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2008年4月28日 (月)

医師、看護師らへの病院内暴力・暴言

医師や看護師ら病院職員が患者とその家族から身体的・精神的房力を受けたことがある病院が、全国で5割に上ることが「全日本病院協会」の調査で分かった、という。(毎日新聞 4/22)

全体の6割が院内暴力・暴言に対して「不安を感じる」と回答したが、対応マニュアルのある病院は2割弱で、4割は職員からの報告体制も確立していない実情だ。

調査は昨年12月〜今年1月、同協会会員の公立・民間病院計2248カ所を対象に実施、49%の1106病院が回答した。暴力・暴言は52%の病院が経験し、計6882件に上った。うち9割は患者本人からのもで、最も多かったのが職員を罵倒するなどの精神的暴力で3436件。身体的暴力(2315件)、セクシュアルハラスメント(935件)などが続いた。警察への届け出や弁護士への相談は7・9%(541件)にとどまっており、院内で対応する傾向が強い状況がうかがえた。

また、61%の病院が院内暴力・暴言に「不安がある」と回答した。しかし、41%の病院は職員からの報告体制も未整備で、院内で職員の安全が「確保されている」と答えたのは、わずか11%だった。

同協会の西沢寛俊会長は「医師ら病院側も患者対応に問題がないか自省する必要はあるが、度を越した暴言・暴力は深刻だ。職員の安全確保は急務だ」と話している。

《たまたま今日、妻を病院に連れて行った。週に2日だけある診察日の最初の日だ。廊下の椅子(ベンチ状)に腰掛けて1時間30分、中に呼ばれて10分待ち、診察は2、3分で終わった。皮膚科だが、若い者は皆無といっていい。皆一様に静かに黙々と順番が来るのを待っている。つい最近、ある病院の職員が、現在の待合室を“老人の井戸端会議場”と評した発言をテレビで聞いたが、かつて73年〜83年まで続いた70歳以上の老人医療費自己負担ゼロの時代には、確かにあった暇つぶしの病院詣では今はないのではないか。

ただ1人、年輩女性が痺れを切らしたように、看護師を捕まえて自分の順番を訊ねるのを見た。確かに今も診察までの待ち時間は長い。いらいらもする。そんな時、声を荒げる人間も出てくるだろう。暴言・暴力が病院内に轟き渡るような大声であったり、手を出す、脚を出す、怪我を負わせるほどひどいものなのか、「度を越した」に当るものの程度が分からないが、その被害が全国の病院の50%を超えるとは恐ろしい話だ。

病院側に落ち度があってか、患者や家族の虫の居所が悪かったせいか、いずれにしてもお互いの人格を認めあうこともできない殺伐とした世の中になったのは事実だ。》

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