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2007年9月13日 (木)

携帯電話:漢字調べに利用

20代の約8割が書けない漢字を調べるために携帯電話の漢字変換機能を利用していることが、文化庁の06年度「国語に関する世論調査」で分かった。10代や30代でも6割を超えており、文化庁は「携帯電話は単なる通信手段だけでなく、辞書として『文字生活』に入り込んでいる。今の時代を象徴した結果になった」と説明している。

調査は2〜3月、16歳以上の男女3442人を無作為に抽出し、1943人(回収率56・4%)から回答を得た。《今回のブログでは取り上げないが、慣用句の使い方のほか、情報機器の利用方法などについても初めて調べている。》毎日新聞(9/4)から。

漢字が手書きで書けない時に、どのような手段で調べるか」(複数回答)を聞いたところ、
 全体では 辞書           60・6%
      携帯電話の漢字変換機能  35・3%
      ワープロ、パソコン
             の漢字変換 21・3%
      電子辞書         19・4%
      インターネット上の辞書  10・1%
 年代別では携帯電話で調べるのは
              10代   63・3%
              20代   49・3%
              30代   62・5%
        辞書で調べるのは
              10代   30・4%
              20代   35・4%
  にとどまった。

これより先、今回の内容を裏付けるような記事がある。
毎日新聞がNTTレゾナントの協力を得て行なったインターネット調査(5月25〜27日、gooリサーチのモニターから無作為で選んだ)で、20歳以上を対象に、1101人からの回答を得たものだ。
<質問と回答>
♢小中学生の漢字力の不足をどう感じますか。
  好ましくない             95%
  問題ではない              5%
(「好ましくない」と答えた人に)その理由は何ですか。
  国語文化が継承されない        12%
  大人になって恥ずかしい        10%
  学校教育のレベル低下を象徴する    56%
  活字離れを象徴する          21%
(「問題ではない」と答えた人に)その理由は何ですか。
  漢字を知らなくても困らない      19%
  そのうち覚えればいい         81%
♢自分の漢字力に自身がありますか。
  ある                 48%
  ない                 52%
(「ない」と答えた人に)その理由は何ですか。
  勉強が嫌いだった            5%
  活字を読まない             5%
  文章を書かない            17%
  パソコンや携帯電話で
         文章を書くことが多い  73%
♢漢字を思い出せない時どうしますか。
  辞書を引く              29%
  パソコンや携帯電話で変換して調べる  67%
  仮名で書く               2%
  表現を変える              2%

《5月の回答は20歳以上というから、大学生も混じっているだろう。だが、その大学生からして漢字のレベルは小中学生並みだ。「学校教育のレベル低下を象徴する」などと言ってはおれないだろう。回答にもあるが、その年齢(大人)になって恥ずかしいことだろう。おそらくは「そのうち、そのうち」で頭からっぽで卒業していることだろう。だから当然の結果として自らの漢字力に「自身がない」という人も52%にも上ることになる。

そして、今回のような回答になるわけだが、自身の漢字力に自信がないにも拘わらず、通りいっぺんの携帯電話の変換でその場をやり過ごしてしまう。私は幾度も触れてきたが、もう65年以上も前になる小学校の漢字教育のお陰で、十分な基礎を身につけた。爾来、殆ど漢字の読み書きで苦労することを知らないで今日まで来た。それでも今も、私のパソコンの横には‘広辞苑’‘逆引き広辞苑’と、‘パソコン、ワープロ漢字辞典’、英和、和英辞典は揃えてある。この年になるとド忘れする字、読みを忘れた字が生まれる。これらの辞書をめくれば、パソコンやワープロで調べるよりは遥かに早く求めるものを探し出すことができる。そうそう、極小文字を読むのに必要な老眼鏡も必需品になったが。

私の学んだ小学校は、先ずノートに、教科書で初めて学ぶ漢字は何度も書いて覚えさせられた。今でもどこの小学校でもやっていることだろう。それとこれも前に書いたが、学年関係なく全校生徒共通で漢字書き取り、読みのテスト(現在行なわれている漢字検定のように)があり、どんどん難問の級へ挑戦することができた。覚えても覚えても知らない漢字はあった。そうやって漢字は覚えて行った。

携帯電話の変換機能を使えば簡単だろう。しかし、誤字、変換ミスに気づかないで済ますことがある。私のブログにも発見された方がいらっしゃるだろう。必ず読み返すようにはしているが、保存した後から見つけることもある。脱字などはキーの打ち損じでしょっちゅうだ。誤字は正しい字を知らなければ見つけることができない。大事なのは、漢字は意味を知って覚えなければ同じ読みの言葉はいくらもあることだ。ただ返還するだけでは必ずしも求める漢字ではないこともあるのだから。

確かに2600ページもある広辞苑は重い。現役時代、20歳を迎えた社員に記念品として‘広辞苑’を何年か続けて贈ったことがある。「眺めていて眠くなったら、枕代わりに使えるよ」と冗談まじりに言葉を添えて。「足踏みには決してしないで欲しい」とも。書物は先達たちの知恵や知識の詰まった大事な宝だと教えられ、それゆえに足に掛けることは許されないことだった。それは今になっても染みついていて、印刷物は新聞紙や電話帳であっても決して踏まないように心掛けている。》

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