飲酒運転事故 6カ月のまとめ
飲酒運転事故が後を絶たない。02年4月に改正道交法が施行されたから6カ月を経過して、罰則強化が抑止効果をあげているといわれるが、テレビや新聞紙上には事故の報道がしばしば取り上げられている。昨年9月には、「酒類提供罪」や「同乗罪」などを盛り込んだ改正道交法が施行されたのだが。
2月には東京都議会議員、民主党の柿沢未途が事故を起し議員辞職、離党を、また、昨年4月に代表取締役社長に就任したばかりのJ2水戸の宮田裕司社長が、昨年8月の飲酒運転がばれ、3月31日付けで辞任するなど、飲酒運転に関する記事はいつまでも絶えることがない。
毎日新聞(4/10)から
警視庁は10日、飲酒運転や轢き逃げ(救護義務違反)などを厳罰化した昨年9月の改正道路交通法施行から6カ月間(昨年9月19日〜今年3月18日)の取り締り状況を、まとめた。
飲酒運転事故は3119件(前年同月比22・5%減)、飲酒死亡事故は172件(同14・4%減)でいずれも減少した。一方、警察の取り締りで逮捕、書類送検されたのは、
酒よい運転 ・・・・・ 501件(同27・6%減)
酒気帯び運転 ・ 2万7611件(同37・2%減)
飲酒検知拒否 ・・・・ 142件(同30・7%減)
道交法改正で新たに設けられた飲酒運転者への車輌、酒類提供、同乗の要求・依頼も計613件に上った。道庁は「道交法厳罰化が世間に知られ、効果は持続している」と評価している。
《自画自賛気味だが、酒飲みが皆、厳罰にそんなに怖じ気づくほど気弱くはない。前年同期と比べても、8割に近い人間が厳罰化など恐れずに酒を喰らって運転して事故まで起しているのだ。また、取締りにかかり、検知拒否をするなど、反抗的な態度をとるものがいることを考えれば、まだまだ取締りは生温いと言わねばならないだろう。
確かに、年間でも全国の交通事故死者は、過去十数年減少を続けてきており、ピーク時の1970年の1万6765人から昨年は5744人に減った。しかし、これは事故から24時間以内に死亡した人の統計で、30日以内の死者は年約7000人に上っている。また、昨年の交通事故負傷者は103万4514人で、9年連続で100万人を超えている実態がある。酒が売られている以上、飲酒運転がなくなることはないだろう。》
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