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2007年6月20日 (水)

北朝鮮ミサイル発射

毎日新聞(6/20)から
日本政府に19日入った連絡によると、北朝鮮が同日、東海岸から日本海に向けてミサイル1発を発射した。近海に着弾したとみられる。防衛省主脳は記者団に「地対艦ミサイルを発射したとの報告を受けている」と述べており、射程距離100キロ未満の地対艦ミサイル「シルクワーム」かその改良型とみられる。政府は通常の軍事訓練とみて静観する構えだ。

《昨年の7月5日北朝鮮が打ち上げた7発の線香花火のようなミサイルの時もそうであったが、今回も活字は「日本海に向けて」と書く。その活字を目にする人は、どうしても「日本に向けて」と勝手に想像して読み取る。政府が仮想敵北朝鮮に対して国民の反北朝鮮感情を煽るには格好の見出しになる。早速声高に“危ない、危ない”を連発し、即座に集団的自衛権を勝ち取り、手っ取り早い防衛基地化を始めた。ところがその実は、すべて北朝鮮の打ち上げたミサイルは、日本に向けて打ったものは1発もない。すべてが自国北朝鮮の沿岸か、届いてソビエト沿岸の海中に沈んでいる。先日の黄海に向けて1発自国沿岸に2、3発の時も「日本海に向けて」と書いた。そして昨日19日、1発の花火が北朝鮮沿岸に沈んだ。

今回の政府の静まり返った対応は異様だ。昨年7月の国を上げて気狂い騒ぎになった狙いは、どう考えても、戦争をしたい連中の集団的自衛権の獲得でしかなかったとみる。すでに迎撃ミサイル基地として埼玉県の自衛隊入間基地にPAC3を装備する迎撃ミサイル基地を設置、22年までには日本国内に10ケ所の迎撃ミサイルを配備する計画だ。その後の北朝鮮のポン、ポンと打ち上げる花火には、安倍もあの麻生も久間(彼は庁の省への格上げで長官から初代大臣になった)も何も云わない。「静観する」だけだ。云う必要もないことを承知しているからだ。これからは、自衛隊の基地にどんどんPAC3を配備するだけで念願は叶う。昨年7発を打ち上げてから後のものは、北朝鮮自身、屑鉄程度の処理に困った不良品の海洋投棄であって、軍事訓練にも当らないものだろう。》

参照 迎撃ミサイル配備 07/04/09

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