「心の病」休職急増
6割以上の企業に心を病んで休職している社員がいることが、財団法人「労務行政研究所」(矢田敏雄理事長)の調査結果で分かった。3年前の調査に比べ10%以上増えている。企業の人員削減が進んだ00年代前半以後の好景気で個人の仕事が増え、心のダメージを与えている現状が浮き彫りになった。(毎日新聞 5/12から)
《「心の病」。何ともお優しい言葉遣いだろう。幼い頃から我慢することを知らず、甘えられるだけ甘えて育てられた世代には、少しでも仕事が厳しくなると、我慢が身についていない坊ちゃんやお嬢ちゃんたちだ、直ぐに会社をお休みになるようだ。》
調査は今年1〜3月実施。上場企業を中心に4168社を対象とし、250社(約6%)から回答を得た。《6%が企業の総意かどうか疑わしいが。》
鬱病など心の病で一カ月以上休職している社員がいるかの問いでは
「いる」・・62・7%(05年50・9%)
企業規模別では1000人以上の企業では93・2%が「いる」と回答した。休職者の平均は9・5人で前回より5人増えた。
「特に増加している年代は」との質問に対しては、
「30代」・・51・9%(前回39・6%)
「20代」・・41・2%(前回27・6%)
「40代」・・19・1%(前回18・7%)
などで、若年層での増加が目立つ傾向となった。
同研究所は「若年層の増加は、人数が少ないところに好景気で仕事量が更に増えていることが原因と見られる。長時間労働も増える傾向にあり心が悲鳴をあげている」と話す。
《団塊世代、その前の日本経済復興に働いた100時間残業が普通の世代に比べ、調査対象の若い世代は、食糧にも恵まれて身体だけは立派になったが、お優しい親や保護者の庇護下で苦労知らずに育っては、我慢することもできず、ちょっとしたことで挫折する。マスコミは「心の病」なんて頭撫で撫でして甘やかしてやるような子どもじみた表現を使うが、さしずめ我々世代からみれば、かれらの休職は、気のたるんだ、ただの怠け病にしか映らない。》
一方、心の問題で医師のカウンセリングや、長時間労働者に休職を取らせるなどの対策を取っている企業は8割を超え、従業員1000人以上の企業では98・9%になり、企業が事態を深刻に受け止めている現状も分かった。
休職者が完全に職場復帰をした割合の調査では、
「半分程度」が22・5%で最も多く、
「7〜8割」が21・5%
「9割以上」が20・4%など復帰できるケースが多かった。
《このように、会社を休めば癒される程度のものだ、たった6%のデータで大騒ぎをし、日本の企業の全体を推し量ることは早計ではなかろうか。》
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コメント
いちがいに、そうは言えないと思います。
昭和一桁の人々が働き盛りの時代というのは、
いわゆる「心の病」など社会が焦点を当てる
余裕がなかったのではないでしょうか?
そんな時代にも、心の病を患っていた人はいたはずです。
ただ、そうゆう人は、ここにも書かれているように「怠け者」「甘えた奴」としか
とらえられなかったのだと思います。
今の時代だからこそ、ようやく「心の病」を科学的に分析し、科学治療によって
治す事ができるようになって来ています。
「心の病」は「体の病」と違って、目に見えません、傷がはっきりしません、手術もできません。
だから、怠け者だとか甘ったれとかの言葉で片付けられてしまいがちです。
しかし、本当に「怠け者」ばかりではありません。
少なくとも、精神的な病気と闘っている私の数人の知人達は、断じて怠け者ではありませんでした。
むしろ、誰よりも一生懸命に仕事をする人たちです。
偏見や知識の無さから、いちがいに、心の病を患っている人のことを「怠け者」で
片付けないで下さい!
投稿: つぼね | 2008年10月 7日 (火) 02時36分