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2007年6月26日 (火)

アル中三笠宮殿下 入院

各紙が報じている。ひげの殿下(61)が3月から宮内庁病院で重度の不眠や食べ物が喉を通らないなどの治療のため入退院を繰り返していたが、宮邸での静養では改善が見込まれないと判断した。22日宮内庁は彼がアルコール依存症であることを発表し、今後少なくとも1カ月以上宮内庁病院に入院、国立病院機構久里浜アルコール症センター(神奈川県横須賀市)の樋口進副院長を中心とした医療チームが治療に当ると述べた。

61歳にもなって己を律することもできず、若い頃よりの酒浸りで日を過ごすなど呆れるばかりだ。私の世代には依存症などと云うハイカラな病名はなかった。いわく、アル中(慢性アルコール中毒)そのものだ。なぜ、アル中という言葉がなくなったかというと、酒浸りを侮蔑したり酒飲み自身が自己卑下して使う差別的表現と看做されるようになったからに過ぎない。そのために現在では依存症と中毒とは別、ということにしようということになった。中毒とは所謂酒盛りシーズン(入学・卒業、入社、花見、年末、年始など)になるとばか騒ぎで行う一気飲みにのような短時間の飲酒によって起る症状を中毒とする、ということらしい。いかにも酒飲み天国日本の酒飲みに甘い考え方だ。

酒はドラッグであることを、世界保健機構が分りやすく説いている。参照「酒とタバコ」その三

そう云えば酒飲み殿下が酔った頭で考えたのが、例の女性天皇容認論への反対論だ。「万世一系、125代の天子様の皇統が貴重な理由は、神話の時代から初代神武天皇*から連綿として1度の例外もなく、「男系」で続いて来ているという厳然たる事実」などと、時代錯誤の言辞を弄し、独自の歴史観を披露してみせた。歴史の見方は拠って立つ思想や知識、学閥派閥、或いは出自によって千差万別だ、彼がどのように考えようと、憲法で認める表現の自由というものだ。そして自己の主張から「国民1人1人が、我が国を形成する「民草」**の一員として、2665年***の歴史と伝統に対しきちんと意見を持ち発言して戴かなければ、いつの日か、「天皇」はいらないという議論にまで発展するでしょう」と結んでいる。(福祉団体、「柏朋会」の会報「ざ・とど」、Wikipediaより)

*神武天皇・日本古代の初代天皇とされる。紀元前660年。

**民草で思い出すのは小学校で習った聖徳太子(574年〜)が高殿から村を眺め、民草の竈から立ちのぼる煙りを眺めて詠んだうたのことだ。民草(たみくさ)とはお上から見た平民のことで、民(人民)の増えるのを草に例えて云う語である。太子は次のように詠んだ。
「高き屋に上りて見れば煙り立つ 民の竈(かまど)は賑わいにけり」と。

***2665(皇紀)年・神武天皇が即位の式をあげてからの年数。

また、太子を遡ること261年、第16代天皇仁徳(313年〜)も同じく竈の煙りから民草を詠んでいるようだが、こちらは竈の煙りがちらほらで、乏しいことから民草が疲弊していることを思いやり、租税の取り立てを免除し、宮殿の屋根の葺き替えさえしなかった、と慈悲深いことを教えた。

アル中殿下は日本が戦争に負けたことも、憲法が新しくつくられ、主権在民になったことも理解できていないらしい。今でもお上には平身低頭、土下座することを求める彼にとっては古き良き時代で時間が止まったままを生きているようだ。

《現在、聖徳太子が非実在の人物である、との学説で日本歴史に一石を投じている大山教授という人がいる。彼は天皇家の万世一系にも疑問を呈している。》

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コメント

ヒゲの殿下は三笠宮殿下ではなく寛仁親王殿下ですよ。
もしくは三笠若宮殿下。

こんな初歩的な間違いをするなんて呆れるばかりですね。

投稿: | 2009年11月21日 (土) 18時52分

名無しのごんべいさん。

わざわざコメント下さって有り難うございます。

彼はまだ三笠宮を継承していないため、メディアでも“ひげの殿下”と併記して報道しているだけのことで、「若宮」を付けようと付けまいと同一人物であることには変わりないことです。

投稿: 小言こうべい | 2009年11月22日 (日) 14時25分

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