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2007年11月15日 (木)

メタボと「肥り過ぎ」

例年あることだが、賀状欠礼のはがきが舞い込んで来た。年々差し出す年賀状の数が減って行く。世間では今日は七五三の日だ。逝く人もいればこれから育つ人もいる。

毎日新聞(11/14)から
片やメタボリック・シンドロームで死ぬぞっ、死ぬぞと脅かして、ウエスト検診までやらされることになった日本人の体格について、もう一方の基準、痩せかデブかで比較した場合、日本人はなんと、先進国でも有数のデブが少ない国、と出た。

でぶ、で効き目がないため、わざわざ横文字でシンドローム(症候群)を蔓延させ、ご大層な病気仕立てにして危機感を煽り、病人を大量生産する。そのくせ医者が足りなくて困っているのはどこの国だ。

経済協力機構(OECD)は13日、先進国中心の加盟20カ国の保健医療の現状を図解・分析した報告書を発表した。日本は加盟国の中で太り過ぎ人口の割合が最低水準となるなど比較的健康な国と見られる一方、診療医師数が相対的に少なく、医療面で課題もあることが分かった。

「図表で見る保健医療2007」と題する報告書は、01年以降4回目の出版となる。それによると、日本の成人の太り過ぎ人口(BMI=体格指数=が30超*)の割合(04年)は3・0%で、最も高い米国の32・2%や体形に気を使う人が多いフランスの9・5%と比べてもかなり低い。OECD平均は14%強。

 * BMI=ボディ・マス・インデックス
   体重(Kg)÷ 身長(m)の2乗                                                                 
 (日本肥満学会によるBMI指数の標準値は 22.0で、統計的に病気に罹りにくい体型とされている。また、体脂肪率とも相関している)

  BMI指数
 17・6以下   痩せ過ぎ 
 19・8以下   痩せ気味
 22・0     標準
 25・0以上   肥満  (血圧・高中性脂肪血圧)
 27・0以上       (糖尿病)
 29・0以上       (高コレステロール症)
 30・0以上   高度肥満(要肥満治療)
《幾つかBMI指数と評価を参考にしたが、指数の刻みも評価もまちまちで、これといった決め手はないようだ。しかし、発症が懸念されるものは大騒ぎするメタボとほとんど同じだ。メタボでウエスト検診まで行なう決定的な違いは、一体何がどう違うのだろうか。》
   
一方、日本の人口1000人当たりの診療医師数(05年)は2・0人で、30カ国中下から4番目少ない。乳癌の5年間生存率も平均以下だ。また、糖尿病患者の失明を防ぐために有効とされる眼底検査の実施率(05年)は37・5%で、8割以上が検査を受けているイギリスなどと比べて極めて低かった。

《網膜剥離の手術のため入院中、隣のベッドに糖尿病で失明が心配される患者がいた。視界に写る自然界のものが皆赤くなって見えるという。眼底血圧が高く、ほとんど手遅れの状態になっていたらしい。自分自身の手術の事で他人を気遣う余裕もなく、深くは事情を聞くことをしなかったが糖尿病の恐ろしさを実感したことであった。》

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