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2007年10月16日 (火)

(STD)性行為感染症

雪のニュースも聞こえ始めた季節 蕾をつけた 山茶花に、今朝(15日)も 夏の花 朝顔が 巻きついて咲いた。
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『ハイティーンの性および STD に関する実態調査』から
STD(Sexually Transmitted Disease 性行為感染症)予防のための情報公開、啓発活動を行なう「STOP! STDを考える会」(東京都港区・久保田恵里事務局長)が、東京・渋谷で遊ぶ高校生および20歳未満の若者にアンケート(自記式)したところ、17人に1人がSTDにかかった経験があると回答した。同会は「性行動が極めて活発と思われるグループのデータだが、性行動感染症の知識は不十分で、しらないうちに病気を広めている危険がある」と分析している。

調査は8月10日〜16日、渋谷駅周辺の路上で用紙に記入してもらい、466人分が集まった。
性交渉の体験があったのは68%で高校1年生で35%(1・7人)で、学年が上がるにつれて高くなり、2年生は55・1%(6・7人)、3年生で71・2%(3・5人)、高校卒業生では85・6%(13・1人)になった。全体の対象者の平均体験者数は7・1人であったが、個人差が多く、経験者の多いもの(50人以上)が平均を押し上げていると見られる。ただ、それぞれの設問に対する男女の性別が不明のままだ。

また、「性行為感染症にかかったことがある」と答えたのが5・8%あった。性関係の相手の数は平均で5・2人だったが、感染経験者に限ると平均37人と7倍以上多かった。感染したことがあると回答した人の平均体験者数は約37人で、感染したことがない人の平均(約5人)の7倍以上にも及んでいる。ここまで来ると若者の世代はフリーセックス世代と呼ぶに相応しいような乱れぶりだ。

彼らはSTDに感染したら誰に相談するかという問いには「友だち」が50・4%と半数を占め、「病院」22・5%、「彼、彼女」11・4%続き、「誰にも相談しない」という回答も9・9%あった、という。

「親」に相談するとの答えが見当たらない。上の回答に含まれない5・8%の中に、せめて1%でも親との答えがあることを願いたい。親に連れられ女学生がそっと病院の門を潜った時代もあったことを考えると、時代の推移とは言え、あまりにかけ離れた親不在の国になった気がする。反面、性行為感染症の知識を十分持たず、「説明できる」「聞いたことがある」と8割以上が答えたようだが、「聞いたことがあある」というのは知識じゃない。普通に捉えれば、ただの風聞とも言えよう。

その知識の程度も
「コンドームをつけないとSTDに感染し易い」については3人に2人は知っていたが、
「望まない妊娠よりSTDの方が10倍も罹りやすい」との設問では、
  全体平均で 16・3%
  男性平均  20・3%
  女性平均  12・2%
「クラミジアに罹って放置しておくと子どもが産めなくなる」といった正しい知識は
  全体平均で 15・5%
  男性平均  17・4%
  女性平均  13・5%
「子宮癌はSTDと関係があるので早く検査した方がよい」では
  全体平均で 11・8%
  男性平均  13・6%
  女性平均  10・0%
「エイズが若者の間に広まりつつある」ことについては
  全体平均で 40・1%
  男性平均  37・7%
  女性平均  42・6%
と、平均して女性の性行為感染症についての意識が低いことに恐怖を感じる。男性と同じように知識も十分に伴わないで遊ぶことが先行して、自らの身体を壊し、健全な子どもが産めなくなるようでは大袈裟に言えば国の将来も危ぶまれる。

そこで、彼や彼女たちは性教育の必要性を口にすることになるのだが、高校1年生時(64・0%)から3年生時(87・9%)、或いは卒業生(70・2%)たちは、それぞれ性教育を受けていても、集計のような情けない結果だ。性教育を受けていないと回答した64名中、なお性教育は必要ないと回答したものが26・6%いる。確かに産み落とされただけで、親から見放され、初期の性教育さえされなかった環境で育った人間には、生殖は動物や古代人と同じ本能の範囲なのかも知れない。あるいはまた、今あらためて受けることになる性教育は、問題になっている性行為感染症に罹らないで遊べる安全な知恵として利用されるだけのものになることだってあり得る。それでも感染症がある程度広がらないですむことで、よし、としなければならないのが、現実の日本の性モラルをなくした(若者世代に限らない事例はそこら中に転がっている)現状と諦めるよりないことか。

参照 性関係急ぐ必要ない 06/10/08
参照 携帯と若者の性体験 06/11/25

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