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2008年2月10日 (日)

バイオ燃料は反エコロジー

先に幾つかバイオ燃料について書いてきた。
現在進められているレベルのバイオ燃料では決して地球に優しい代替燃料対策にはならない、逆に森林伐採を速めて地球の砂漠化を招くことになり、有限の地球資源の枯渇を速めるだけだと。それよりは地球のことを考えるなら、世界一を狙うトヨタを始め自動車各メーカーが努力した結果、温室効果ガスの排出量を減らすことの可能な代替燃料や駆動システムの開発が進んだとしても、総量的には生産台数を半分に減らす対策を採用する方が地球温暖化を防ぐには即効性があるとも書いた。もっと極論すれば、温室効果ガスの排出ゼロの車が造れないのなら、世界中の自家用車を生産中止にしてもよい。

 バイオエタノール 06/11/2
 バイオ燃料は本当に切り札になるのか 07/08/10
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何故なら、もうすでに有り余るほどの自動車が走り回り、各地での多すぎる車のため、渋滞は引きもきらないほど過密状態だ。都会には便利な交通網が張り巡らされ、特には従来の自家用車と呼ばれる類いの車はなくても生活には大した不便は生じないところまで来ているからだ。どうしても必要なインフラ、ライフラインのための車輌を整備すればよい。企業の責任者は社会貢献、後の世代への責任を口にするが、その場限りのサービス言辞に過ぎない。短い自分の人生を物差にして将来を語る。政府も100年は大丈夫と言った年金問題は、舌の根も渇かないうちに瓦解し、現在、国会でも取り上げられて対策に大わらわだ。例えばこれが50年先での破綻なら、どのように誰が責任を取る手段があるのか。墓に入っていては何もできまい、だから無責任ということなのだ。だって地球の命は人間が壊さなければ、まだ40億年もあるのだから。

アメリカの二つの研究チームが、自動車産業界に一石を投じる研究結果を発表した。毎日新聞(1/10)
トウモロコシなどの穀物からバイオ燃料をつくるために森林や草地を切り開いて畑にすると、温室効果ガスの排出量が数十年から数百年に亙って増えて地球温暖化を促進するとの研究結果を、米国の二つの研究チームが8日までに米科学誌サイエンス(電子版)に発表した。

二酸化炭素の排出削減につながるとして、世界中で温暖化対策の有力な柱に据えられるバイオ燃料だが、米ワシントンポスト紙によると、10人の化学者グループがこれらの研究結果をもとに、ブッシュ大統領や議会幹部に政策の見直しを求める書簡を提出した。

両チームとも、土地の新規開拓で焼き払われる樹木や、耕される土壌から長期間に亙って放出される二酸化炭素を勘案したバイオ燃料と、同量の化石燃料とで、輩出される二酸化炭素量を比較した。
 ▽プリンストン大学のチームによると、トウモロコシを原料にしたエタノールの場合、30年間はバイオ燃料の方がガソリンより2倍近くの二酸化炭素を放出。ガソリンの排出量を上回るのは167年間も続くことが分かった。

 ▽また、ミネソタ大学などのチームによると、インドネシアの泥炭地の森林をディーゼル燃料向けのアブラヤシ畑にすると423年間、ブラジル熱帯雨林をディーゼル燃料用の大豆畑にすると319年間、それぞれバイオ燃料の方が化石燃料よりも排出量が多いとの結果が出たという。

《だからといって、世界中の自動車メーカーやその他産業が、聞く耳持つことはないだろうし、遠い300年、400年先を肌で実感して想像することなど考えもしないだろうし、不可能だ。今日明日を思い患うだけで、精々5年先、10年先を考える要人や企業の責任者がいればまだましな方だ。多分、実態を知らぬ科学者の机上の空論で聞き流されるだけのことだろう。300年、400年というスパンは地球の命で測れば瞬きの間もないことなのだが。》

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