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2007年7月19日 (木)

バカ親クソがき そして  - 2 -

「先生を孤立させない体制を」、これは毎日新聞(7/9)の社説のタイトルだが、保護者、バカ親は、あれほど攻撃の矢面立たされていた先生を、メディアも庇わざるを得なくなるほど理不尽、非常識なクレームを突きつけるようになっている。

前回取り上げた幾つかのクレームの他にも「写真の中央に自分の子どもが写っていない」「給食が必要だと云った覚えはないので、給食費は払わない。」「登校時に友だちとトラブルになるので、学校が送り迎えしてほしい」などや、これまでにも取り上げて来た授業を妨害し、学級崩壊ともなる児童の母親を指導すると、「先生に魅力がないから」と反論してみたり、「不登校の子が自宅でストーブを蹴り倒した。学校が弁償してほしい」「子どもの喧嘩の責任を取れ」など、常識のカケラもない親たちがいるのだ。このように無理難題の苦情や抗議を執拗に繰り返す保護者や住民に学校が困惑しているという。

勿論、これは一部の親たちのことだ。しかし、その対応に時間を奪われ、精神的な余裕を失って授業や校務に打ち込めなくなり、療養しなければならない教師も出ている。全体的な統計数値はまだないというが、年々こんなクレームやトラブルが増えているというのが学校現場の実感だという。東京都のある教師は「毎晩9時に保護者から子どもの1日過ごし方について電話がある。1時間半の電話が半年続いた」また「評価に納得しない保護者が1年半通知表を返してくれなかった」や広島県福山市では06年9月、父親が「教師が息子の腕をつかみ怪我をさせた」として、校長を呼びつけて10万円を脅し取り、恐喝容疑で逮捕されたことがあった。これらを受けて、東京都港区は弁護士と契約して学校や教師たちに専門的助言をする制度を創設した。同じように、OBや臨床心理士らがチームで支援するなど、サポート体制をつくる動きや機運が各地に広がり始めている。

主要都市の19教育委員会が支援チームや職員研修などの対応策に乗り出していることもわかった。東京都江戸川区教委では苦情件数が過去5年間で3・5倍に急増し、教育現場が対応に苦慮している実態が裏付けられた。同教委では、苦情電話が02年度59件、03年度87件、04年度96件、05年度156件、06年度206件、と年々増え続け、今年度は3カ月間で89件と年度では300件を超える勢いになっている。

これに対し、京都市教委は6月下旬、医師と弁護士、警察OBや臨床心理士の専門家らでつくる「学校問題解決支援チーム」の結成を発表した。また、北九州市では今月中にも、専門家による同様の支援を始める。福岡市教委は05年、元小学校校長と臨床心理士による「学校保護者相談室」を開設し、第三者の立場で両者の悩みを聞き、トラブルの早期解決を図りたいとしている。

一方、東京都福利厚生事業団は00年、教職員向けに訴訟保健をつくった。賠償を命じられた場合に保健で賄うもので、当初は1300人だった加入者が、07年度には2万1800人と16倍を超えた。「自治体や学校というより、直接管理職を問題にしたいとう親も少なくない。保健なしでは不安だ」という。東京都立川市立立川第一中校長は「大部分の親は良心的だが、一部が突出した主張をする。行き場のないストレスが学校への不満として噴出するケースも少なくなく、誠実な対応で納得する親もいる」と話している。誠実に意を尽くした対応をしても、余りに非常識な要求が執拗に続くのであれば、毅然として学校の判断と責任で対応を打切ればよい。

厳密だった学区制度が緩められ、親が学校を選べるようになって勝ち組負け組と囃し立てる報道に巻き込まれ、少子化などによる子どもへの過剰な期待や保護意識が生まれた。家庭教育の空疎化などから「自己中心」「云ったもん勝ち」といった社会風潮が出来上がって来る。地域社会の中での連帯意識がなくなり、育児や教育について相談や不満を語り合う相手もなくなり、その捌け口が直接教師や学校に向かうようになったとも考えられる。或いは、これはちょっと違うが、親たちが「高学歴化」し、教師を見下すような傾向が表われたと指摘する専門家もいる。いつの時代の親たちの学歴を比較しているのか定かでないが、今は高学歴といっても名前だけの学歴が殆どだ。学歴はなくても社会通念としての道徳、常識や家庭内の躾や育児教育は、遥かに古い時代の親たちの方が優っていた。少なくとも子どもを預ける教師に対して見下すような親はいなかった。子どもの前で教師を貶めるようなことは口にしなかった。教師は皆聖職者として尊敬していた。

加えて昨今、情けないことに男性の女性化が激しい。昔の男は泰然自若として妻の云うことを聞き流したり、人を責める妻を宥め、諭すのが家長であったが、今では妻と一緒になって責め、喚き立てる男の保護者が多くなったと聞く。夫婦喧嘩を学校にまで持ち込み、子どもをどちらが取るかの言い合いまで演じたりするらしい。また、大人たちが子どもの前で平気で学校や先生の悪口を云う。それをテレビが面白可笑しく全国に向かって電波にのせる。少しでも学校や先生に不満を抱く子は喝采して眺める。子どもが先生を尊敬しないのも頷ける。昔と違うのはこのところだ。大人の知識や知恵で飛び交う言葉は昔の子は耳にしないで済んでいた。子どもは子どもの成長して行く段階で身につける知識や知恵、価値観でものごとを判断できた。少しずつ自力で成長することができた。今は情報過多で取捨選択する知恵もないところで自分に都合のよいことだけを取り込むことになる。悪知恵がますます発達することになる。この影響は子ども世界のあらゆる分野に広がっているといってもいい。

親と学校の交わりあえる接点はどこにあるのだろう。社会性の欠如した親、保護者、そして教師も考えなければならない。社説の終わりには次のように書いている。「話が噛み合わない—。これは学校だけに生じている現象ではない。先月出た国民生活白書は諸データから家族、職場、地域社会で人間関係の希薄化が進んでいる。それは情報化社会が急進するのと裏腹のコミュニケーション(意思疎通)の薄れであり、今の学校と保護者間の問題もその一つの表れといえる」と。

国民生活白書に頼らなくても社説に書いた程度のことなら問題意識をもって毎日を送っていれば誰にでも推察できる。情報過多のコミュニケーションの中から何を取り入れ何を捨てるかの知恵がなく、振り分ける作業ができないで、降りそそぐ情報に振り回されているのが現状だろう。それがコミュニケーションの薄れとなっているのだ。それでは何をすればよいのか、先ずは学校と保護者との間の本音で話し合える信頼関係をつくることだ。30人クラスの保護者会に数人しか顔を見せない現実もある。教師と保護者が溝をうめるための対策を考えることが必要だ。

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