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2008年3月 4日 (火)

漢検

毎日新聞(3/2)から

 漢検2級の出題例(2月3日実施)
 <読み>
 1)職務を忠実に(履行)する。
 2)(戯)れに先生の口まねをする。
 <書き取り>
 3)イツクシミの心が深い人だ。
 4)山のケイコクには雪が残っている。
 <誤字>
 5)独裁者の拍害を逃れ、家族と共に隠れ家に住んだユダヤ人少女の日記は、六十以上の言語に訳され出版された。

日本漢字能力検定協会(本部・京都市)が主催する漢字能力検定(漢検)で、高校卒業程度とされる2級の高校3年生の合格率が97〜06年度に10年連続で2割を切っていることが分かった。中学卒業程度とされる3級は中学3年生の合格率が5割を超え、高校生が漢字に力を入れていない実態が浮き彫りになった。同協会東京事務局の多和泰美次長は「漢字の活用力が不足すると、思考力や感情の幅に影響する」と懸念している。

《これらの易しい問題が漢字検定2級とは驚きだが、これを正解できない高校3年生がいることにはもっと驚きだ。漢字を知っていることだけが国語力ではないが、1に国語、2に国語、3、4がなくて・・・を言う数学者、藤原正彦(数論、特に不定方程式)氏はもっと驚き悲しむだろう。》

協会によると、漢検2級は、学習指導要領で高校卒業までに修得すべきだとされる1945字から出題される。漢字の読み、書き取りから四字熟語、誤字訂正などの問題が出され、200点満点のうち、約8割で合格となる。

協会が過去10年間のデータを比較したところ、97年度は高校3年生延べ約4万6000人が2級を受検し、合格者は約6600人(14%)だった。06年度は受検者が延べ約6万9000人と2万人以上増加したが、合格者は約1万2000人(17%)だった。合格率は14〜19%の低水準で推移している。漢検は75年に始まり96年度までは学年別合格率を出していない。一方、3級(1608字)では中学3年生の受検者数と合格率が上昇した。97年度は中学3年生延べ約4万5000人が受検し、合格者は約1万3000人(29%)。06年度は受検者が約5倍の延べ約23万7000人になり、55%が合格した。

国語作文教育研究所の宮川俊彦所長は「国の文化を作ってきた漢字をどのように教えるべきか、根本から考え直す時期に来ている」と話している。

《漢検取得者を評価する高校が増加している。高校入試の際に学科試験だけではなく、多面的、客観的に判断する材料として利用されているようだ。優遇の内容は、出願書類などに記載されていれば、参考にしたり、実際に点数加算を行なう学校まである。

全国881(平成19年11月30日現在)の高校では、単位として認定しており、『単位認定制度』の「ガイドライン」によると、「漢検」の認定単位数は、2級が“国語1、現代語”の増加単位として2単位とされている。また、大学・短大の入試で全国445校949学部(筑波大学、早稲田大学、慶応義塾大学、同志社大学など)が「漢検」の資格検定取得者を人物評価・能力評価の基準の一つとしており、今後ますます広がる傾向にあるようだ。

かく言う私も大言壮語はできない苦い思いを味わう。ブログを読み返す時、誤字、脱字、変換ミスに気がつくことがある。ブラインドタッチに自信がないから、手元ばかり見ていることが多い。その故(ゆえ)でうっかりそのままにしてしまうことになる。気がついた時、都度訂正をしているが、額から脂汗が落ちる思いになる。》

【解答】
1)りこう、2)たわむ、3)慈しみ、4)渓谷、5)拍→迫

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