« 高齢者用電動カート | トップページ | 子連れで活躍中のキャスター »

2007年11月23日 (金)

ゲームと子ども

Dscfpanjee


 パンジー


子どもの遊びとしてすっかり定着したテレビゲーム。その功罪はいろいろな見方があるが、うちの子が“ゲーム依存”にならないか、やり過ぎを心配する親は多い。ゲームにどう関わればよいか、家族で考えてみたい。毎日新聞(11/20、21)から

《このようなバカなことがテーマとして取り上げられるとは現在の親たちは、一体育児や家庭教育を、どう考えているのだろう。そちらの方が余程心配だ。「やり過ぎ」を心配とは親が子の教育を放棄していることに他ならない。子どもは面白い遊技に我を忘れて夢中になることすら知らないのだろうか。そのような子の前に、甘い砂糖や蜜を放り込んでおいて、遊び過ぎを心配などとは親のすることではない。コンピューターゲームが考案された当初のころは、他愛ないそれこそ子ども騙しで、子どももすぐに飽きてしまうようなものだった。親はそれ程心配しなくてもよかった。

しかし、ゲームが複雑になり、ただ手持ち無沙汰な時間を浪費していれば済むものではなくなった。個人で遊ぶゲームから複数の人間が、或いはネットで結んだ対戦相手と戦うことまで可能になってきた。子どもが興味を深め、深入りすることは当然のことと思える。

子どもをそのように深入りさせるお膳立ては、親たちが拵えてきたものではないのか。とても子どもの小遣いで簡単には手に入れられない遊び道具を、何の約束事もさせないで野放図に買い与えたことがそもそもの始まりだろう。それとも昭和一ケタの時代錯誤だろうか、親に何一つ相談もなく、数万円程度の玩具は子供達は与えられる小遣いの範囲で楽に購入が可能なのだろうか。玩具を子どもたちが手にする前に、親たちはそれがどの程度子どもの生活を左右するものかを考えることもしないのだろうか。年齢に応じたゲームとのつき合い方に関して子どもと話し合い、取り決めをしないのだろうか。勿論その時には約束に反した場合の罰則についても取り決めをしておくことも忘れてはならないことだろう。

簡単なその程度の家庭内教育も躾けもしないで、甘いものを求める蟻の中に放り込んだ砂糖や蜜に、わが子が群がることが心配だとは、親として無責任に過ぎることに気がつくべきだ。》

ゲームにはまる子どもたちの心を探った調査結果がある。
少年院で長く法務教官を務め、現在、大阪府教育委員会の訪問指導アドバイザーの魚住絹代さん(京都府)は2年前、寝屋川市教育委員会などと協力。ゲームなどの利用状況とその背景を探るため、東京と長崎、大阪の中学生約2100人と保護者約1400人にアンケートした。当時、寝屋川市で教職員を殺傷した17歳の少年がゲームにのめり込んでいたとの報道が調査の切っ掛けにもなったという。

調査では、「困った人がいたら助けるか」の問いに「助けない」と答える率が、4時間以上ゲームをする子は、あまりしない子に比べて3倍以上も高かった。また、ゲーム時間が長くなる程、「傷つけられたら復習したい」「人の輪に入っていくのが苦手」「毎日が楽しくない」と答える子の割合が高くなる傾向があり、注意散漫も目立った。

アンケートを取った魚住は「ゲームにはまり込む子どもたちに共通して見られるのは、心の寂しさや空虚感」と指摘し、「ゲームを一方的に責めるのではなく、親は子どもたちの心が満たされていない現状に気づき、受け止めることが大切だ」と話している。

《親が後手に回っていては子どもの教育はできない。遊びにのめり込む前に親は子どもとのコミュニケーションを十分に取り、「話のできない親」と疎外感を持たないうちに、子どもにそれがあるのなら、心の寂しさを汲み取ってやるべきだ。要は親が親らしくないから子どもはゲームに走る時間が長くなるのだ。》

昔から子どもの心理状態を把握するのに絵を書かせる手法が使われる。1957(昭和32)年(ちょうど半世紀前になるか)「黄色いからす」という映画があった。母の愛情を一身に受けていた男児が、戦地から引き上げてきた夫を迎えて母の愛情が、自分だけのものでなくなり、その父をなかなか父と呼べない男児が、心の不満を訴える黄色いからすを描くものだ。この映画の場合は‘黄色’が不満を表現したが、他にも「家と木と人」を1枚の画用紙に書かせる心理テストが有名だ。

臨床心理士の三沢直子・元明治大学教授は、81年に長野県の小学生238人、97〜99年に東京の小学生550人の絵を比較、その後も東京の中学生や幼稚園児などの絵を調べている。その結果、97〜99年の絵は81年に比べ、4年生以上の高学年になっても写実的にまとめる能力が伸びず、非現実的な傾向の強い絵が目立った。

97〜99年の描画と同時に行なったゲーム時間などのアンケートでは、ゲーム時間が長いほど、ポケモンや宇宙人などゲームやテレビに出てくるキャラクターが登場するなど、非現実的な傾向が強かった。ナイフで刺された人が血を流すなど、攻撃的で破壊的な絵も見られたという。

なかでも、1日にゲームを4時間以上する子どもたちでは、7割近くが現実と非現実の混合か、非現実的な内容ばかりの絵だった。「ゲーム自体が悪いとは言えないが、ゲームに費やす時間が長過ぎると、それだけ人間関係が希薄になったり、現実感覚が育たなくなることが問題だ」と話す。

京都医療少年院などで多くの子どもたちに接し、ゲームの問題点などを研究している精神科医の岡田尊司は「ゲームをやるなら、親子で話し合ってゲーム時間を決め、子どもたちの自己管理能力を高めるように工夫しながら、やらせた」と親子で関わることの大切さを訴えている。

《今さら精神科医にいわれなくても、当たり前の事なのに、この程度の話し合いも今の親子はしていないのか、できないのか。》

警視庁が昨年12月、公表した調査結果によると、継続的にゲームをやっている子どもたちの割合は、
  3〜 9歳  男、約60% 女、約49%
 10〜 14歳  男、約85% 女、約67%
 15〜 19歳  男、約77% 女、約24%だった。
どれくらいの時間ゲームをやっているのかは、
  3〜14歳の平均 平日で男約68分、女約28分
          休日で男約93分、女約55分。 
10代のゲームへの依存傾向は欧米諸国で約1〜2割
上記魚住の調査では約7%であった。

《15〜19歳になってもゲームから離れられずに取り憑かれている男は女の子の約3倍もいる。女の子は所謂お年頃だ。ゲームどころではない、自分を飾ることに神経が移っているのだ。ゲームの画面から離れて鏡と睨めっこが続くようになる。ニキビを気にし、肌のお手入れ、ヘアスタイルが気になり、毎朝のシャンプーは欠かせない。身だしなみとして、洋服やお化粧の方に逸早く切り替わる。男性に比べると少女から大人になるのが早い。いつまでもゲームから卒業できない男の場合、やり過ぎては仮想の世界に埋まったままで、いずれ人間関係に支障を来たすことが心配される。親は子育ての責任を放棄しないで積極的に子と関わっていくべきだ。

|

« 高齢者用電動カート | トップページ | 子連れで活躍中のキャスター »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ゲームと子ども:

» イラストによるお母さんへの子育てのアドバイスと育児相談 [子育て・育児の相談駆け込み寺]
育児の相談相手が必ずいるとは [続きを読む]

受信: 2007年11月30日 (金) 01時27分

« 高齢者用電動カート | トップページ | 子連れで活躍中のキャスター »