今後もありうるはなし
今日も、つけっぱなしのテレビの声から耳に入ってきたはなし。
イギリスであった歓びが悲しみ変った出来事だ。相思相愛で結婚した男女がいた。しかし、2人は生後間もないころ別々に養子に出された双子のきょうだいだったことが分かった。勿論裁判所から近親結婚にあたるとして、結婚は取り消しになった、という。ふたりはお互いに双子とは知らず、避け難い魅力を感じていたということだ。
専門家のコメントを紹介していたが、双子の男女では血縁を知っていれば拒絶反応を示すことがあるが、知らないとお互いに強く惹かれ合う傾向がある、という。
今でこそ近親結婚は禁止されているが、世界のどこの国でもその昔は近親婚(母子、きょうだい)は珍しいことではなかった。古くを遡れば旧約聖書の創世記にいうノアの方舟の一つの家族、同じ創世記のアダムとイヴの一つがいの男女、これらを信じるなら人類みな、血族結婚の産物になる。日本でも神話まで遡らなくても、万葉集の時代をみればよい。近親婚、きょうだい婚を歌った相聞歌は幾つもある。また、万世一系を謳う天皇家でも、近親婚は幾つもある。
イギリスの2人のように養子に出された子に起ったことは、これからも確率としては高くはないだろうが起る可能性はあるだろう。精子、卵子、胚による生殖補助医療によってうまれる子たち、養子に出さなくても、その数が増えれば同じ精子や卵子の子(きょうだい)同士の結びつきも起こりうる。このようなことから子どもに実の親を知らせることの必要性が出てくるのではないだろうか。
しかし、一転不幸に見舞われた2人、きょうだい(兄妹?、姉弟?)として仲良く生きていければよいが。
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