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2007年11月17日 (土)

尾瀬の携帯の是非

一週間ほど前になる、TBSテレビ『噂の東京マガジン』の中で「静かな尾瀬と中高年のモラル」で携帯電話の是非を取り上げていた。

14日の私のブログ「携帯のマナー」中で論じようと思ったが、項を改めて伸ばした。各社メーカーは血眼になって激しい契約者獲得競争を展開している。その内容は、あってもなくてもどうでもよいような機能を詰め込み、あれも出来ます、これも可能ですの一つでも多い多機能を売る。その余計な機能の一つに最低の品質のカメラがある。若者にはプリクラという玩具レベルの薄汚れた写真で目を慣らさせておいた後の携帯写真だ。銀塩写真を見慣れた目には、高解像度のディジタル写真すら見劣りするのに、携帯の画像は只でも欲しくないレベルだ。メモ代わりにはなるのだろうが、それ故に、昔なら店から摘み出されたような展示商品のスナップ、値札のスナップ、傍若無人にひと様に腕突き出してのスナップなど、無分別な使用が目立つようになった。

16日には公取からNTTドコモとKDDIが、景品表示法違反の恐れがあったとして、警告を出した。昨年12月にソフトバンクモバイルが警告、ドコモとKDDIも注意を受けたばかりであった。警告を受けたのは基本料を半額にする料金プランのチラシ。2年契約が基本料半額の条件で、2年以内に解約すると解約金9975円が必要となるが、チラシの印刷で「誰でもいきなり半額」「みんないきなり半額に」の文字が大きいのに比べ、解約金額の文字の大きさは、わずか1ミリ程度であった。(30分の1〜40分の1程度)

消費者不在のような販売競争が過熱したのは昨年10月に導入された「番号継続性」の影響が大きいと思われる。番号を変えずに携帯会社を変えられる制度だが、それまで劣勢にあったソフトバンクは今年1月、同社の携帯同士なら夜間の一部を除き通話料が無料となるプランを導入し、契約数を急増させた。それに対抗してドコモとKDDIは、今回警告を受けた基本料半額プランを打ち出した。

競争激化で、安価な割引プランは出て来たが、契約機関を2年しばるなど消費者には分りにくい条件も増えている。今回の契約内容については、毎日新聞が先に詳しい記事を書いて解説していたから、携帯を所持しない私でもチラシをみなくても知っていた。

【閑話休題】
さて、尾瀬の話に移ろう。
現在毎年34〜35万人が訪れる尾瀬国立公園で、ハイカーたちから不満があり、モラルを守れば緊急時のためにも携帯が使えるようにしてほしいとの要望があるという。「携帯と緊急」「モラル」とは小中学生の携帯の是非でも唱えられる決まり文句だが、尾瀬はのどかな歌にもある水芭蕉の咲く湿原のように思われるが、標高は尾瀬ケ原で1400m、尾瀬沼は1660mもあり、日光の戦場ヶ原の1400mや上高地の河童橋の1560mと同じ高地であって箱根峠の849mなどとは比較にならない登山に近いコースなのだ。

携帯片手に平地をぞろぞろと散策するハイキングとは全く異なることを知って入山するべきところと思わなければならない。確かに観光バスが居眠りしていても入口までは連れていってくれる。サンダルやパンプス、安易な服装で十分にも思える。観光会社も水芭蕉や湿原の花々で誘き寄せることをしている。

現在のように猫も杓子も行列をつくるブームとなる以前の尾瀬には、サンダルやパンプスなど見たくてもいなかった。勿論、携帯などというものはこの世に存在していなかったが、それに代わる交信手段を準備した。現在でも尾瀬に入る人の中には必ず持参する人がいる。トランシーバーという携帯型の無線機だ。バスのターミナル近辺では携帯も使用できるが、湿原はそこから下った窪地状になっていて携帯の電波が届かないからだ。

そのような自然に入って町中と同じように携帯で話す人間など見たくはない。モラルを言うが、今の日本に携帯に関する限り売る側も使用する側も、モラルなど存在しない。「携帯のマナー」でも取り上げたが、1年前にブログで書いた時よりも、1段とマナーもモラルもますます低下している。モラルを期待することは使用の実態を知らないふざけた主張だ。

5年前に環境省がNTTドコモの基地局設置を一旦は許可したが、県が片品村と同社に計画見直しを求め、計画が核心部のエリアだけに縮小されて、4箇所の設置予定(尾瀬全体をカバーする)が、バスターミナル側の2カ所になった経緯があった。今また、基地設置の要望が出されているようだが、大沢知事は5年前とは携帯電話を取り巻く社会環境の変化を承知するが、「風の音、川のせせらぎ、鳥の声に耳を傾け、静寂を確保することは普遍的な課題」との認識を示して賛否は出さなかったという。

今年のシーズンは11月3日ごろで終わったが、来年から尾瀬で携帯は、どうせ使用できないのだから、入山前に事務所あたりですべて預かりにでもすればよい。

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コメント

私もこの番組はちょうど見ていました。
あの歌にあるようなのどかな風景を想像していましたが、かなり厳しい所だったんですね。
私もこの春から軽い山登りを始めましたが、まだ小学生の息子と登れるレベルです。情報収集に色んな人のHPを見させてもらいますが、中にはこの尾瀬のように軽装で登っては周りの人に迷惑をかけてしまう人もいるようです。先日も簡単なジャンパー、ジーパン、スニーカーで富士山に登り9合目当たりで寒くて動けなくなり携帯で救助を求めた若者がいたそうです。
もしもの時に携帯電話で救助を求めるという以前の問題で、そういう人には来て欲しくないというのが、登山家の本音でしょうね。

投稿: BEM | 2007年11月19日 (月) 02時29分

小学生の息子さんとの山登り、羨ましいです。
山登りが好きだった私も、息子との旅を夢見ていましたが、仕事人間の天罰です。果たせませんでした。
どこか一つの川の源流まで遡り、川に沿って海に注ぐまでの流れを、寝起きを共に体験したかったのですが、夢で終わりました。
その息子ももう40歳近い年齢になっています。

投稿: 小言こうべい | 2007年11月19日 (月) 23時30分

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