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2007年12月29日 (土)

心臓ペースメーカーと携帯電話

「優先席付近では携帯電話の電源をお切りください」。こうしたお願いアナウンスが列車内でよく流れるが、乗客が電源を切る姿はあまり見られない。なかには黙々とゲームに興じる人さえいる。これって許されるのか?
 12月27日付毎日新聞の「お答えします」欄で、大阪府の女性ほかからの質問に答えたものだ。

《列車内では必ず流されるアナウンスだが、何も優先席に限ることではない。その優先席には若い元気な男女が居並んで腰掛けていることの方が多い。以前はシルバーシート(先ずは旧国鉄、現JRでは、座席のシートをシルバー色にして区別した)と呼んで老人、身障者が対象の席になっていた。現在では妊婦や幼児連れを表わすデザインを加えて優先(座)席としているが、有名無実の使われ方が普通になっているようだ。》

《そこで車内アナウンスになるが、心臓ペースメーカーを装着している人が、優先席に座っていることを前提にしたアナウンスになっているのはどうしてだろう。心臓ペースメーカーをつけている人が身障者であるとしての呼び掛けになっているものの、その人は車輌のどこにいるかは分らない。「優先席付近では」は無意味な呼び掛けになっているというよりも、どこにいるか分らない人への呼び掛けは却って不安ではないか。》

総務省は00年から、携帯電話など電磁波の医療機器への影響を調べてきた。これまでに200機種を超える携帯電話で各種心臓ペースメーカーに与える影響を実験した。その結果、携帯電話の出力を最大に上げてペースメーカに近づけた場合、最大15センチで僅かに誤作動を起す機種が幾つかあった。同省は電磁波の影響を受けないよう、「22センチ程度離す」との指針を設けている。

「例え優先席でも通話していなければ大丈夫では?」との声もあるが、これは間違いだという。携帯電話は位置を知らせるため、基地局と電波のやり取りをしている。通話やメールはもちろん、「通話していなくても、電磁波は出ていると考えた方がよい」(同省電波環境課)という。

列車の中で携帯を使うと電磁波が列車の壁同士で反射し合って、影響が増幅されるのでは、との声もある。スーパーコンピューターを使って検証した野島俊雄・北海道大学大学院情報科学研究科教授は「理屈上では電磁波は反射するが、現実には反射の度に列車の窓から洩れたり、人が吸収するため、1秒もたたないうちに電磁波の影響はゼロになることがわかった」と指摘し、ペースメーカーをつけた人が列車に入るだけで誤作動を起すようなことはないという。

現在不整脈の患者など50万人の人が使っているが、いままでのところ列車内で携帯電話による誤作動の事故はないが、その背景には技術開発も大きい。携帯電話は新しい機種ほど小さい出力で効率良く通話できるよう技術開発が進んだ。このため、流通している携帯電話の約7〜8割はペースメーカーにくっつけても、誤作動を起さないほどになっているという。

また、ペースメーカーなどを輸入(国内では製造されておらず、すべて輸入だ)販売する日本メドトロニックの豊島健・テクニカルフェロー(日本不整脈学会・電磁波干渉不具合検討委員会委員長)は「いまは多くのペースメーカーに電磁波の影響を低減させるフィルターが装着されているため、携帯電話を心配する必要はほとんどない」と話す。

ただ豊島氏は「それでも優先席付近では電源を切るくらいの思いやりは必要だ」と話した。JR東日本広報部も「事故が起きてからでは遅いので、予防措置の観点から、電源を切っていただくよう協力をお願いしている」という。

《やはり呼び掛けは、ペースメーカーをつけた人が優先席を使用することを前提に考えている。怖いのは、新聞紙上で機器の開発、改良による安全性(現時点での安全圏15センチは直ぐにも10になり、5になりゼロなると考える者が出てもおかしくないだろう)が文字になったことで、増え続けているマナーの悪い連中に、アナウンス無視の、いっそうひどい携帯の使われ方がされるのではないか、ということだ。車内風景は何度もブログに登場させてきたが、以前書いた女子高生の携帯突き出しての使用は、彼女が優先席に腰掛けてしていた風景だ。アナウンスなどこれらマナーが身についていない連中の耳には届かない。》

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