喉元過ぎれば熱さを忘れる
(余談)
東京の上野の山に集まる酒飲みたちのシーズンは、早々に過ぎ去った。肝心のさくらの花の満開の数日が真冬への逆戻りのような寒さと雨の天候で、夜間に酔っ払いが騒げたのは2、3日間だけであったようだ。しかし、その短い日数でも、急性アル中で救急車で病院送りになった酔っ払いが48人も出たという。こんな奴らのために救急車が出動することはない、死のうが生きようが放っておけばいいのに。
そのために自宅から準備してきたようなフンドシ一本の裸でふざけるバカ、フンドシには近くの桜の枝を折ったものを挿している。よった勢いで木に登り、注意されて下りたまでは良いが、注意した人間に一時間もクダをまいて絡む奴、喧嘩を始める奴、酔いつぶれている奴。酒の上のことはすべて許される日本の最も悪い馴れ合いの風習だ。天侯の急変、寒さ、雨のお陰で、テレビ画面ではこれ以上のバカ騒ぎを見なくて済む。
【閑話休題】
日本人の性質では、他にも“熱しやすく冷めやすい”というのがある。似たような表現にタイトルの「喉元過ぎれば熱さを忘れる」という言葉がある。
毎日新聞(3/31)から
2カ月前の中国製ギョーザに端を発した冷凍食品の問題がある。落ち込んだ冷凍食品の売れ行きが、被害発生から今日までに、徐々にだが回復しつつあるという。事件発覚直後には半分にまで落ち込んだが、今は8割前後まで戻ったとのデータもあるようだ。一方で、国産が好調だが、原材料として中国産が使われている場合も多いとされ、実態とは別に「国産信仰」が進んでいることもうかがえる。専門家は「冷凍食品に依存した日本人の食生活は急には変えられない」と指摘している。(中略)
大手冷食幹部は「市販用は国産がよく売れ、外国産は低迷している」と話す。しかし、国内で製造された冷凍食品に現在料の産地を表示する義務はないため、中国産野菜などを使っている場合もある。実際、生協では店舗販売の国産加工食品(主に冷凍食品)のうち「隠れ中国産」は4割以上に上っている。
食生活を研究する大手広告代理店「アサツーディ・ケイ」の岩村暢子さんは「冷凍食品の代替品はない。事件のほとぼりが冷め、再び買い始めた」と分析している。
《夫婦共稼ぎで殆ど台所に立つ時間がなくなった日本の主婦たち、よく2カ月間冷凍食品なしで我慢してきたと思う。家を出る時、家に帰りついた時、チンするだけ、或いは簡単な手を加えるだけで腹に流し込める冷凍食品の加工に慣れていた。それが危なっかしい手つきで包丁を、匙加減も考えながらの味見をしながら時間をかけて作らなければならくなっていた。一向にラチの開かない事件の解決に、そろそろ面倒さに痺れを切らしての限界が近づいていたのだろう。恐る恐る買い始めるころと判断したのだ。付和雷同するが、冷めやすいのも日本人のDNAだろう。》
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