞在予定の若田光一宇宙飛行士(44)は「将来、月や火星を目指す時、貴重な水を有効に使える完全再利用のトイレは非常に重要になる」という。

《今回の中国四川省の大地震に限らず、自分の小水を飲んで命を永らえた人はいる。また、いっとき健康法と称するブームの中で、毎朝小水を飲んでいることを話した女性タレントも一人や二人ではなくいる。毒にはならないようだから宇宙船内で常用しても別段構うことじゃない。それよりも、分離されるという有害成分とは何だろう。また、その有害成分や汚水や固形物を大気圏内で焼却するという。地球が生成されておよそ40億年、積もり積もったフロンはオゾン層を破壊している。幼稚な疑問だが、そのうち宇宙飛行士たちの糞便の焼却で発生する気化したガスが大気圏を漂い、何世紀か何十世紀かの後、地球に降り注ぐことはないのだろうか。》

《それに、宇宙船といえば、無重力状態の中で、いつもぷかぷか浮かんで遊んでいる姿ばかりが放映される。どれだけ難しい研究テーマを持ち込んでいるのか知らないが、トイレ修理工事のために5500億円も浪費したとは、話がトイレだけに、笑えない“こぼれ話”だ。》

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2008年6月10日 (火)

たばこ税率引き上げを - 2 -

世を挙げて禁煙が叫ばれる中、裏腹に、たばこ頼みの税収を目論む為政者の肚の中が見えてきた。現在以上に禁煙が進めば国庫に入る税額は目減りを始める。ここ数年間、タバコによる税収は毎年2兆2000億円超で推移している。やはりたばこは吸ってくれなくては困るのだ。それで思いついたのが、識者たちにはお得意の、諸外国との価額比較だ。日本のタバコは断然安い、となった。たばこ代金を上げておけば禁煙が進んでも当分は大丈夫だろう、一箱1000円では国庫も潤おうがどうだろう?と。

参照 たばこ税率引き上げを 05/11/14

毎日新聞(6/10)から 《》内は私見
与野党の間で、たばこ税の大幅な引き上げ論が活発化してきた。現行一箱300円程度のたばこ価格を、高い税率をかけている欧米に倣って増税し、3倍超の一箱1000円まで引き上げるべきだとの主張で、自民党の中川秀直元幹事長は民主党の前原誠司副代表らと10日、たばこ税引き上げを目指す超党派議連を発足させる。背景には膨らみ続ける社会保障費の財源問題があり、消費税引き上げ論を封じ込める狙いも透けて見える。ただ、たばこ税増税には、政府/与党内に疑問の声も強く、先行きは煙りに包まれて視界不良だ。

《それほどたばこ税が頼みなら、禁煙運動なんかしなければよい。どうせたばこの害なんて大したことはないんだから。医学的な根拠のなさはこれまでにも繰り返し述べてきた。肺癌の原因がたばこであるとは証明されてもいない。それよりも、欧米の欧とはどこの国で、その国のたばこ並に値上げする根拠は何か、ただ増収につながるから真似をするだけなのか。欧米の税システムと日本の税システムが同じなら揃えることも納得が行く。しかし、所得税、消費税などは欧米なみではない。たばこだけを抜き出し、槍玉に挙げて値上げしようとするのはお笑いものだ。》

紙巻たばこには現在、一箱(20本)で約175円のたばこ関連税が掛かっている。税収は年約2・2兆円で、仮にたばこ税を引き上げ、一箱1000円にすれば、9兆円近くの税収増になる計算だ。欧米ではたばこ税が高く、英国の代表銘柄の小売価格は一箱1160円。米ニューヨーク市も同817円(いずれも07年1月現在)と日本の2〜3倍以上。中川氏は「日本のたばこはまだ安い」と主張する。

中川氏がたばこ税増税に動きだしたのは、消費税に反対し経済成長を重視する「上げ潮」路線を強調するためだ。政府・与党内で浮上する消費税増税論を牽制する思惑がある。

ただ、「たばこの値上げは買い控えや禁煙を広げ、税収の大幅増にはつながらない」(財務省幹部)との見方も強い。1本当たり約1円税率を上げた03年と06年は喫煙者減少で税収はほとんど伸びなかった。大手製薬会社が今年4月に行なったアンケートでも、喫煙者の約8割は「たばこ一箱1000円になれば、禁煙する」と回答している。

《以前、「幾らまで値上げしたらたばこが止められるか」ということが取り沙汰されたことがある。その時の金額は「800円だろうな」の意見があった。その時私は値上げは幾らしてもいい、と書いた。たばこが本当に好きな人には幾ら値上がりしてもこたえない、だろう、と。100円ショップで手に入れることが可能な同じ商品に、数千円も、数万円も出したがる人、一本何万円、何十万円のワインに金を払う人がいるのと同じことだとも。中川が言う「日本のたばこはまだ安い」はそうなるように税制度が布かれているからだ。値上げの理由に他国との比較を持ち出すのは自身の無策無能を告白するようなもの、誰かにすがるより手がないからとはいえ根拠としては弱すぎる。単なる思いつきで考えた手立てとしか思えない。値上げにはそれなりの理由がなければ納得できない。たばこ単品を持ち出す前に、消費税などを先に上げることを主張するべきだろう。》


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2008年6月 9日 (月)

SPEEDO社の水着

連日、日本新、世界新が生まれている競泳。英国に本拠を置く世界的なスポーツ衣料メーカーSPEEDO社の水着(レーザー・レーサー)を使用しての結果だ。日本水泳連盟が契約しているミズノ、デサント、アシックス3社も改良水着を試作したが、ほぼ太刀打ちできるレベルにはないようだ。競技者の身体を締め付けるため着用には他人の手を借りなければ着ることが無理のようだが、これも水の抵抗を減らすためのデザインのためだ。

北京五輪日本代表壮行会を兼ねたジャパンオープン(6〜8日)の最終日、男子200メートル平泳ぎ決勝で北島が2分8秒台を破る初の7秒台を出して世界新記録を樹立。今大会は、北島の世界記録を含め日本記録延べ15をマークした。一人(ミズノ)を除いてレーザー・レーサーの着用者だった。

同連盟の佐野和夫専務理事は8日、北京五輪代表選手が使用する水着について、契約するミズノ、デサント、アシックスの3社以外の水着着用を認める日本水連の方針を、3社側からも同意を得たことを明らかにした。佐野専務理事は「これまで3社と話してきて、同意をいただいた」と話した。選手の側からも「スピード社製水着を着たい」との声が強まり、国内メーカー側も認めざるを得ない状況となった。

日本水連は10日の常務理事会で、方針を正式決定するこおtになる。(毎日jp 6/9)

アスリートと使用する素材との関係で、成績が飛躍的に上がった競技が過去にあった。今から72年前の1936(昭和11)年、ベルリン・オリンピックの棒高跳びで4・25メートルを跳び、2位と3位に日本人選手が入賞し、お互いの激闘を讃えあい、帰国後銀・銅メダルを分け合った西田修平と大江季雄二人の逸話は教科書にも載った。その頃までは使用するポールは竹であった。特に日本の竹が重宝され、日本人選手は素材の良さを知りつくし、好成績を挙げていたが、竹は折れやすく、危険性が高まったことで、欧米では金属製のポールが竹に取って代わり始めた。

しかし、金属製に代わっても記録は伸びず、その後20年近い期間で記録は世界記録は3センチ伸びるに過ぎなかった。1956年ごろ金属ポールからグラスファイバーのポールに移っていく。グラスファイバーの粘りと反発力は、当時、金属ポールの高さの限界は16フィート(4・87m)と言われていた世界記録を一年の間に塗り替えることになる。1962年、4・89mに世界記録を更新すると、その勢いは一気に加速していく、そして1994年、ブブカの6・14mと鳥人とも言える世界に突入した。西田たちの記録からは1・89mも高い数字だ。

今回のSPEEDO社の水着を着用した選手たちと、素材とその記録との関係から、棒高跳びの世界を思い出したが、勿論、素材だけの力ではないことは承知している。選手たちの身体能力がなければ猫に小判で終わることになるだけだから。

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2008年6月 8日 (日)

学校給食費の値上げが続いている

小麦粉や乳製品など食材費が上がる中、小中学校の給食費の値上げが相次いでいる。(毎日新聞 6/8)

 同紙が道府県庁所在地市・特別区と政令市計73自治体に尋ねたところ、22自治体が今年度値上げしたいと回答。緊急措置として公費を学校に投入した自治体もある。多くの学校は果物の回数減や、牛肉を豚肉に変えるなどのやり繰りに追われている。

食材費上昇は肉や野菜、油にも及ぶ。値上げしたのは札幌、宇都宮、奈良、長崎などの各市と東京の8区。上げ幅は月50〜500円で、200〜300円程度が目立つっている。札幌市は中学校の月額3950円を4250円に、長崎市は4100円を4400円とした。一食当たり20円値上げした東京都豊島区のある小学校では、栄養士が「パンや麺を減らし米に変えた。油のランクも落とした」と打ち明ける。

給食費は本来、学校給食法で原則保護者負担となっている。しかし、値上げを避けるため年度途中に補正予算を組み、学校に補填する自治体も現れた。東京都中央区は6月議会に790万円の予算案を提案。足立区は約3700万円分の米を学校に現物支給し、浮いた費用を他の食材購入に充てる計画だという。いずれも公費を充てるのは初めてのことだ。従来50万円の米代を負担している鳥取市は、430万円増額する補正予算案を6月議会に出した。

多くの自治体では、バターをマーガリンにしたり、果物のカットを小さくしたりしている。また、ドレッシングを手作りに(松山市)、カレーの隠し味のチーズを減らす(高知市)、校庭で出来た夏ミカンをゼリーに(東京都渋谷区)、剥き海老のサイズを大から小に(大阪市)、などの涙ぐましい努力も見られたという。他にも、さいたま市は「安く納品する業者に代えた」という。給食費増の背景として「中国産野菜を避けているため」(甲府市)との答えもあったという。

《それにしてもこのところ、めっきり数が減ったメディアによる学校給食費未納問題の報道だ。まさか報道することもないほど、未納がなくなったわけではあるまい。気になる意見も出ていたこともある。2007年を例に取れば、未納、未払いの児童数は9万8993名、22億2963万円という数字は、児童数で1%。金額ではたかが0・5%というものだ。これら数字を、高額スポーツ選手の年俸や、無駄なレジ袋、国の借金と比較してメクジラ立てるな、という。結果の数字だけでクソとミソの違いの分からない言い掛かりを述べる人間も出ていたのは事実だ。まさかメディアがその屁理屈に論調の切っ先を弱めたわけではあるまい。

例えが好ましくはないが、連日報道される犯罪。情報網の未発達な時代からくらべると、知らずに済んでいた地方の片隅の事件まで、事細かに居ながらにして得られる現代は、昔から比べ、よほど数が増えたように錯覚するが、犯罪事件は増えてはいず、その発生率(人口10万人当たりの発生件数)はたった2・2%。これをもってメクジラ立てるなとは言えないだろう。

2007年の文部科学省の「給食費未払い問題」の発表では、小中学校全体で、未払いの理由の60%を占めるのが保護者としての責任感や規範意識の欠除となっている。続いて33%が保護者の経済的な問題となっている。今回の食材高騰はそれら保護者の格好の言い訳となって、07年度を超す巨額の未納が発生することが懸念される。》

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2008年6月 7日 (土)

男にも産休を

 いやー、驚いた、男も妻に代わって出産する時代になったのか、と錯覚した。本日の毎日新聞夕刊の記事見出しだ。「男性産休普及を」とあった。男の育児休業については散々叫ばれてきた。笛吹けど踊らない企業や男どもに、業を煮やしてこれでもかと喝を入れるための手を加えるようだ。

 政府の社会保障国民会議の「少子化・仕事と生活の調和に関する分科会」は6日、中間報告の骨子案をまとめた。少子化対策は「未来への投資」として、保育サービスの拡充に大胆な財政投入が必要と強調。「仕事と生活の調和」「子育てを支える社会的基盤の拡充」を訴え、育児期の勤務時間短縮など働き方の見直しや、男性の産休(パタニティー休暇*)《またまた、横文字のハイカラ気分で誤魔化そう企みか。》普及の必要性を盛り込んだ。

 * Paternity (父たること、父子の関係)休暇。これを無理矢理配偶者の産前産後の時期に男が取得する休暇のこととする。

《「大胆な財政投入が必要」と、何かと銭勘定が先に立った施策だ。銭さえ出せば金欲しさに子づくりが始まるとでも思っているのか。確かに銭金で動く現代人の心理を読んではいるが、事、子づくりとなると銭金だけではない問題があるのではないか。》

政府の「子どもと家族を応援する日本重点戦略検討会議」は昨年12月、子育てをしながら仕事を続ける女性への支援策拡充に年間1・5〜2・4兆円の追加財源が必要と試算したが、今回の骨子案は、施設整備やサービスの質の維持、向上などのコストは含まれていない、としている。

《「子育てをしながら仕事を続ける」とはいうものの、実際は預けられた託児所や保育所が母親の代わりに子育てをしているのと余り変らない他人まかせの大きい部分だ。数日前に漫画家・西原理恵子と経済評論家の勝間和代の対談が記事になった。二人のつながりは、勝間の主宰するワーキングマザー支援サイト「ムギ畑」の内容が書類化された際、表紙に「毎日かあさん」の漫画が掲載されたのがきっかけ。

《その表紙になったのが西原が描いた作品《紙上にはカットが掲載》で、働く女性が保育園に子どもを送り迎えする情景が描かれている。それに勝間が共感して「この話、すごく私たちが言いたいことだったんです。特に“こんな苦労が男にできるか バカヤロウ”というせりふが」と。

《現代の働く女性たちの傲慢さが如実に現れた勝間の言葉に、西原の漫画だ。本来自分がしている子育てを言うのなら男には返す言葉はない。例えば背中に子どもを背負って自転車を漕ぎ、掃除機をかけ、厨房に立って家事仕事をしているカットならだ。それを他人に育児を任せることに見栄を切ってどうする。そのうえ同じことは男性でもしている人は幾らでもいる、保育園の送り迎えは女性の専売特許じゃない。

《上げ膳据え膳は昔の男の専売特許であったが、長い間の男尊女卑の恨みを晴らすべく、今では女性の言い分を聞かない限り、何ごとも前には進まない。今や日本では女性の上げ膳据え膳の条件が整わないと、女性は子どもを産みたがらないことが当たり前になったのだろうか。》

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2008年6月 6日 (金)

平泉 — 浄土思想を基調とする文化的景観

 ○夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡
 ○五月雨の降のこしてや光堂
日本人なら誰でもこれらの句を諳(そら)んじることはできる。悲劇の武将としての義経にまつわる土地として、或いは藤原三代の栄耀(えいよう)の地を旅した俳人・芭蕉の奥の細道を通して。ただそこに、イコモスに指摘されるまでもなく、世界遺産として推す浄土思想的価値を見ることは、宗教人、専門家、研究者は別として、宗教と関わりなく生活している現代日本人にも不可能なことだろう。

その「平泉」が世界遺産登録延期となった。「『浄土思想』が世界に理解されなかったのか」。世界文化遺産を審査する国際記念物遺跡会議(イコモス:ICOMOS=Interenational Council on Monument and Sites)が「平泉 — 浄土思想を基調とする文化的景観」に対し「登録延期」を勧告したことに地元の岩手県では落胆の声が上がった。(毎日新聞 5/23)

しかし、昨年、同様の勧告で登録された石見銀山遺跡(島根県)の例もあり、23日記者会見した法貴敬・県教育長は「勧告に反論できないわけではない。7月のユネスコ世界遺産委員会で理解が得られるよう最大限の努力をしたい」と話した。

平泉の文化遺産は、奥州藤原氏の初代清衡が、11世紀に東北北部で起きた内乱、前九年・後三年の役の亡者の霊を慰め、浄土に導くために造営したとされる中尊寺一山や毛越寺、金鶏山など9資産を浄土思想に基づいてまとめたのが特徴となっている。欧米の専門家を含むイコモスが、浄土への往生を説く仏教思想を理解してくれるかが登録の鍵を握るといわれていた。

昨年8月のイコモスの現地調査で文化庁や県は、インドで生まれた仏教が京都や奈良を経て平泉にもたらされた経緯を説明した。自然景観を使って浄土を具現化した平泉建築の特徴を挙げ、インドや中国との違いも強調した。

一方でイコモスが勧告で示したように、奥州藤原氏とかかわる中尊寺などを除く資産と、浄土思想をどう関連づけるかが課題だった。現地調査では、個々の資産の価値や、遺産全体の価値を一般の人に分りやすく伝えることが重要との指摘を受けた。また、世界遺産委員会が新規登録を抑制していることも不安材料だった。

達増拓也知事は「平泉の価値が全く否定されたわけではない。対応を検討したい」とコメントを発表した。平泉町の高橋一男町長は「平和を願う浄土思想は世界に誇るべきもので、世界文化遺産にふさわしいと確信している」と硬い表情で述べたという。

(余談)
冒頭の五月雨の・・・の句。降るとも見えない五月雨の中に、そこだけ明るく光るように霞む光堂が浮かんでいる幽玄の光景を、ずっと長い間思い描いていた。しかし、芭蕉は実際には光堂を見て詠んだ句ではないようだ。芭蕉が訪れた時(元禄2)1689年5月13日にはすでに光堂は覆いの中にあって、外からは見えない条件下にあった。黄金の箔で輝く光堂は、1288(正応元年)に建造された鞘堂(覆堂とも)の中にあったものを、芭蕉がイメージして詠んだものと思われる。(因に現在の鞘堂は昭和43年に鉄筋コンクリートで作られたもの。)

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2008年6月 5日 (木)

有害サイト規制、国は関与せず

中高生100万人以上が利用している裏サイトやプロフ(プロフィール)。文部科学省が今年1〜3月に行なった調査では、学校裏サイトは約3万8000件ある。その約2000件を抽出したところ、半数で「キモい」「うざい」など他人を中傷する表現があり、約3割で「死ね」「殺す」など暴力的な表現が含まれていた。また、中には犯罪を誘発しかねない自分の下着写真を載せた女子中学生、援助交際の温床にもなりかねない危険性を孕んだりもしている。メッセージのやり取りから、子ども同士のいじめや事件につながったケースもしばしばニュースを賑わす。

本来、家庭内で幼児のうちから入学させるまでの間に、相手を傷つけない他人とのつき合い方や、弱いものへのいたわりや、ものごとの善悪などが分かるように身につけさせておくことが、子を産んだ親が、子を学校に預けるまでに済ませておく家庭内教育であるべきなのだ。ところが現代風とでもいうのか、子育てすら託児所、保育所などにまかせ、親がおろそかにした基礎の教育は学校が、先生がするものと錯覚している。入学するや親から何も学ばなかったガキどもは、椅子にきちんと座ることもできず、先生の話を聞くこともできない。

いま、有害サイトを賑わしているのがこのような家庭から育ってきた子どもたちなのだ。悲しいことだが人の話など聞き分ける能力も、人の痛みが理解できる心など持ち併せてはいない。そして、大事なことだが親たちに彼やかの女たちを指導する力はない。一方、先生たちも続発する事件に追われ、これといった対策もないままに手探りの状態が続いているのが現状だろう。

毎日新聞(6/3)から
 自民党と民主党は2日、18歳未満の子どもをインターネットの有害サイトから守るための議員立法の共同法案の修正協議で合意した。両党の党内手続きを経て、今週中に衆院の「青少年問題に関する特別委員会」に委員長提案として提出し、今国会で成立する見通しとなった。

有害情報の選別をめぐり、「国の一定の関与が必要だ」とする自民党と、「民間の自主的な対応に委ねるべきだ」とする民主党の間で意見が対立し、調整が難航したが、最終的に国が関与せず、民間の第三者機関に任せることで自民党が妥協し、決着した。

背景には、ネット業界が「国による実質的な情報統制は、表現の自由との兼ね合いから問題だ」と強く反対を表明し、自主的に第三者機関の設立に動くなど、自浄努力の姿勢を示したことがある。自民党は当初、第三者機関を「国が指定する」など、規制強化の姿勢を示したが、民主党や業界の説得に応じる格好となった。結果、与野党が共同で法案を提出し、今国会で成立を図ることで実効性ある対策を目指す、とした。ただし、罰則は設けない。

自民党は当初、「青少年特別委員会」(委員長・高市早苗前少子化担当相)が出会い系サイトなど有害情報の管理や規制を強化する法案を検討。年齢ごとにフィルタリングの対象を定めるほか、有害情報の認定は国(内閣府)が行なうとしたが、党内で反対が強く、「第三者機関の設置」で落ちついた。

第三者機関への国の関与については、ヤフー、マイクロソフト、楽天などネット関連5社が4月23日、自民党の法案では事態が改善する見込みがなく、表現の自由や、ネット文化・産業の衰退を招くなど、いち早く反対を表明し、与党を牽制。

5社は、○これまでにも自主的に「有害」の判断基準を作成し、根絶に取り組んできた。○規制強化しても海外からの有害情報にはほとんど効果はない、などと指摘。

《根絶に取り組んだ結果が見ての通りだ。或いは海外からの有害情報には“ほとんど”規制効果はない、と「だから何も出来ない」と諦観の姿勢をはっきりと表明したことと変らない。手の打ちようがないからこれからも何も変らないのだ。》

ネット関連業界は「先手必勝」とばかりに、4月8日に携帯電話のサイトが健全かどうかを認定する第三者機関「モバイルコンテンツ審査・運用監視機構」を設立。同25日には携帯電話やパソコン向けの第三者機関「インターネット・コンテンツ審査監視機構」が設立を表明。業界代表や有識者が判断基準を作り、9月をめどに健全なサイトの認定を始める予定だという。

《民主党や業界自体の意見に圧されて民間の良識に任せる、ということになったが、果して民間の良識を信じていいものかどうか、施行されてからの経過を見てみなければわからない。法案は罰則もなく、何の歯止めにもならないフィルタリングですら徹底させることもままならず、海外からの有害情報は防ぎようがないと、放任される。現時点では一番規制効果が期待できる、せめて小中学生向けには通話機能だけの端末さえ作ろうとしない。その程度の企業の良識が認める民間の第三者機関など、おそらくは、後悔を残すことになるだけだろう。》

 ◆有害サイト規制法案の骨子
 ・保護者が反対した場合を除き、携帯電話会社に18歳未満の子どもへのフィルタリングサービス提供を義務づける
 ・パソコンメーカーにフィルタリングソフトの搭載を義務づける
 ・サーバー管理者に子どもが有害情報に触れないようにする努力を義務づける
 ・保護者に子どもがネットを適性利用できるよう教育する努力を促す
 ・有害サイトをめぐる関係閣僚会議を設置

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2008年6月 4日 (水)

携帯電話

昨日、電気自動車を取り上げて、日本の自動車は飽和状態に来ているのじゃないかと書いた。今日は携帯電話だ。日本国内の電話契約数は07年末で1億超が出回っている。この末端器機、疾うに電話とは呼べない代物(しろもの)になっているようだ。まさに『携帯は、電話としても使えます』、で軒をかして母屋を取られた状態だ。各社揃って夏モデルと銘打って、これ以上は必要はないと思われる機能をこれでもか、と付け加えてきた。

携帯で映画が見られて何が嬉しい。ひっそりと一人だけの世界に引きこもって、拡大鏡が必要となるような小さな四角いマスを眺めていては、ますます人とのつながりを失うことに役立つだけだ。KDDIの新発売12機種のうちの8機種が該当機種になるという。高橋誠常務は「これからは携帯で映画を持ち歩く時代だ」と訴えたという。対面しての会話も、意見交換もろくにできない若者が多い現実の上に、ますますコミュニケーション下手の人間を増やすことになるだけだ。

ドコモでは全8機種が新シリーズで発売される。こちらにもアニメーションなどの動画約7000本から好きな作品を電話機に取り込める機能がついた。

また、ソフトバンクは新発売のターゲットを女性に絞り、「風呂の中でもメールを楽しむ女性が増えている」傾向を考慮したとして、新発売の12機種のうち、防水機能を備えた8機種を出した。こうなればもう救いようのない病気の世界だ。そう、「メール・シンドローム」だ。医者が発言しないのが不思議なほどの病理現象だ。孫社長は「ファッション性で日本中の女性を虜にしたい」と意気込んでいるという。

盥から溢れそうになった水を引っ掻き回し、愚かなパイの取り合いをやているのが今の日本の携帯の市場だ。どこも代わり映えしないデザインに似たり寄ったりの詰め込めるだけ詰め込んだ下らない機能の集合体だ。各社どれだけ多機能多品種にしたところで、ユーザー個々人の好みを100%吸収することはまったく不可能なことだ。多品種少量生産では企業の採算ベースからはどんどん離れていく。

ここらで原点に立ち戻って提案だ。シンプル・イズ・ベストで電話機能だけの「携帯電話」を作ってみては。それでも私に携帯電話は必要の無いものだけれど。

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2008年6月 3日 (火)

電気自動車

このところ晴れたり降ったリの入れ替わりのような天候は颱風の影響かと思っていたが、気象庁は2日、関東甲信越から近畿地方まで梅雨入りしたと発表した。平年に比べ関東甲信と東海は6日、近畿は4日早い。

先月には真夏日があってみたり、3月下旬並みの寒い日が戻ってきたり、老人には急遽半袖だ、長袖だ、と身体を対応させるのが難儀だった。そして梅雨。関西から出てきた当初、関東の人間たちが「梅雨」という言葉を知らないのか、と戸惑ったことがあった。梅雨のあいだ中を「入梅」としか表現しなかったからだ。今は気象予報士がきちんと「梅雨入り」と表現してくれる。

毎日新聞(6/3)から
 郵便事業会社が、今年度から順次全車両を電気自動車に切り替えていく方針を明らかにした。地球の危機が叫ばれ出して世界中がCO2対策に大童だ。それでも海底資源の化石燃料に血眼の国もあるのだが、地球の寿命を伸ばすことに、今になって間に合うのかどうか分からないが、「できることからコツコツと」やることがやらないよりはいいだろう。

日本郵政グループの所有するすべての自動車約2万1000台を、08年度から、順次電気自動車に切り替える方針だ。ガソリン価格の高騰に対応し、燃料費が安価な電気自動車でランニングコストの低減と環境保全の両立を図る。電気自動車は1回の充電で走行できる距離が100〜200キロ程度と短い欠点があるが、郵便物の集配は1回につき20〜30キロ程度の走行ですむため、同社は電気自動車に切り替えても業務に支障はないと判断した。

同社は電気自動車用の急速充電装置を全国の主な郵便局約1000拠点の駐車場に設置する方針で、一般の利用も検討している。全国の郵便局に一般が利用できる充電装置の整備が進めば、電気自動車の開発と普及につながる可能性もあるとみられる。

同社は集配用の軽貨物自動車約2万台と、業務用の自動車約1000台を保有している。電気自動車は富士重工業と三菱自動車が09年から、日産自動車が10年度中に市販を表明している。軽貨物電気自動車の発売はめどが立っていないが、郵便事業会社は開発を要請しており、量産化すれば8年程度をかけて切り替えていく予定だ。

電気自動車の価格はガソリン車に比べ1台当り100万円以上高く、初期投資がかさむが、燃料費は年間数十億円の削減となり、採算が取れる見通しということだ。

《日本の自動車保有台数が1960年以降、初めて減少した(日本経済新聞 5/27)。2008年2月末まで3カ月連続で前年同月比を割った。2月末の保有台数は、7943万台になっている。車は維持費が高く、都市部の公共交通機関の発達している地域で非正規雇用の若者たちに車離れの現象が見られるという。

少子化、人口減少に歯止めの効かない現状と、購買力の低下、また、自動車自体の耐久性が上がり、日本国内ではすでに自動車は飽和状態に来ているとみてもいい現実が重なって、自動車産業の衰退の始まりなのかも知れない。

海外ではイギリスやフランスにおいては既に、環境上から、或いは自動車による交通渋滞を避け、市電の復活や、自動車から自転車利用への交通手段の切り替えが進んでいる。フランスでは2010年までに7都市で市電の復活或いは新設が計画されいるようだ。地球規模でのCO2問題の最大の元凶の一つでもある自動車産業の衰退が訪れるのは、この先、電気も含めて化石燃料に変る代替エネルギー、窮境には太陽エネルギの利用が確立されない限り、止めることのできないことなのかも知れない。》

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2008年6月 2日 (月)

「減反見直し」発言

毎日新聞(6/1)から
町村信孝官房長官は31日、東京都内で講演し、世界的な食糧高騰に関して「食糧不足の国があるというのに、日本で5割ぐらいの減反をしているのは本当にもったいない。ここで見直していく必要があるのではないか」と述べ、米の生産調整(減反)政策見直しの必要性に言及した。

《変だよ、この発言は。たしか日本は現在米余りの状況下にあるはずだ。不幸にして今年、大災害に見舞われたとしても、政府の備蓄米は2年間分は蓄えられているはずだ。生産技術が進んでいなかった昔は反当たりの収穫は少ないものだったが、技術改良で収穫は増大して米に関する限り減反の影響はない、と考えてもいい。足りないのは大豆や小麦だ。欧米風に食習慣が変化し、特にパンの原料になる小麦の不足は緊急の問題となっている。

しかし、たしかに官房長官のいうことも頷ける面はある。今朝の同紙、第1面には今年4月、食糧高騰に伴う暴動で多数の死傷者を出し、アレクシス首相が辞任に追い込まれたカリブ海の島国ハイチの食糧難が目を引く。報道によると、怒りの震源となった首都ポルトープランスのスラム街シテソレイユでは、小麦などに塩分を含んだ泥を混ぜた「泥のクッキー」ですら、過去3カ月で値段が2倍超に跳ね上がっている。毎日毎日食べまくる日本のテレビの番組を見慣れていると、日本の自給率39%を思い致すことにも麻痺してしまうから仕方のないことかも知れないが。》

食糧の輸出規制の動きが広がる中、輸入に苦しむ発展途上国に配慮する意味合いでの官房長官の発言だが、農林水産省は米価下落防止のため減反政策を進めており、論議を呼びそうだ。町村は「日本はまだ外貨があるから(食糧を)買うことができる。買えない発展途上国と、買えるお金持ち日本が、少ない食糧を取り合う姿は、決していいことではない」と指摘した。また、「日本の食糧自給率を高めるのは国際的にプラスで、国民の不安解消の意味でも大切だ」とも述べた。

早速、自民党食料戦略本部長を務める加藤紘一元幹事長は6月1日、フジテレビの番組で、町村官房長官の『減反発言』について「米価が下がって大変なことになる」と反論した。その上で、大豆や小麦の増産を優先させるべきだとの認識を示した。

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2008年6月 1日 (日)

サマータイム

新しい道路交通法施行初日の今日。いつも通りの買い物に、歳を忘れ“枯葉”マークをつけるのも忘れて路上へ出てしまった。途中で気がついたがそのまま車を走らせた。恐らく街なかは、警察官の目が光っているだろう、と思ったのだが、豈図らんや、往きも返りも駅前の駐在所の前にも姿を見ない。あっ、そうか今日は日曜日だ、警察官も日曜日はごゆっくりなさるんだ。明日は電気製品の買い物があるからその時は、つけていこう。

このところサマータイムの言葉をよく耳にする。敗戦後のこと、なんでもアメリカさんの言う通りの時代があった。GHQ占領下の、1948(敗戦3年目の昭和23年)5月第1土曜日24時から(49年は4月から)9月第2土曜日25時(日曜日0時)までの4シーズン実施された。

1951年の講和条約締結で、52年4月28日占領は終了する。占領終了の17日前に夏時刻法は廃止となった経緯がある。

毎日新聞(5/30)から
サマータイム制度の導入を目指す超党派の議員連盟は29日の総会で、経団連などが強く求めているサマータイム導入に関して、2010年3月からの導入を盛り込んだ「サマータイム法案」(仮称)を来週中にも国会に提出することを決めた。今国会での成立を目指すが、会期末が6月15日に迫っており、成立は時間との「追いかけっこ」になっている。

2005年にもサマータイム制度の導入が検討されており、当時の「サマータイム制度推進議員連盟」では与・野党が対立するテーマではないと考えられており、今国会に提出されれば成立することに期待が寄せられているようだ。

《当時は経済活性化が狙いだったようだが、今回は世界が取り組んでいる「環境問題」を旗印にしてはいるが、経団連の動きには何か胡散臭いものを感じる。省エネ、企業の経費削減、などを上げることができるが、反対に、1時間早い夏時間の出勤は、退社時刻時の明るさが却って残業につながる心配がある。また、「たっぷり酒が飲めるぞ」に目をつむってまっすぐに帰宅しても、冷房の効いた自宅で冷たい風にあたれば環境問題は逆効果になるだけだ。

もう一つ厄介な問題がある。コンピューターを利用する各種システムに自動的に夏時間に対応することが可能な機能があるのかどうかだ。先ずはそのシステムの更新が解決されなければならない。

指摘されているものだけでも、信号機や鉄道運行などの交通システム、銀行や証券取引などの金融機関、時刻により自動的に管理されている医療機器などに大きな影響がある。

温暖化問題が主要テーマの7月の北海道洞爺湖サミットが近づき、導入機運が高まり、約3年ぶりに議員連盟が総会を開いたが、コンピューター問題が理解できないままに、経団連の思惑のお先棒を担いだ感が否めない。》


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