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2007年8月19日 (日)

無駄なことはしないがよい

酒を喰らって交通事故を起し、刑務所に服役中の悪人どもに、断酒教育を施してあげましょう、という無駄なことが考えられているようだ。こんな連中には、何をしたところで断酒などできるわけはない。

毎日新聞(8/19)から
法務省は、飲酒運転根絶のため全国の刑事施設(刑務所、少年刑務所、拘置所)で交通安全指導の教育プログラムを強化する方針を固めた。全75施設の半数以上に当る46施設を指定し、今年度以降「飲酒の害」などについて、約50分の講議を10回前後行なう。また、来年度以降はアルコール依存症の自助グループの協力も仰ぎ、「民間活力」による再犯防止も進める。

昨年8月、福岡市で幼児3人が犠牲になった飲酒・追突事故を機に、政府の中央交通安全対策会議で各省庁の取り組みを議論した。飲酒が許されない刑事施設での指導を強める方向で意見が一致した。

同省は昨年度、千葉県の市原刑務所など計20施設で交通安全指導の教育プログラムを先行的に実施した。今年4月以降も実施施設を拡充している。講議には、「道路交通法」や「被害者感情とは」などの内容も含まれ、交通法規の遵守や被害者遺族に対する謝罪のあり方などを指導する。

また、アルコール依存症(慢性中毒症)克服の自助グループ「AA」(アルコホーリクス・アノニマス)などのメンバーを講師として招き、中毒症からの回復指導もする。

《慢性中毒を聞こえが悪いからと、依存症などと勝手に改名して(グループの名前のアノニマスはぴったりだ)、さも指導で治せる程度のものと勘違いさせてどうして治癒できる。慢性中毒は何十時間の教育を聞かせても何の薬にもならない。アルコールのドラッグ性を認識させないでは手は打てない。その薬物性はヘロイン、コカイン、覚醒剤、マリファナやLSDなどと比べても、ヘロインに次いで恐ろしいドラッグ性を持っているものなのだ(詳しくは、酒とタバコ その三 05/05/25 及び一〜五、参照)。それを認識しないでは断酒などお笑いぐさだ。本当に酒を断ちたいのなら苦しくても禁断症状を乗り越えなければ無理だ。お話や、お説教で止められないのが酒だろう。》

NPO法人「AA日本ゼネラルサービスオフィス」の担当者は「出所した途端、酒に手を出す人も多い。施設の中で、アルコール依存は病気であるという意識を徹底させれば、厚生の効果は高いはず」と期待する。

《さもありなん、飲みたくて飲み、いい気分になって起した事故だ。現役時代若い部下で、酒ではないが事故を起した男がいた。間違えば命を落とすほどの事故だったが、「後で気がついてみても何も記憶はない、恐怖感などまったく残っていない、だからまた車には乗るよ」と嘯いた。飲酒運転なら尚更だ。気持ちよく運転し、事故を起したとしても殆ど記憶はない、夢の中の出来事で済むだろう。こんな連中に矯正などできるわけがない。》

刑務所での断酒教育には、約1万人の会員がいる社団法人「全日本断酒連盟」(東京)も強力に前向きだという。

法務省矯正局によると、轢き逃げや危険運転致死などの交通事件を起して服役する受刑者は約3000人(昨年12月現在)で飲酒運転はその約3分の1を占めるという。同省幹部は「依存症が疑われる受刑者も少なくない。再犯を防ぐためには、酒を遮断する習慣をつけさせることも必要」と指摘している。

《「依存症が疑われる」とはなんだ、依存症なんて病気じゃない、慢性中毒だから病気なんだ。普通に使われていた軽蔑すべき『アル中』(アルコール慢性中毒)なんだ。依存なんて性質のことで病気じゃない。中毒をはっきり認識させ、情け容赦なく徹底的な禁断に追い込んでこそ立ち直ることもあるかも知れないが、途中、変な情け心でも抱こうものなら、元の木阿弥、税金の無駄遣いの企画倒れに終わるだろう。》

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