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2008年3月13日 (木)

男(校長)と女(生徒)

埼玉県市立川口高校の校長、市川容疑者(56)と教え子の間にあったうす穢い男と女の関係。若い女が家庭のある年寄りとの生活に飽きて別の男をつくった。男は未練たらたら脅迫を始めた。そうだ、2006年3月にアメリカであった10年間監禁されたとして訴え出た女性監禁事件として騒がれた、学校の用務員と女生徒との関係とそっくりだ。海の向こうの男は教師でも校長でもなかったし、当初は14歳の少女の38歳の用務員への恋心からだったという違いはある。

どちらも思春期の女性の好奇心を利用した男の犯罪だ。市川容疑者(当時48歳)は、00〜01(平成12〜13)年度の期間教頭をしていた埼玉県立行田女子高(現進修館高校)で、当時2年生(13歳)であった女生徒に近づき、交際が始まった。そして、在学中の02年1月ごろから肉体関係を持つようになった。07年3月ごろ女性から別れ話を切り出されたが、交際は完全には終わらないままに12月に女性が県警に相談するまで断続的に続いていた。

その後女性が別の男性と交際していることを知って、市川容疑者の脅しが始まったようだ。調べや関係者の話によると、脅迫はメールや封書が送られ、男性のことを調べたことが分かる内容であったり、女性の裸の写真を交際相手の男性に送りつけるなどの脅かしを繰り返していた。メディアは女性を20歳代としているが13歳で知り合って8年が経過している。すでに大学生か社会人だろう。その間ずっと女は不倫、男は浮気の関係を続けていたのだ。

人が人を好きになるのに年齢や社会的地位など関係ない。何歳離れていようと現在では逆に流行現象になっているぐらいだ。不倫も流行現象に近い。しかし、校長はまずかった。そうなるのは不可能でも「聖職」を求められている職業だ。嫌がらせを通り越した脅迫は度を超したものとして逮捕されるに至った。

11日、今年度卒業生の保護者も含め、約500人が参加した保護者説明会を開いた。同日付で校長職務代行者に決まった稲葉教頭(49)や市教委の坂本大典・学務課長が事件の概要を説明し、謝罪した。

保護者からは「校長として考えられない犯罪。市教委は責任の取り方をどう考えているのか」「これから就職活動のある子どもが苦労しないか心配している」などの批判が相次いだという。

メディアは校長を責めるのに躍起になっている。しかし、保護者が校長を責めてどうなる。女の保護者は年端も行かない中高生の娘が不倫の関係にあることを察知できないほどわが子には無関心だったのか。毎日の生活に、何の変化や変調も見なかったのか。娘を持つ保護者たちは、「他山の石」、対岸の火事ではないはずだ。事件の彼女の親は、そのような状況に陥った娘から、何の相談も受けることのできない親だったということなのに。娘を持つ保護者たちは、同じような状況になった時、相談してくれるという自信があるのだろうか。それとも、「私の娘に限って」と自惚れるだろうか。保護者会は学校や先生たちを責める場にしてはならない。

確かに校長のやったことには弁解の余地はないし、その罪は弾劾する。だが、思慮も分別もあると思われた1人の男が、若い女の色香に迷った末辿った情けない顛末に哀れをもよおすだけだ。

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