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2007年7月25日 (水)

専業主夫

タイトルの「しゅふ」は1度で変換されない(ことえり、ATOK14forMac.OS9.2)。因にAtok17fofMac.OSX -Tigerの方では変換可になっていた。

保母、保父が保育士に、看護婦、看護士が看護師に、助産婦が助産師に、婦人警察官が警察官にと、女性であることが一目で理解できる言葉を神経質なまでに分りにくくしている*世の中で、主婦と主夫を分けて扱うのもおかしな話だが、1990年代から日本でも欧米並にこのようなライフスタイルが知られうようになった。主夫とは家事・育児などを担当する夫のことで女性の主婦にあたる。主夫のうち家事・育児を専業とする人を専業主夫という。

*分りにくくしたのは、上の例に上げたものの他に、頭を傾げたくなるような改名もある。営業マンが男女営業マンに、スチュワーデスがラブホテルの客室用務員のような客室乗務員に、と。

毎日新聞(7/15)から
パートタイム労働が一般的*で、仕事と家庭生活を両立しやすいと見えるオランダだが、働く女性の悩みは日本と共通する。

*《日本の女性のパートタイムをオランダと同じ意味で捉えてよいのだろうか。日本の場合パートタムを「仕事と家庭生活が両立しやすい」と捉えている女性は少ないのではないかと思う。平成18年5月21日の公布から、平成19年4月1日、改正男女雇用機会均等法の施行に伴い、従来以上に男女ともにパートタイムからフルタイム労働への意欲を強く抱いているだろう。》

オランダ南部で女性へのカウンセリング会社を経営するアンネミ・スハウテマークルさん(45)は「仕事も家庭も完璧にしようとして、燃え尽き症候群になる女性が多い」と語る。「仕事と家庭で自分の時間がない」と訴える女性には、必ず「一度に100匹のサルを肩に乗せないで」という古い諺を伝えるようにしている。「全部自分で抱え込まないで。夫と強力を」という助言を伝えられると考えているからだという。

週1回1時間半の面談を10回受けると、料金は2000ユーロ(32万6000円)。高額に思えるが、創業4年で1000人の顧客を抱えている。スハウテマークルさんは「働く女性の悩みが、それだけ多いことの証明です」と真顔で話した。

オランダでも日本と同じ昔から「男は仕事、女は家庭」という「性役割意識」と、正反対の暮らしを選んだ人もいる、として紹介されたのが次の男性だ。ボクシングで鍛えた肉体を持つブラム・ジョエル氏(44)は2500人の会員でつくる「オランダ主夫連盟」の会長を務めている。

彼はコンピューターメーカーの営業課長だったが、2年前から「専業主夫」になった。「大学を卒業してから20年も働いた。今は子どもと暮らしたい。彼女はキャリアを積みたがっていたので、役割を交代してもいいのではないか」と考えたという。妻のアンネルス・スハルテさん(41)が保険会社部長として年収12万ユーロ(約2000万円)を稼ぎ、子育てや家事はジョエル氏が担当する。

お互いの納得ずくの選択だが、夫は変人扱いされ、妻は「子どもが恋しくないの」と聞かれ勝ちだという。彼女は「夫への目はまだ厳しいし、私も男性の2倍働かないと認められない。でも、若い時代はこんな選択があることに気づいてほしい」と語る。ジョエル氏は、中学や高校で講演し「外で働くのも家事も同じ仕事だ」と訴えているという。

《日本の国勢調査では主婦と主夫の区分は設けられていないし、他の調査でも主夫と失業者の区別もされいないため、明確な統計上の把握はされていない。主に現在用いられているのは、国民年金の男性の第3号被保険者の数だが、これでみると、日本における専業主夫の数は増加傾向にあると、みられている。(但し家事専業の有配偶男性は、平成12年度国勢調査では1%未満であった)

その後2005年2月、内閣府が発表した「男女共同参画社会に関する調査」によると、
「夫は外で働き、妻は家庭を守るべき」の考え方に
      反対    賛成
 1979年 20.4%  72.5%
 2005年 48.9%  45.2%
 と、女性が外で働くことに反対する人は随分減っている。しかし、女性の社会進出に対する意識変化だけではなく、夫婦で働かないと苦しい、或いはより豊かな向上を目指す家庭生活の背景もあるだろう。

面白いデータがある(Hatena::Question)
2006年3月23日(対象女性のみへ質問)
 ♦結婚相手が「専業主夫」を望んだら
  自分が家計を支える  66%
   〃 支えたくない  34%
 ♦専業主夫のイメージは(複数選択)
  進歩的・革新的    18.7%
  素敵な夫       19.8%
  男女共同参画の見本  31.2%
  あまり褒められない   3.1%
  何か特殊な事情が   20.8%
  ヒモ・自堕落      3.1%
  社会不適格       3.1%
 女性自身に主夫への偏見もあるようだ。

しかし、更生労働省によると、男性の第3号被保険者は1997年から7年連続で増加の傾向にあり、2003年度は8万108人と初めて8万人を突破、10年前の96年度と比較して、約2倍にも上っているという。女性起業家も多く生まれ、男性以上の収入のある女性も多くなっている。皮肉だが、日本には女性化した男性も多くなった、喜んで専業主夫を受け持つ男性も増えるのではないだろうか。

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