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2007年9月26日 (水)

斧殺人も流行か

18日、京都府京田辺市で、専門学校に通う娘(16)が斧で、就寝中の警察官の父親の首を切り、殺害する事件が起きたばかりだ。

全く同じ状況下で、24日午前2時ごろ、長野県辰野町で、今度は中学3年生の息子(15)が就寝中の父親(無職44)の頭部を斧で斬り付け、大怪我をさせる事件が発生した。父親は同県伊那市内の病院で治療を受けているが、意識はあり命には別条はないということだ。父を斬り付けた少年は、斧を持ったまま近くの交番に出頭したため県警岡谷署は殺人未遂容疑で少年を逮捕した。

26日の毎日新聞によると、県警岡谷署の取り調べに少年は「父親の交友関係に悩んでいた」と供述しており、同署は少年が殺意を抱くようになった背景について詳しく調べることになる。

何処かで聞いたような理由だが、これは数日前に少女が父親の首を斬り付けた理由と同じだ。娘の方は女性関係、とはっきり言っているようだが、少年はただ、女性の模倣をしただけで、明確な理由はなさそうだ。少女の方は殺意があり、「ギロチンにしようと思った」と、必ず死ぬと思われる首を狙っているが、少年はそこまでの殺意もなく、‘女にやれるなら自分にも’程度の碌な思考力もない物まねに過ぎない。単純に、世間を驚かせてやろう、くらいのことだろう。

昔から人の真似をすることの流行は数え切れない。命に関わることでも、華厳の滝の飛び込み、大島の噴火口への投身自殺、天城山の心中、熱海の崖からの投身は名所ともなる。現在の世相の年々増え続けている自殺。死ぬことは簡単ことだ。格差社会と言う大義名分もある。だから流行となる。それに斧でなくても親殺し、子殺し、子捨てなどいくらでもある。マスコミが騒げば騒ぐほど、それに乗るものが現れる。

少年の通う中学校では緊急の保護者会を開いたようだが、集まってわいわいがやがやしたところで解決する問題ではない。一家団欒が失われた会話のない家庭では、命の尊さを説く能力を備えていない。家庭内教育よりは仕事仕事だ。子供よりは金儲けだ。日頃のPTA活動に集まるのは数えるほどの数だ。子供の事は学校任せがまかり通っている。情操教育などかけらも身につけさせていないだろう。

緊急の会に出た保護者の女性は「衝撃的な事件だった。まずは、少年がどうしてこのようなことを起したのか真相を知りたい」と話したという。それは無理だろう。まともな少年ではない、考える能力もない、真似をしただけなんだから。

そして、犯罪は真似するやつが必ず出て来る、また真似るやつが続く危険性もある。

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コメント

貴殿の知性の低さを感じます。

投稿: | 2013年4月 9日 (火) 23時42分

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