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2007年5月 9日 (水)

またぞろ きな臭いことに

先に小泉が騒がせた靖国問題、やはりというべきか、戦争を学問でしか知らない安倍が引き継いで、靖国はまたもや世情を騒然とさせる雲行きになって来た。靖国の春期例大祭(4月21〜23日)の期間に、今年もぞろぞろと徒党を組んだ議員たちに混じって、安倍が一緒に出かけた様子はなかったが、大祭期間中に供物(真榊)を総理大臣名で供えていたことが明らかになった。

これについて安倍と記者団との問答
▽どのような思いで真榊*(まさかき)を納めたのか
「国のために戦って亡くなられた方々に敬意を表し、ご冥福をお祈りをし尊崇の念を表する。その思いを持ち続けたい。このように思っている」
▽奉納は参拝の代わりか
「靖国神社に拘わることが外交、政治問題化している以上、私が参拝するしない、お供え物を出した出さないについて申し上げないことにしていこうと思う」
▽奉納の事実を否定するのか
「ということも、出したか出さないかについても申し上げない」
▽諸外国への影響があるからか
「今申し上げた観点だ」
▽奉納の事実は否定しようがないのでは
「否定はしていない。否定も肯定もしていない」
▽特定宗教の宗教活動を助長しないか
「答えている通りだ」
▽中国や韓国は懸念を示している
「そういうコメントに対し私が申し上げた結果、むしろ外交問題になるのではないかという観点から申し上げない」
▽首相の姿勢は国民の理解を得られるか
「私は今こう申し上げており、、国民の理解をいただきたい」

*真榊
大江志乃夫・茨木大名誉教授(日本近代史)によると「戦前の神社史を見れば、真榊奉納は天皇の特権行為。玉ぐし料よりも重大で、公式参拝と同じ行為と言え、政権分離の観点から問題がある」と指摘している。
 靖国神社側によると、首相の真榊は河野洋平衆議院議長、古賀誠・日本遺族会会長らより上座の「神道で最上位となる右列の本殿に最も近い位置に置いた」という。

このこんにゃく問答で、国民が理解すると思っているのだろうか。安倍は総裁選の時から口にしている「行くか、行かないか。行ったかどうかも明言しない」とは全くもって掴みどころのない曖昧な考えだ。いつかは必ずばれる行為をこっそりとしなければならないほど、彼が真実慰霊の信条が正しいと思うなら、中国や韓国、侵略を受けた被害国へ、困難を排して相手が理解するまで説得をするべきだ。しかし、特に第2次世界大戦を体験し、親兄弟を、或いは夫やわが子を、高所から命令し死に追いやったA級戦犯とともに合祀されていることには同意しかねる遺族が多くいることは忘れないで欲しい。

ここに来て昨年来、昭和天皇がA級戦犯の合祀に不快感を示した資料が相次いで公開されている。A級戦犯に命令された人たちは、その天皇のために戦って死んだ人たちが眠っている廟だ。それで戦争犯罪が免責されるわけではないが、大戦を反省した天皇は、はっきりと自分の分身でもあるA級戦犯を「悪」と認め、合祀以降の参拝を中止したのだ、。現天皇が1度も参拝しないのは、父天皇のその反省を知っているからだ。しかし、心のうちは安倍や麻生以上に靖国に眠る人たちへの慰霊の念は強いと察しられるが。

昭和天皇の思いを知った日本遺族会(会長・古賀誠自民党元幹事長)は8日、「天皇にお参りいただくことへの期待感、悲痛な叫びが(遺族会の)根底にある」と、75年以来途絶えている天皇参拝を実現させるために、分祀の是非に関する勉強会の初会合を東京都千代田区の九段会館で開いた。ただ、結論は1、2年掛けて出せばよい、との声もあるようだが。

曖昧な信条の安倍に結論は出せまい、彼は憲法を改竄することのみに思いを集中している。この際、中国や韓国に心を配ることはない。日本人が日本人の手で、同胞に死を命じたA級戦犯という殺人者たちを、靖国から追い出すことをすればよいだけだ。別に改めて国費を使って墓地を作る必要もない、例え拵えてやっても、この騒動の後だ、誰が「A級戦犯」と折り紙付きの墓所に参拝する人間がいるものか。私は前から主張している、彼らにはみな、祖先伝来の墓所がある、そこに移ればそれで済むことだ。

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