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2008年1月 4日 (金)

食品偽装と食品表示特別Gメン

毎日新聞(1/4)から
主力チョコレート菓子「白い恋人」の一部商品の賞味期限改竄などで07年8月から約3カ月に亙り操業停止していた石屋製菓(札幌市西区)では、新年出社式が行なわれた。島田俊平社長は「安心と安全を第一に、自信と誇りを持って製造にあたってくあさい。生まれ変わる1年にしたい」と訓示した。11月の販売再開後は品薄状態が続いており、工場は年末年始も休まずに通常の製造ラインで操業を続けているという。

《賞味・消費の違いもあやふやなのに、商品の並ぶ棚の奥から奥から引き出しては消費・賞味期限を眺めている消費者たち。自宅に帰れば冷蔵庫の中は期限切れが山とあるだろう。正義づらした密告者が出た途端に次から次と興に乗ったように密告者が生まれる。正月番組で今年もやっていた。例えばワイン、4500円の安物と、120万円のロマネコンティ、高い方はどっち? 平常味覚自慢で蘊蓄を垂れるタレントたちが、安物を選ぶのだ。それほどに人間の味覚などと言うものは当てにならないものと思えばよい。だから、ミシュランなどに振り回されて有り難がる風潮が生まれることになる。案の定だ、待っていましたとばかりに、「白い恋人」は再発売後は売れに売れて休む間もないことになっているのが現実だ。白い恋人にしろ、赤福、牛乳にしろ、身体に変調を来たした人間は出ていない。牛乳などは腐りかけの方が旨い、と明言する人もいるほどだ。赤福も首を長くして再発売を待ち望んでいるファンがいるのは間違いない。》

「白い恋人」、不二家、ミートホープ、赤福、船場吉兆 と密告で次々と俎上の鯉になった。鯉ほど潔くもない体たらくの企業もあったが、そうすることが流行のように07年度は、密告にあった企業が雁首並べて頭(こうべ)を垂れた。07年1月に消費期限切れ牛乳の使用が発覚した不二家(東京都中央区)では、桜井康文社長が「昨年は修復の年だった。今年は新生・不二家の基礎を作っていきたい」と訓示した。一部の工場は年末年始も休まず生産を続けたが、販売量は偽装発覚前には及ばないという。同社広報室は「気を引き締めてよりよい商品を作っていきたい」と話している。

昨年は数多くの食品偽装の対応に追われた農水省だ。4月からは大規模な偽装表示に対応する「食品表示特別Gメン」として特別調査官を東京・大阪・福岡に配置するなど、取り締まりを強化して偽装の一掃を図る。Gメンは農水省が政府に20人を要求しているが、10人以上が認められる見通しだという。

《「そう言えば、日によって味が違うことがあった」など、後から悔し紛れを言う人間もいたが、現在の日本人は、それほどに味覚音痴であることを白状しただけのことだ。》

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コメント

あけましておめでとうございます。
今年もこうべいさんの鋭い視点からのコラムを読ませていただき、勉強させてもらいます。思い通りにならない世の中ですが、先日ラジオでこんな言葉を聞きました。
『一人の百歩より、百人の一歩』
一人の指導者が頑張るのもいいけれど、沢山の人が少しずつでもいいから踏み出す事が大きな力になる。というような意味でしたが、なんとなく良いなと感じました。
よろしくお願いしますm(^^)m

投稿: BEM | 2008年1月 5日 (土) 00時58分

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