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2007年5月29日 (火)

認知症ドライバー

Dscf0100_2Dscf0094_2 孔雀さぼてん
 フレッドバウチン
 数年ぶりに
 一輪開いた。

逆走してみたり、いきなりUターンしてみたり、認知症ドライバーの事故が絶えない。“ぼけ”老人がいけないということで、何か偉い人のような呼称「にんちしょう」なる言葉を作って貰っても、中身は立派なぼけだ。現在のような事故が続くと、本人には「ぼけ」と知らせた方が自身怪我もなく、他人や器物に危害や損害を加える立場になることも予防できるような気がする。

環境によっては車がないと通院にも不自由し、なくてはならない移動手段であることを訴える意見を多く見る。だからといって放っておいて、怪我でもすれば行政の怠慢として大問題になる。ここ数年は、団塊の世代の認知症予備軍が大量に世の中に出てくることも予想できる。彼らには面倒を見る子供達が共に生活している家庭はそう多くはないと思われる。意見として、老年齢に達した親は、子どもに運転を任せて助手席にでも腰掛けることをアドバイスする人もいるようだが、そのような家族は少ないのが実情じゃないだろうか。妻(夫)と二人だけの老後では、夫が免許証を持っていれば、足腰が弱った妻の日常の買物の専属運転手(わが家はそうであるが)になるケースが多いであろう。

それにもっと厄介なのは、認知症と呼ばれる人たちには、自分の運転技術に頑固なまでにプライドを持つ人が幾人もいることだ。これらの人たちは、医者から認知症と宣告されていても、ハンドルを離さない人が多いようだ。

毎日新聞(5/15)から
全国の公安委員会が認知症を理由に運転免許を取り消した件数は、06年までの4年半で257件にとどまることが警視庁の調べで分かった。・・件にとどまった、ということは全体では多くの認知症の対象とされる人たちがいることになる。認知症で免許証を保有している人たちは、65歳以上だけで推計30万人とされている。家族が取り消しを求めても警察が取り消しに消極的なケースも多く、専門家や家族は、危険な運転を防ぐ新たな対策を求めている。

道路交通法の改正で02年6月以降、認知症患者の免許を取り消せることになった。
 しかし、同庁によると、実際の取り消しは
 ♢02年(6〜12月) 5件
  03年       29件
  04年       47件
  05年       63件
  06年      113件
 *別に、6カ月以内に回復の見込みがある患者の免許を停止処分にしたケースが4件あったという。

免許取り消しと停止を合わせた行政処分計261件について、切っ掛けを調べたが、約3分の2に当る170件が「家族からの相談」であった。また、事故処理の過程で当事者が認知症であることが分かった例が42件あった。

警察庁によると、65歳以上の免許保有者は05年末で約977万人いる。認知症の免許保有者の推計人数は、厚生労働省の年代別患者の割合を基に推定している。同庁運転免許課は「免許は本人の権利なので、本人の協力が得られなければ処分は難しい。ただ、家族の相談は危険な運転を把握する機会でもあり、適切に対応するよう指導したい」という。

一方、国立長寿医療センター長寿政策科学研究部の荒井由美子部長らが04年、3県警本部(県名非公開)に行った調査によると、患者の運転を止めさせたい家族が警察に相談しても、行政処分を避け、自主返納などを進める方針が採られていた。しかし、本人は病状を自覚していないため、拒否する例が多かったという。新井氏は「警察の現場レベルで具体的な指針がないことも一因だ」と指摘している。

本人とは別に、認知症患者の運転を止めさせられずに悩む家族も多く、その支援策に厚生労働省の研究班が今年度、対応マニュアルの作成に乗り出すことを決めた。3年間かけて、運転を止めさせるべき一定の判断基準を設け、どのように患者の説得を進めるかの手順づくりをする。また、高齢者が車を手放した後の生活に何が必要か、行政や社会に対し問題提起していく。

センターの荒井部長は「患者の多くは運転中止を拒むが、家族はどこに相談していいのかも分からず孤立している。現状では運転中止の中心的役割を家族が担わざるを得ないため、介護負担の軽減に役立つマニュアル作りは急務だ。同時に、運転中止後の生活に支障が出ないためのインフラ整備も訴えていきたい」と話している。

私もそろそろ近づいている、来年は免許の更新がある。前回のテストでは何も不都合は見つからなかったが、過信はしていない。いずれその時が訪れることを予測もしている。幸い2、3年前に近くに停留所のある路線バスが走り始めた。少ない日常の買物には妻が一人で乗降車も出来そうだ。

♦認知症を書いているが、認知症でなくてもそれ以上にボケた奴らが世の中にはいる。昨年も北海道で同じようなことをやった大学生たちがいたが、今年も負けず劣らずのことをやったバカどもがいる。
27日午前5時25分ごろ、愛知県美浜町野間獅子堀の県道で、同町河和北田面の会社員、大久保裕志(22)のワゴン車が、運転を誤り道路左側の街路樹に衝突。助手席に乗っていた同町北方のアルバイト、榊原良紀(17)が全身を強く打って意識不明の重体の他、大久保ら4人が足の骨を折るなどの重軽傷を負った。県警半田署によると、現場は緩い右カーブで、大久保がスピードを出し過ぎ、バランスを崩したらしい。ワゴン車の定員は4人だったが、大久保の他、助手席に2人、後部座席に4人、トランク部分に2人の計9人が乗車していた。9人は会社の後輩や同級生ら。その日の早朝に同町のコンビニに集合し、近くのサーキット施設に遊びに行く途中であったという。

気楽な仲間どうし、朝から一般道をサーキット感覚でハンドルを握っていたとしか思えない。定員の2倍以上の車への加重が、曲線を走行する時、遠心力がどのように車に作用するかも考えることもできないで、カーブを曲がり切れず、樹木にぶつかって命拾いしている。世間で認知症とは言わなくても、このように若くてもぼけている奴もいるのだ。詰め込んだ状態での運転マナーもそうだが、定員という言葉がそもそも理解できていない。彼らは事故を起してよかったと思う。何事も起っていなかったら、この先いつ何時、彼らのような脳無しは、他人を巻き込んだ大事故を起すことになったかも知れないからだ。

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