安倍「私の内閣」不信任
参院選挙の結果を見て誰もが感じた「ボロボロ内閣」。安倍内閣が10カ月前に出現した時、私はブログ上に「怖い内閣誕生」と書いたが、彼の「おつむ」には爺さん譲りの憲法改正以外には何も詰まっていない「おばかさん」と分かって怖い内閣の思いは一層強くなっていた。人を見極める能力がないから適材適所の人事もできず、閣僚の不適切発言に対して叱責も指示も出せず、管理・統括の無能を曝け出し続けた。一方では私物化し、玩具のような「私の内閣」は、民主主義とは何かも理解出来ていない連中で占められ、烏合の衆が集まった衆愚政治となって出てくる法案は強行と頭数だけで次から次に通過させ、ますます国民の人心から離れて行った。
小泉から引き継いだ格差社会は一層強く国民を苦しみに陥れ、我慢の限界を越していた。閣僚の多くが2世3世議員で構成され、親や先祖の築いた地盤に安住し、己の分際も弁えない成り上がりに慢心していた。参院選の惨敗は誰もが予見していた。拮抗する数を読む予想も種々あったがそのような生易しい敗れ方では済まなかった。
これで「安倍も終わりだ」と見た。党の主要ポストにある要人が、敗れて去ることになった。安倍も「全ての責任は私にある」と潔い言葉で首相の座を降りることを宣言すると思った。しかし彼はどうしてもおもちゃ箱「私の内閣」の座長の座から離れたくないようだ。「戦後レジームからの脱却」のレジームとは、実は彼が引きずっている祖父岸信介の亡霊であった。その亡霊を頭から払うために自身の脱却が必要だったのだ。しかし彼の亡霊は「ケンポー、ケンポー」と取り憑いたまま残った。座頭の居座りは座員の皆も認めた(30日)。座頭が勤まる代わりの役者が見つからない。口のひん曲がった麻生じゃ人間が薄っぺら過ぎる。
安倍は自分の責任を口にした後、だかしかし、「政権の基本路線は多くの国民に理解されており、間違っていない」と選挙の結果が何であるかをも理解出来ていないとんちんかんな言葉を続けた。取り巻きのお偉いお方からは「謙虚、真摯、厳重に受け止め・・」が連発されたが、安倍はそれでも「不退転の決意で政権運営に当りたい」と語った。国民の、安倍政治への不信任が理解できない救いようがないお坊っちゃんだ。また、拉致被害者問題に理解があると思われ、それも加点されて生まれた内閣だが、解決の糸口を失って今では手も足も出せない苦境に嵌り込んだままだ。
今回の参院選、女性の当選者が過去最高の26人が誕生した。86年4月の男女雇用機会均等法の施行を切っかけに、女性の社会進出は大きく進展した。
【参考】 参議院
選挙回数 定数 女性 割合
第1回 250人 10人 4・0%(昭和22年4月)
第2回 250人 12人 4・8%(昭和25年6月)
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第17回 252人 34人 13・5%(平成7年7月)
第18回 252人 43人 17・1%(平成10年7月)
第19回 247人 38人 15・4%(平成13年7月)
第20回 242人 33人 13・6%(平成16年7月)
平成16年10月 34人 14・0%
反面、下らない現象も見えた。何だろう『女性党』ってのは。おばさんたちが12人集まって井戸端会議でも始めようってのか。何故、こんな時だけ「女」なんだ、自らを差別した名前で女を強調して何を訴えるつもりなんだ。女と名がつくだけで1人でも当選すると本気で思っていたとすると余りに甘ったれた考えだ。
怖い政府が取りかかった日本全土に地上配備型迎撃ミサイル「PACK3」を敷きつめる計画は着々と進められている。第1陣の航空自衛隊入間基地(狭山市)に配備されて4カ月が経過した。同基地を管轄する東京防衛施設局(さいたま市中央区)が27日、さいたま新都心合同庁舎で「ミサイル防衛」をテーマに第1回の防衛問題セミナーを開催している。30日に講師として演壇にたった防衛省弾道ミサイル防衛室長・加野幸司が日本で初めて配備されたPAC3について「これにより日本独自の弾道ミサイル迎撃能力を初めて保有することになった」と説明した。住民からの「PAC3配備に伴う地元住民や県民のメリットとデメリットは何か」との質問を受け、「どこに置けば効率的なのかを考え、戦略的に配備した。埼玉県をはじめ、首都圏を含めた関東地方の安心、安全のために必要だろうと判断した」と答えている。
安倍をこのまま放って置けば、間違いなく日本が再び戦火にまみれる危険性が高まる。1日も早い安倍の退陣を期待する。
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