マンションが売れない
アポロンと興ずるヒュアキントスの投げた円盤が、ゼピュロス(西風)の嫉妬でヒュアキントスの頭部を直撃する。ヒュアキントスは大量の血を流して死ぬが、その血の中から咲きでたのがヒアシンスというギリシャ神話。因みに三人の男神はすべて同性愛者といわれる。
そのため、花言葉は「悲しみを越えた愛」
毎日新聞(3/14)から
《マンションの売れ行きが停滞している。銭儲けから離れて考えると、なかなか結構なことだ。経済のことは解らない。私の考える理由は後回しにして先ずはその現況をみてみよう。》
不動産経済研究所が13日発表した2月の首都圏のマンション販売戸数は前年同月比28・0%減の3460戸となり、2月としては93年以来15年ぶりに4000戸を下回った。販売戸数の減少は6カ月連続のこと。地価の上昇を背景にマンションン価格が上昇したうえ、資材などの高騰で業者が販売価格を引き上げるために需要が低迷する悪循環が続いている。
一戸当たりの平均価格は同3・2%増の4768万円で、15カ月連続の上昇。売れ行きを示す契約率は同17・4ポイント減の60・1%で、好調の目安とされる70%を7カ月連続下回った。販売在庫数は同44・1%増の1万643戸だった。
地域別の販売戸数は、神奈川県が同61・5%減の621戸と大幅に落ち込んだ。マンション販売会社の倒産などが影響した。不動産経済研究所は「建築基準法の厳格化に伴って着工数そのものが減っており、比較的安価な新規マンションの供給が見込めないため、市況の悪化は続く」と分析している。
近畿圏のマンション販売戸数は、同34・4%減の2226戸だった。契約率は同7・7ポイント減の63・1%となった。一戸当たりの平均価格が4カ月ぶりに上昇に転じ、顧客離れが進んでいる。
《私見はこうだ。今後日本の人口が減少に向かうことは殆ど決定的なことだ。人口が減少するということは普通に考えれば住居が少なくて済むということになる。これからも生涯出生率が上がらなければ遠からず、総人口1億人を切るのは近い将来のことだ。どう考えても現在以上にはマンションの必要がなくなるということだ。
もう一つ、それ以上に昭和一桁が言いたいのは、家族団欒の生活環境を取り戻す絶好の機会ということだ。マンションなど売れない方が良い。親を捨ててわざわざマンションに住む。家付きカー付きババア抜きだ。その結果はあくせくの長期の支払いが発生して生活を圧迫する。苦しい苦しいは親と同居すれば発生しないで済む出費のためだ。現在では夫婦共稼ぎ(共働きとは私は言わない)のために、子どもは他人の手に置き去りにし、躾も何も他人任せ。また、時には捨ててきたはずの爺さん婆さんには重労働の子守りをさせる。結果は家庭生活で生まれるはずの親子の愛情の薄い子を増やす。今、世の中を見ていれば、如何に親の愛情を知らない子の多いかに気がつくだろう。規律も教えられず、叱ってももらえない放埒で精神の不安定な子たちだ。
建築技術やデザインを競うだけのマンションなどこれからの日本には増やさない方が良い。将来いずれはスラム街にもなる。すでに多くのマンションがスラム化している。猫の額ほどのちっぽけな庭でも良い、地べたにしっかり根付いた家屋で、二世代、三世代が同居して暮らせば親を捨てることもない。(現時点では、思う存分に親の脛を齧って悠々と無責任に生きているパラサイトと呼ばれるグータラもいるが)時には嫁姑、兄弟げんかに仲直り、時に談笑できる家があってこそ人情豊かな喜怒哀楽の理解できる情操豊かな子供も育つ、と思うのだが。》
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント