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2007年10月28日 (日)

続・「メタボ」健診

    紫式部(くまつづら科)
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花言葉 ‥ 上品、聡明
紫色の実の清楚な美しさを、平安美女の 紫式部に例えた、とか。

《流行りの『シンドローム』、こんなものは病名ではないことは何度も書いてきた。医者が、原因を突き止められなくて、手に余って、それらしい何もかもを一緒くたにして名前を考えだし、つけたのがシンドロームなのだ。横文字にすれば、有り難がる人間がたくさんいるから、考え出しただけだ。》

メタボリックシンドロームがあたかも病気であったり、複数の病気の共通する原因であるように理解するのは間違っている。これは前回に触れた東海大医学部・大櫛陽一教授の見解だ。毎日新聞(7月9日)から、教授の話に耳を傾けてみよう。

メタボリックシンドロームの基準は本来、ある特定の疾患予防のための、生活習慣の改善目標に過ぎない。米国の場合、糖尿病予防の基準、心疾患予防の基準があり、それぞれ数値も目標も違う。病気ではないのだから、薬で数値を改善するなど本末転倒だ。例えば、薬で中性脂肪を下げて安心し、運動や食事改善をやめてしまい、糖尿病が悪化するなどの問題も表面化している。

腹囲に関しては男性よりも女性の方が大きいとする基準は日本以外にはない。英国糖尿病学会誌には「日本人の基準は奇妙なので、アジア人一般の基準を使った方がよい」との論文が掲載されたほどだ。

腹囲の根拠根拠を示したという論文は、日本循環器学会雑誌に掲載された。血糖や中性脂肪などで危険因子を持つ人の内臓脂肪面積を分析し、腹囲を割り出した。しかし、被験者の性別を分けずに内臓脂肪面積を分析している上、腹囲の測定法法も誤っている。欧米では、肋骨の一番下と骨盤の一番上の間を測る。女性でへそ周りを測ると、骨盤も一緒に測る可能性が高く、腹囲が太めとなり、医学的価値がない。

《しろうと考えだが、腸の長さは欧米人(約5メートルほど)に比べ、日本人(6〜7メート)は長いものが体内に収まっている。体躯の小さい身体に多くの量が収まっているということは、測り方によっては腹囲に影響がないのだろうか。因に米国の基準:男性102センチ、女性88センチ、 欧米:男性94センチ、女性80センチ》

論文をみると、内臓脂肪面積(平方センチ)が90でも100でも110でも、二つの危険因子を持つ人を判別する上で差がない。被験者も男性554人、女性194人と少なく、診断基準を設定できる数ではない。

《これは教授が指摘するとおり、いかにもデータが少な過ぎて貧相だ。制度として義務化する根拠とするにはお粗末の限りとしか言いようがない。少なくともほぼ拮抗する性別、それに地域別、年齢階層別、の最低でも男女それぞれの万を超える数のデータが必要だろう。》

男性の腹囲85センチは、中高年の平均値とほぼ同じで、最初から「結論ありき」だったのではないかと疑う。

《前日の冒頭で書いたように、銭儲けを企んでいるヤツらの策謀なのだ。》

来年4月に始まる新健診制度は、メタボリックシンドロームの基準を一つの基盤にした。わたしの試算では、8割以上が異常と判定され、男性の約6割、女性の約5割が受診励奨(奨励か?)の対象となる。全員が医療機関を受診すると、医療費は現状より5兆円以上増える。今の基準では、患者を増やすことにしかつながらない。

今からでも遅くはない。日本人の検診データをきちんと分析し、科学的根拠に基づいた基準を作り直すべきだ。当然、基準策定に当るのは、製薬会社などから影響を受けない中立的な研究者でなければならない。

《教授が7月の時点で論じたことだが、そのご再検討された話はなく、来年4月からの実施は決定的だ。》

一方、日本肥満学会理事長・松澤佑次氏(住友病院院長)は、メタボを病気と捉えるべきだ、との意見だ。
心筋梗塞や脳硬塞など心血管系の病気による国内の死因は、癌に次ぐ。その予防を効率的に進める考え方がメタボリックシンドロームで、一種の病気と捉えるべきだ。

《一種の病気と捉えるべきだ、ということで、単なる症候群で、病気ではないのだ。血圧や血糖値、脂質などの数値のうち、いくつもの悪い状態が重なると、心血管系の病気を引き起こす、という心配がある症状であるに過ぎない。》

日本では、腹部の内臓脂肪が100平方センチを超えると心血管系のリスクが増えるというデータがあり、この成果を元に、内科関係の8学会が05年、メタボリックシンドロームの診断基準を定めた。

《データが大櫛教授のいう、僅かな資料を元に得たものであるが、お偉い先生方の集団8学会で決めたものであるから、黙って従えば良い、とでも言うのだろうか。》

(中略)単に「痩せましょう」「運動しましょう」といっても、多くの人は聞く耳を持たなかったが、この概念を提唱してから、実践する人が確実に増えた。腹囲の基準値は絶対的なものではなく、少しでも腹囲が減り、健診数値が改善すればいい。今後検証する可能性はあるが、現在の基準に大きな問題があるとは思っていない。新たな病人を病人を増やしたいわけではない。基準の本質が伝わらず、地団駄を踏む思いをっしている、と述べている。

《自画自賛の上で、「エライ人たちが決めたことだ、黙って従えばよい」、とおっしゃるんだな。義務化というが、罰則はあるのだろうか。私は虚弱体質の癖に現役時代から医者嫌いだ。企業内での成人病検査は2、3度だけ、老人の域に突入してからも一度も何の検査も健診も受けたためしがない。何をどうしようと、人間、死ぬ時は死ぬからだ。》


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