あなたなら どうする?
毎日新聞(8/16)ローマから
肥満が社会問題化しているイタリアで(えっ!?、反対の極にある若い女性の痩せ過ぎも問題になっていた筈では。《痩せすぎモデル》、《痩せすぎは不健康》)、北部の町バラッロ・セシア(人口約7400人)がダイエットに成功した町民に賞金を贈る新制度を導入したそうな。確かに大都会のローマ辺りでは少なくなっているようだが、毎日の生活がおおらかな比較的鄙びた小さな町や村の小母さん小父さんたちの太り様は尋常じゃない。そのくせ下半身は見事にスマートに見えるから不思議だ。あれほどの身体を支えながら杖を頼りによちよち歩く姿の足首の細いこと。先ずは身体の異常が足腰から始まるのを聞いても不思議じゃない。同国政府のトゥルコ保健相は「革新的で前向きな自治体の施策」と讃えているという。
イタリア紙コリエレ・デラ・セラによると、ミラノ市に近い同町のボンナンノ町長が発案したものという。1カ月で女性は3キロ、男性は4キロの減量に成功した場合、50ユーロ(約8050円)の賞金を出す。なお5カ月後にその体重を維持していた場合には、さらに100ユーロの追加金賞金を交付する。
ボンナンノ町長は同紙に「町民の健康のために何かしたい。私自身(標準より)6キロオーバーなので、減量しようと思っている。勿論賞金なしでだが」と話している。同町は当初予算として1万ユーロ(約161万円)を計上した。既に多くの町民が医師や薬局の「肥満」証明を持参して、登録を始めたという。
イタリア人は人口の1割近い約500万人が肥満といわれる。トゥルコ保健相は「結果次第で国としても導入できるかもしれない」と話している、という。
日本でも色気よりも食い気の域に入った年齢層には食指(食べ物ではないよ)の動く話しかもしれない。わが家の伴侶もいっときは気にしていたようだが、今は「どうにでもなれ」の心境になったようで、私が嫌う肉は別にしても、毎回の食事、甘味、飲み物(アルコールは殆ど嗜まない)など、好きなものを食し、適当に昼寝もし、肥っている。賞金がもらえればやるかどうか、からかい半分で聞いてみた。「今さらやらない」だって。あなたなら、どうする?
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