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2007年11月18日 (日)

保護者の指導を強化

東京都港区内の路上で15日夜、覚醒剤取締法違反の現行犯で、高橋裕也容疑者(女優三田佳子次男27歳)が警視庁三田署に逮捕されていたことが分かった。同法で逮捕されるのは少年時代をふくめ3度目(98、00年につづいて)だ。

100人を超える報道陣の前に現れた母親の三田は、「突然のことで心の準備ができていません」、と用意した夫の元NHKプロデューサー高橋康夫と連名のコメントを報道陣に配った上、読み上げた。時には涙を流して見せる三田の姿をテレビが早速放映した。

突然のことといいながら、夫とコメントを共同作文して印刷物にし、報道陣に配る用意周到さだ。次男の行動については先刻承知のことであったのだろう。それもそのはずで、9年前の最初の逮捕時から繰り返し、都度釈明には場数を踏んでいるのだ。殊勝らしく報道陣の前で悲しむ母親の役を演じてみせた。表情や涙ぐらいお手のものだ。肩書きも演技派の大女優なんだから。

容疑者は、過保護というよりも放任されて育ち、留守がちの家庭で友人たちとの交わりの中からぐれることを覚えて行ったようだ。三田たち夫婦は金銭を与えれば親の責任を果たしているような錯覚から、最初の逮捕時、高校生ながら月の小遣いは30万円とも50万円(三田は否定しているが)とも囁かれていた。親の監督の目のないままに、友人たちと自宅地下の母親の稽古場に集まり、覚醒剤の世界に足を踏み入れることになった。

98年当時の会見で三田は「私が女優ということで、未成年の息子の事件が報道されてかわいそう」「息子は少年法で守られるべきだ」などとうそぶいていたが、さすが今回はすぐにも28歳になる息子だ。保護者としての責任に触れないでは済まされないとでも思ってか、「すべては私たち夫婦の養育、教育の失敗に起因するものだと思っており、親としてダメで、力足らずでした」としおらしい。「このようにしてしまった責任のある私たち夫婦がこの子を放置するようなこともできず、これが最後になるように努力していきます。やったことを自覚し、罪の償いをしてきてもらいたい」と、語った。

高橋容疑者は前回、00年の逮捕では01年4月に懲役2年執行猶予5年の判決を受けていた。その後、唐十郎が主催する劇団「唐組」で研修生となったが、03年には退団している。05年には「YUYA」の名で歌手デビューしていたというが、要するに無責任な親に育てられた馬鹿息子の成れの果てだ。

さて、前置きはこれぐらいにして本論に移る。
毎日新聞(11/13)から
法務省は、全国53の少年院に対し、院内の矯正教育に保護者を積極的に関与させるよう指示した。少年院送致の対象年齢を「14歳以上」から「おおむね12歳以上」に引き下げる改正少年法が今月から施行され、より保護者の役割が高まっていることに伴う措置だ。新たに保護者面談を定期的に実施し、犯罪被害者を招いた講習などを受けてもらうほか、少年院が企画する教育プロブラムへの参加を働きかける。

これまで、保護者への指導は、施設ごとにばらつきがあった。これを一律に強化し、出院後の少年の生活環境を改善する。改正少年法が5月に成立した際、関連する少年院法に「保護者の監護責任を自覚させる」との規定が盛り込まれたことを受け、具体的な取り組みが検討されてきた。

《本来、法改正がなくても、親の自覚があれば仕事を休んでも子どもの矯正は進んで行うことだ。家を空けて働くことに夢中になり,子どもは託児所や保育所に任せっきりになっているのが現在の日本の現実だ。そうでなければ、三田親子のように金銭を与えて愛情と勘違いし、放任の結果が先に見た哀れな結果を生むのだ。家族の団欒が日本の家庭から消えて久しい。》

法務省矯正局による各少年院に対する指示(通達)は
 1) 直接的指導・助言
 2) 教育活動への参加促進など
1)は少年の「入院時」「中間期」「出院時」の各段階で保護者面談を実施し、出院後の生活や就職先などについて語り合う。施設側は処遇計画や成績など少年に関する情報を積極的に開示する。
2)は運動会や意見発表会などへの参加を働きかける他、泊まり込んで少年と語り合う機会などを提供する。

このほか、保護者自身の監護能力を向上させるため、子どもの心理や対処法を指導・助言する場を設けたり、犯罪被害者や薬物問題の専門家ら外部の講師を招いた講習なども行う。保護者会の開催も定期的に実施する。

同局の担当者は「少年が真に立ち直るには保護者の自覚が果たす役割は大きい。施設側と関わりたがらない保護者もいるだろうが、粘り強く働きかけて行く」と話している。

《家族崩壊の甚だしい日本の現状から勘案しても、親に親の自覚を持たせるのは難しいことだが、どんなに困難でも、しなければならないことにやっと国も気がついたようだ。

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