« 「長期脳死児」(診断後1カ月以上)60人 | トップページ | (STD)性行為感染症 »

2007年10月14日 (日)

目の前に黒い点々が飛ぶ

毎日新聞(10/12)読者からの相談事ではないが、「健康」を取り上げて解説するページから。
『飛蚊症(ひぶんしょう)すぐに眼科へ』とある。

(《内は体験から》)
目の前に本来見えないはずの黒や白、グレーの影や点などが見えるのは、飛蚊症と呼ばれる症状。右を向けば右に、左を向けば左に浮遊物がついてきたり、《ゆっくりと流れ落ちて来るように見えることもある。また、両眼とも限らない。》大半は加齢*に伴うもので心配はないが、2〜3%の割合で網膜剥離など失明につながる病気の場合があり、種田眼科医院(神奈川県相模原市)の種田芳郎院長は「自己診断は危険。症状を感じたらすぐに眼科で検査を受けてほしい」と話す。

 《* 必ずしも加齢で発症するものとは限らない。種田氏が加齢年齢を何歳でいうのか不明だが、私の現役時代、40歳代でその症状を訴える同僚がいた。医者にも相談したが、進行性のものではないし、心配することはない、と診断されそのまま放置していた。定年まで勤めたがその後も従来以上に進行した情報は聞いていない。(種田氏のいうように検査を受けたから判明したことだが)》

原因として多いのが硝子体(しょうしたい)混濁だ。硝子体は目に詰まっているゼリー状の物質で、加齢とともに液体化し、主成分のコラーゲン線維が凝縮する。これが網膜に近づくと浮遊物の影が見えるようになるものだ。老化現象で(《の場合は、と言うべきだろう》)心配はないが、網膜剥離の前兆の場合もあり、半年に1度は検査を受けて、影などの数が増えるなど変化があった場合は病院へ行くことだ。気になって仕方がないという人もいるが、種田院長は「お友だちになってつき合う気持ちで」と話している。

《私の場合は突然やってきた。退職後2、3日した14〜15年前(61歳)のある朝のことだった。前日、前々日くらいに左眼球に猛烈な痛くて痒い感覚があって普通に強く擦ることを繰り返していた。手水(ちょうず)を使い、洗面台に俯いた時だった。真っ白な洗面に一掴みの砂を播いたように無数の点々が散らばっていた。「おーい、洗面で何を洗ったんだ?」と大声で妻を呼んだ。妻が来るまでの間に蛇口を捻り、砂を流したが全く消えない。何度か繰り替えしたが砂は流れないのだ。自分の異変に気がついて洗面台の鏡を覗き込んだが、何も変わったところはない。再度蛇口を開いて砂を流そうとしたが全く変化が起らなかった。次に片目ずつ塞いで洗面を覗き込んだ。左目を塞いだ時、突然砂がなくなり左目の異変に気がついた。「左目が変だよ」とだけ妻には話した。現役時代の同僚の知識があった。さして慌てることもなかった。翌日には元に戻るだろう、程度にしか考えなかったし、痛みも何もなかった。

次に日になっても点々は相変わらず洗面台に広がっていた。気にしなければ普通に物は見えるし、不自由を感じなかった。しかし、症状が続くことで多少は医学知識のある妻が、嫌がる私を無理に眼科へ引っ張って行った。(文字どおり、医者嫌いの私を病院に連れて行くのは難儀させた。)診断は網膜剥離とされた。「心配ないですよ、今はレーザー光線で焼いて癒着させて治療できますから」町医者のところではレーザー光治療ができず、大学病院を紹介された。その病院へは翌日行けばよかった。このことがその後の私の眼に取っての最悪の状況を招くことになった。

町医院を出てから買い物が必要だった。当時のわが家には野良猫が生んだ子猫が5、6匹育ち盛りで家の中を走り回っていた。餌が必要だった。車でスーパーまで出かけて餌の缶詰類をワンサと買込んだ。苦労して重い荷を運んだ。網膜剥離では、力むことは最もしてはならないことだった。医院から帰宅してそのまま静かに眼球を冷やしていればあるいはひどくならなくて済んだかもしれなかった。

翌日大学病院で診察を受けた。町医者が言ったような2、3発のレーザー光で済むものではなくなっていた。照射の度にチクチクと眼底に軽い痛みを感じてのほぼ10発だった。そのまま待機してから車椅子が迎えに来た。即入院となった。家の中は散らかしたままで来ていた。頼んだが帰宅はさせてくれなかった。その日にベッド入りとなった。

1週間後に最初の手術、部分注射だから眼の中に突き刺されるメスや器具が見える。時間の経過は知れないが、終わる直前に叫んでいた。「押さえ付けて、暴れそうだ」「終わりましたよ」痛かった。数日後診断があった。視界の中心近くで黒い塊が邪魔をしていた。助教授が執刀医に呟いた。「リオペ」すぐに理解した。失敗だ!、リ・オペラチオン再手術だ。2度目は全身麻酔にしてもらった。

入院は丁度30日間だった。その後の左目だが、完全に世の中のものから縦にも横にも直線を失った。くねくねと波打ったままだ。それに水平線が右さがりに3〜4度傾斜して倒れて見えている。両眼で見ると全てが捻れている上にダブっているのだ。ただ、左目の視力が落ちて弱ったことで右目の映像がくっきりと認められ、距離感は正常に働いているから、自動車の運転には支障が起らずに済んでいる。》

次に多いのが硝子体剥離。硝子体は液体化するにつれて小さくなるが、その際に外側の硝子体膜の一部が残った状態になる。残った部分があってもきれい剥がれれば心配はないが、膜を引っ張っていれば手術が必要となる。若くても硝子体の性質によって飛蚊症になる場合もある。注意しなければならないのは、網膜剥離、眼底出血や硝子体出血、ぶどう膜炎など失明に至る危険性のある病気が原因の場合。網膜剥離はすぐに手術が必要だ。眼底出血は網膜での出血のことで、それが硝子体に広がったものが硝子体出血となる。ぶどう膜炎は眼の外側を囲むぶどう膜(虹彩、毛様体、脈絡膜)に炎症が起きることで、いずれも内科的治療が必要となる。

|

« 「長期脳死児」(診断後1カ月以上)60人 | トップページ | (STD)性行為感染症 »

コメント

飛蚊症ですか。私の母がどうもそれのようです。おかげさまで助かりました。

投稿: たか | 2008年8月27日 (水) 20時43分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/107998/16758225

この記事へのトラックバック一覧です: 目の前に黒い点々が飛ぶ:

« 「長期脳死児」(診断後1カ月以上)60人 | トップページ | (STD)性行為感染症 »