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2008年2月 3日 (日)

米マイクロソフト ヤフーを買収か

Dscfsnow 雨が静かに振る 日暮れの町はずれ〜・・なる歌があるが、雪はもっと静かで音もなく降る。昨夜3時ごろまで起きていたのに、7時の寝覚めまで積雪になるほどに降っていたことを知ることがなかった。直ぐにカメラを持ち出したが、どこを撮っても白黒写真、辛うじて一枚のショットだけに僅かに色合いが残った。
Dscfmatsu_2 【閑話休題】
 表題の件は、しばらく前から予兆のようなものを感じていた。Googleが、老人一人で続ける拙ブログ『世相』を取り上げてくれてから、常に1ページ目(殆どがトップに)に並ぶようになり、長男からは誰も相手にしてくれないよとも言われたが、数少なかったアクセス数(現在20万件超)も少しづつだが増え、現在では平均で一日200件を超すアクセスがあるようにまで成長した。

 予兆と言うのは、グーグル(Google)が取り上げてくれるのと同じように、それまでヤフー検索サイトに載ることの殆どなかった『世相』が徐々に増えてくるのを感じていた。ページ作りまで何だかグーグルに似てきたように感じていた。何かあるのかな?という程度のことだが、何か動いているな、のようなものだった。ココログのアクセス解析を辿って生ログを開いてみた。検索サイトには従来あまり目立たなかったヤフーを、リンク元として多くの検索を見掛けるようになっている。ただそれだけのことだが。

毎日新聞(2/2)から要約
米マイクロソフトは1日、インターネット検索大手ヤフーに対して総額446億ドル(約4兆7000億円)で買収提案をしたと発表した。現金と株式の組み合わせによる買収提案でヤフーの株式を1株当たり31ドルで購入する意思があると伝えた。マイクロソフトは07年にもヤフーとの提携模索が報じられ、両社で交渉を進めていた経緯があるが、ただ、ヤフー側の買収への反発が強く、実現しなかった。

ネット検索事業を次の成長の柱と位置づけるマイクロソフトは、大手のヤフー買収により、最大手のGoogleを追い上げる狙いと見られる。マイクロソフトは、スティーブ・パルマー最高経営責任者(CEO)名で声明を出し、「(統合により)我々は一般消費者や広告業界にすばらしいサービスを提供し、市場での競争力を高めることができる」と述べた。

同じ日、パルマー氏は「ヤフー買収が成功した場合、日本のヤフーに対する米ヤフーの出資株を売却せず維持する」方針を明かしている。日本のヤフーは41%の株式を保有するソフトバンクの子会社で、米ヤフーも33%を出資する。

《金持ちの強欲さを見せつける話だ。ネット検索大手ヤフーに買収を提案した背景には、ネット検索最大手グーグルの急成長に対するマイクロソフトの強い危機感があると思われる。しかし、07年6月期の売上高が511億2000万ドル(約5兆4000億円)、従業員数は約7万8000人の巨大企業だ。マイクロソフトはパソコンの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」が主力商品で、圧倒的なシェアを誇っている。現在大まかだが世界のパソコンの台数は約6億台とみられ、その上で動くOSのウィンドウズが占める割合は96・97%とか。これでもまだ足りないらしく、隣の家の芝生の庭が欲しいのか、検索エンジンの市場までもむしり取ろうとする狙いのようだ。》

マイクロソフトはネット事業を新たな収益源と位置づけているが、技術やサービスの開発で出遅れ、なかなか軌道に乗らないのが現実のようだ。話題のヤフーは米大手のインターネット・サービス会社。検索サービスやポータル(玄関)サイトの運営を主力事業としている。検索の世界シェアは約14%で、グーグル(約61%)に次ぐ世界第2位。07年1年間の売上高は69億600万ドル(約7300億円)。マイクロソフトとヤフーが統合することで、ネット関連事業の売上高はグーグルと肩を並べることになり、追い上げの態勢が整うことになると、目論んでいる。

マクロソフトとヤフー両社は昨年にも経営統合の交渉が報じられたが、合意には至らないままに終わっていた。ヤフーのネット事業は、ニュースの提供や電子メールなどで世界最大規模の利用者数を誇っているが、収益力の低さが問題になっていた。その後建て直しを図ったが07年10〜12月期決算でもネット広告事業が振るわず、8四半期連続の減益となり、全従業員の7%に当る1000人の人員削減を発表した。株価も下落傾向が続き、市場関係者からも戦略の転換を求める声が上がっていた、という。

マイクロソフトは1日公表した資料で「急速に成長しているネット広告市場は、ますます一つの企業によって支配されてきている。マイクロソフトとヤフーが一緒になれば、競争的な選択肢になり得る」と、暗にターゲットがグーグルであることを明かし、対抗心を剥き出しにしたということだ。

ただ、検索エンジン市場での世界シェアはグーグルが6割程度を占め、最近では中国の「百度」(パイドウ)も急成長(世界シェア約5%)している。マイクロソフト(世界シェアは約3%)がヤフーを買収しても検索市場でのシェアは計約2割程度とみられ、グーグルとの差は依然として大きい。

《マイクロソフトが恨みがましく言う、「ますます一つの企業によって支配されてきている」は、そっくりそのままOSの世界のおける、マイクロソフト自身の96・97%というシェアのことに頬かむりした言い分ではないか。マイクロソフトには、金持ち喧嘩せずの大様さのゆとりというものがないのだろうか。》

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» Baidu 百度 http://www.baidu.jp/ [やいづネット 焼津と周辺企業の紹介]
中国の検索サイト最大手の百度が、日本に上陸したとニュースになった。日本語サイトができただけのように思うが、検索ポータルのシェアの奪い合い競争が始まった。今のところ1位ヤフージャパンと2位グーグルが激しく競争していて、マイクロソフトのMSNとYahooがくっつけば、日本ではYahooが依然トップということになる。どうやってここに食い込むのか、楽しみだ。... [続きを読む]

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