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2007年12月 6日 (木)

師走、ウィーン会議(オスロ・プロセス)

今年も残すところ25日。例年このシーズンになるとテレビもラジオもコンサート会場からも決まってある曲を流し始める。今日、今年の年末最初のベートベンの交響曲第9番ニ短調「合唱付」がNHK FMで流れた。今日の放送で今年はこの後第9はどれも聞く必要もない決定的な名演がトップを切って流れてしまった。フルトヴェングラーの指揮による第9だ。《余談になるが、CD74分規格は大賀典雄ソニー取締役が副社長時代、自身音楽家でフルトヴェングラーの第9のファンだったことから、完全に全曲を通して録音可能な長さを主張し、決定したことを生前、何かの対談の折り、自身、口にしたのを聞いたことがある。巷でカラヤンが話の74分の中に関わっていたように伝わっているようだが、彼は全く関係ない。》

ドイツが第二次世界大戦で敗れたあと、初めてバイロイト音楽祭が再開された初日の1951年7月29日、待望久しかったフルトヴェングラーがバイロイト祝祭管弦楽団を指揮してのものだ。それ以降半世紀以上に亙って数多くの指揮者達が第9を指揮し、録音も残しているが、未だにモノーラル録音のフルトヴェングラーを超えるものは出ていない、というのが嘘のような本当の話だ。半世紀も前の録音で、音がいいはずがないが、ベートーベン、いやフルトヴェングラーに触れたことのない人に、是非一度は聞いてその音楽の世界を味わって欲しい。

さて、ウィーン会議。
今日取り上げるウィーン会議は、誰もが世界史や西洋史で学んだフランス革命やナポレオン戦争後の、領土の分割や秩序再建のために1814年に開催された会議とは異なる。《因に、この時のウィーン会議はドイツ映画最盛期1931年、『会議は踊る」の題名でカリカチュアライズされ、今も名作として語り継がれる作品となった。主演女優リリアン・ハーヴェイが歌う「今ひとたびの」は現在でも時々FMから流れることがある。》
 不発弾が大きな人道被害を出しているクラスター爆弾について、来年中の禁止条約締結を目指すオスロプロセスの一環として、その条約案を検討するための会議のことだ。

毎日新聞(11/19、12/6)から
11月にジュネーブで開かれた「特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)」締約国会議は各国の意見が分裂して条約交渉入り合意に失敗していた。これを受けてノルウェーなど有志国や非政府組織(NGO)が来年中の条約作りを目指す動きになった。11月19日、議長国のオーストリアが配布した議長案に、同爆弾を使った国が不発弾除去に責任を持つよう明記した条項が入ることが分かった。これまで使用者の責任は不問に付されてきた。昨12月5日最多の133カ国が参加して開かれたウィーン会議で提案されることになる。

<条約案の骨子>
一、クラスター爆弾の使用、開発、備蓄、輸出入を禁逸する
一、発効から遅くとも6年以内に全爆弾を廃棄する
一、発効後5年以内に域内の不発弾を処理する
一、同爆弾の使用国は、不発弾除去に際し技術、資金、資材、人材面で協力すべきである
一、同爆弾の使用国は不発弾除去に関する情報を提供すべきである

など、全22条で、同爆弾を他国で使用したことのある国に、不発弾除去に協力する責任がある点を明記した。また、除去作業への支援と必要な情報提供を求める項目も追加された。背景には、使用国が紛争後も同爆弾を使った場所や数量を被害国側に伝えず、不発弾除去が手間取って人道被害を大きくしている現状がある。また使用国は除去作業に関わらず、費用も負担して来なかった。

オスロ・プロセス参加国からはこうした無責任な態度に批判が高まり、北大西洋条約機構(NATO)は9月、99年の旧ユーゴ連邦空爆の際にクラスター爆弾を投下したデータをセルビア政府に提供した。一方、昨夏の第二次レバノン戦争で100万発もの不発弾をレバノン南部に残したイスラエルは国連からの度重なるデータ提供の要求を無視したままだ。

同爆弾を大量に使ったとされる米国、ロシア、イスラエルなどは、オスロ・プロセスに参加しておらず、新たな条約に参加する可能性は低い。参加133カ国にはやはり米国、ロシア、中国は参加していない一方、条約作りを米国、ロシア、中国を含む国連に事務局を置くCCWの枠組みに委ねたい慎重派の英国、ドイツ、日本は参加している。慎重派の日本は、あくまで米中露など同爆弾の大量保有国が参加するCCW締約国会議に条約づくりを委ねたい構えで、従来通り、条約案への態度留保を続かる方針をしました。日本の外交筋は、人道問題に配慮したオスロ・プロセスを尊重するものの、来年1月にジュネーブで開くCCW政府専門家会合の事態打開に期待感を示した。

《いずれにしても、日本はアメリカさまの出方次第、会議には顔だけは出していつも末席を汚すが、アメリカさまを出し抜いた考えを表に出すわけにはいかないのだ。》

開催期間3日間、議長国オーストリアなどが用意した新条約案をたたき台に討議を重ねることになる。特に条約案の中で、どの種類のクラスター爆弾が禁止対象になるか「定義」づけが焦点になりそうだという。ノルウェー代表によると、今会議は条約案の詳細の最終合意を目指すわけでなく、今会議を足場に来年2月のウェリントン会議で詳細を詰め、同5月のダブリン会議でまとめ、締結に持ち込む筋書きを描いているようだ。

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