親子カフェとは
夏休みに入ってスーパーやコンビニ、ファミリーレストンが矢鱈賑やかになっている。しばらく取り上げなかったが、バカな親子がいなかったわけではない。こちらが我慢することを学ばなければ、命の危険が生じる世の中になって来たからだ。
相変わらず店内にはママ、パパの大声が飛び交い、走り回る子どもたち、耳を覆いたくなる泣き声は絶えない。馴染み同士がカートで通路を通せんぼしながらの立ち話。今では井戸端会議はスーパーやコンビニで行われるらしい。一通り店内を回って戻ってくると、カートの数が増え、通り抜けることもできない。仕方ないから急がば廻れで又後戻りして避けて通ることになる。訊ねてみたいのが、食品売り場の主婦たちの動作。消費期限、正味期限の他に、何を基準に選別しているのか、野菜だろうと魚だろうと加工品だろうと、奥の方から手に取り、掴んでは横に、掴んでは下にと選り分ける。その後に手を出すことはどうしてもできない。食べ物だけに不潔感が先立って洗えば済むことでも買い損ねることになる。変わったところでは、近ごろとみに目について来た高齢男性1人の買い物客だ。連れ合いは家で留守番か、すでに亡くしたからか、足元も弱々しくて哀れに見えてすれ違う度に心が痛くなる。「ひょっとすると、我が身にも」の思いが付きまとう。
考えてみればこのような主婦たちでも、今日の毎日新聞に紹介されている「親子カフェ」に集まる主婦の親子よりは健全かも分からない。その理由だが、子育て中の親が、子どもを店内併設の遊び場で遊ばせながらくつろいだり、飲食ができる「親子カフェ」が人気を集めている、という記事だ。
3年ほど前から首都圏などで増え、8月3日には玩具メーカー大手、バンダイが東京都江戸川区に初めて開店する。異業種の大手企業参入で、親子カフェの広がりに拍車がかかりそうだと見られている。
スーパーで足手纏いの子を連れて、顰蹙すがたで買い物をする主婦たちに比べ、のんびりと暇を持て余し、子どもたちをゲームや遊び道具に熱中させておいて、仲間同士のお茶やおしゃべりに寄り集まる時間がとれる悠長な首都圏の主婦たち。
親子カフェは、滑り台など遊具を置いた子ども向けのインターネット利用コーナーなどを店内に併設したもの。リクルート出身の藤代聡社長が設立した「スキップキッズ」(江戸川区)が04年、同区西葛西に開いたのが国内初の店鋪とされる。氏はファミリーレストランなどで子どもが騒ぎ、親が落ち着いて食事ができないことに着目した。気兼ねなくくつろげる場として親子カフェを発案したという。現在は千葉県を含め7店を展開している。子育て世代が集まるため、店内の一部を家庭用ビデオカメラなど新製品のPRや市場調査の場として大手企業などに賃貸しているのも特徴となっている。同社は一店鋪平均で一カ月約5000人が来客するなど売上げを伸ばしている。
《ファミリーレストランで子ども連れで食事する家族で、親が子どもに周りへの配慮から注意している姿など滅多に見ない。周りに客がいてもお構いなしに一緒になって大声で騒いでいるのが大方だ。第一、このような産業が生まれたことが日本の母親の手から包丁を奪い、お袋の味を失わせる大本となったものだ。別に場所を設けてやらなくても親子は大手を振ってファミリーレストランに詣でているのだ。今になって政府が食育を叫んでみても後の祭だ。》
バンダイは、自社のおもちゃをPRできるとして参入を決めた。一号店は約280平方メートルで「それいけ! アンパンマン」のキャラクター玩具などを置き、親向けには雑誌やマッサージチェアを用意する。会員制で、8歳以下の子どもと親か、妊婦が対象。初年度は6000万円の売り上げを目指す、という。
《金儲けの話には誰よりも鼻の利く人間たちが甘い餌で、親と子二人だけの肌の触れ合いの貴重な時を切り離す。会員制と言うのも閑な主婦たちには一種のステータスになるのだろう。子育てや生活に苦労している様子は露ほども感じられない。》
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コメント
はじめまして
私は秋田県で
二児の子育てをしております主婦です。
こちらのブログを拝見し
子育て中の親に関して
このような見方をされている方も
いらっしゃるのだと初めて知りました。
上記のように
スーパーやファミレスで周りの迷惑も考えず
楽しんでいる親も多い事でしょう・・・
しかし
多くの主婦は
買い物行った際、
たまの食事に連れて行った際、
子供が騒いだり、泣いたりすると
自分の無力さに落ち込み、悩むのです。
各自が自炊し
手作りのものを食べさせるのは
勿論です。
それが欠けていては
親失格だと思います。
しかし、
お店に行って
簡単で栄養のあるおかずを見つけたり、
かわいらしい盛り付けに喜ぶ子供を見て
『家でもつくってあげよう』
と日々の炊事へのパワーをもらったり、
お母さん同士で
子育ての悩みを打ち明け
子供への優しい気持ちをさらに
育んだり、
そんな場所のひとつが
親子カフェではないかと思います。
企業の利益のためや
親達の育児放棄の場所ではない
親子カフェをと考えております。
長々とコメント、失礼いたしました。
投稿: Natsuko | 2010年7月 9日 (金) 09時02分
たまたま検索で来ました。
上のNatsukoさんの意見に同意です!
独断と偏見のブログを書くのは結構ですが、もう少し思慮のある意見が欲しいものです。
ただ単に、理由も無しに「自分が気に入らないからけしからん!」なんですね。
私たち主婦は奴隷ではありません。
24時間365日気を抜く時間は持てないのでしょうか?
月に一度くらい、数か月に一度くらい、
子供たちを遊ばせておいて、ママ友と羽を伸ばせる時間も持てないのでしょうか?
あなたが親子カフェで見た親は、毎日そこにいるのでしょうか?(いるような人もいるかもしれませんが)
その人は一ヶ月に一度の息抜きでそこにいたかもしれないのに。
同じ主婦として腹が立って、書き込まずにはいられませんでした!
すみません!
投稿: ryoumama | 2012年3月19日 (月) 19時00分
先のお二方に賛同します。
貴方は主婦をした事が無いからそういった見方が出来るのだと思います。
失礼ですが貴方の奥様または貴方の奥様になられる方は凄く可哀想に思います。
私の主人がこんな意見を言ったらと思うとイラつきますね。
少なくとも
貴方の様な手伝いもしないで屁理屈を言う様な人では無いです。
この様な記事を見て日々子どもの成長を一緒にみていこうとして不器用ながらも手伝ってくれる主人に改めて感謝しました。
主婦は奴隷でもロボットでもありません!!
人を労うという言葉を知って下さい。
あまりにも酷すぎて書き込みさせていただきました。
投稿: you | 2012年4月 3日 (火) 12時44分