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2007年12月19日 (水)

洋式便器では男性の4割が座る

西洋式になった便所では、以前から、しばしば男性の小便のことで家庭内でいざこざの原因となることが取り上げられる。大抵は夫婦間でのことになるようだが、妻からの苦情がそのすべてだ。日本の各家庭には昔は大と男性用には小の使用別に個室が設けられていた。簡単な仕切りだから男女どちらが使用中であっても用を足すことはできた。しかし、現在のように西洋式になって個室1室だけになってからは、テレビドラマでもしばしば出現するように家庭内の朝の先陣争いのラッシュ風景がみられるようになっている。

わが家でも建て替えをするまでは、小用専用のあさがおと呼ばれる壁掛けタイプの小便器で用足しをしていた。現在は二世帯用に1、2階ともに西洋式を設置したが、トラブルは皆無だ。主に使用するのは1階だが、妻も日中は殆どこちらを使用する。私は立ってする方だ。注意はしていても、当然のように飛沫は散ることもある。しかし、心配はしない。30年近く便所と風呂場の掃除は100パーセント私がする。どんなに仕事が忙しい時でも、夜勤の時でも、便所の掃除と風呂場の掃除は私がする。好きでやっているわけではないが、嫌だと思ったことはない。床と周りの壁は腰の高さまで(浴室は天井まで)タイル貼りだが、便器も含めて素手で雑巾がけをする。普通なら30年近くも経てば特に浴室のメジは、黴で真っ黒になるが、わが家は新築時と変わらず真っ白のままだ。

まだ旧制中学に上がったばかりの頃だ。敗戦で、軍隊にいた少年兵や幼年兵だった先輩たちが、復学してきた。下級生への軍隊式のしごきが始まった。前にも書いたが、当時の和式の大便器だが、床からは簡単に取り外せる。便所に整列して外した糞便で汚れた便器を手に持ち(勿論素手でだ)、校庭に並べる。バケツの水を掛け、1メートルほどに切った荒縄(米俵、炭俵などを縛る)を丸め、即席のたわしを拵える。「よし、始め」の号令で全員がゴシ、ゴシこする。毎日ではないが繰り返し行なわれた。習慣は恐ろしい。便所掃除には抵抗感を持たないでとことん綺麗にする癖が身についた。わが家の便所は家の中でも1番綺麗な空間だと言える。

【閑話休題】
1)松下電工が12日発表したインターネットによるアンケート「トイレ使用実態調査」によると、洋式便器で座って小便をすると答えた男性が40%を占め、99年の初調査時の15%から3倍近くに増加した。「女性が飛び跳ね汚れを嫌い、座って用を足すようお願いすることが増えている」と松下電工は分析している。

30〜50代の夫婦1036人(男女518人ずつ)を対象に男性の振る舞いを尋ねた。男性の年代別の回答は、
   30代が  46%
   40代が  38%
   50代が  37%
と、若い年代ほど座って済ます男性が多かった、という。

特に男の子の放尿は、大人と違って包茎が原因でどこへ飛ぶか分らない時がままある。テレビコマーシャルで「男の責任だから」などと躾けを教えているスナップがあるが、それでも飛沫は飛ぶ。なぜ世の女性たちがトイレの掃除を嫌うのかは分らないが、男も汚した箇所ぐらい自分で始末すれば何でもないはずなのに。掃除が嫌いな女房どのと亭主どの。結果は亭主が折れて尻をはしょることになったようだ。

テレビで引っ張りだこの松居一代、彼女の綺麗好きは有名だが、男でもタレントの薬丸くん、彼もトイレの掃除はこまめにやるようだ。座る必要のない1人だろう。

2)情けない男の投書から(毎日新聞)12/18
「最近の若い男性は便座に腰掛けてオシッコすると聞きます。私は散らしてしまうので時々注意されます。立ってする時は、どうしたら周りに散らないのですか」自営業H・M

《「私」の年齢が定かでないが、職業・自営業とあるから一応大人とみていいだろう。小用とも小便とも言えないで「オシッコ」と幼稚な文章だが、頭脳の方も幼稚のようだ。そんなに心配なら誰かに横からでも後ろからでも手伝ってもらえばいい。大の大人が何の工夫もできないで小便の仕方まで他人さまに相談することか。返事を書いてるのは高橋クリニック(東京都)院長・泌尿器科の高橋知宏医師(55)で、次のようなことになる。》

「尿道は水道のホースと同じで、1本の筋で出るのが本来の姿。飛び散りが多い人は尿道などに何らかのトラブルがある可能性がある」と話す。《随分と人を怖がらせることを言う人だ。男なら誰でも思い当たることがあるはずだが、飛び散るのには尿道のトラブル以上に幾つも条件があるはずだ。飛び散り防止は「座ってする派」に転向するのが早道のようだが、どうしても座りたくない人はいる。》

どうしたらいいのか。松下電器産業広報チームの秦慶治(40)は「便器にもよりますが、水面の中央部分にするのがベスト」と言う。同社の調査では、洋式便器の水面より手前に落とした場合は311滴、奥でも207滴が便器外に散ったが、水面中央だと85滴に抑えられたという。

これも基に、同社は水面中央部分を「エチケットポイト」と名付け、ライトで照らして示す便座を開発した。さ昨年発売して・・・、あとは宣伝になる。

一方、「ライオン」(本社・東京)の調査によると、男性が1日の平均回数である7回小用すると、壁や便器周辺などに約2300滴もはみ出ていた。直径2ミリ以下の目に見えない霧状のものもあり、乾燥すると悪臭が発生するという。「トイレの汚れの主因は男性の尿です」とは同社広報部、下谷由紀(38)の悪意の臭う弁だ。

《ブログにも書いたが、以前駅で働くトイレ掃除のおばさんの言を思い出す。「男性のトイレは女性のトイレに比べれば、どれだけましか分りませんよ」と。いずれにしても、自宅であれ、公共のものであれ、汚さないように気をつけることが先ず1番、自宅なら、汚したと思ったときには男でも女でも自分で始末することが肝要だ。》

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