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2007年5月28日 (月)

内閣支持率急落 32%

Dscf0086

 チロリアンランプ
 別名 浮釣木(うきつりぼく)
 
 花言葉 憶測・尊敬

毎日新聞(5/28)から
同社は26、27両日、電話による全国世論調査を実施した。安倍内閣の支持率は32%で、4月の前回調査比で11ポイント下落、昨年9月の政権発足以来最低となった。不支持率は44%で最高となり、2、3月の調査と同様に支持を上回った。夏の参院選で自民、民主のどちらに勝って欲しいかを尋ねた質問では民主が初めて自民をリードした。選挙が今行われたとしても、比例代表、選挙区ともに民主が自民を抑える結果になった。要因の一つには、選挙直前になって大きく問題化した年金問題(保険料納付記録5095万件が不明)に有権者が厳しい目を向けていることがあることは理解できる。

しかし、「想像を絶する結果だ。年金問題以外に理由は考えられない」という自民党の青木参議院議員会長が記者団の取材に語った、この程度にしか捉えられない問題意識は、如何に自民党が数を恃みの衆愚政治を漫然と行って来たかをはっきりと示している。トップに立つ安倍の頭には、A級戦犯の祖父・岸がやり残したと自らに刷り込んでいる「憲法改正」しかなく、トップにどれほど居続けられるかは念頭になく、何が何でも己の任期中に通そうと手を尽くすかに見える。そのためには外堀を埋めるための法案を次から次に出させ、反対派の意見には耳を貸さず、烏合の衆の数を寄せ集めて碌に議論もせずに、これこそが民主主義と「数の論理」で通過させる。

ごく最近のものを挙げても「国民投票法」「イラク復興支援特別措置法」「改正少年法」、6月には国会を通過しそうな「教育改革関連3法案」などなど、すべて数で押し切ったものばかりだ。

《《4時のニュースで何とか還元水の松岡が自殺したことを報道している、なんと無責任な男だ。大臣の籍にあって疑惑の渦中にありながら、何一つ説明責任を果たすことなく、あの世へ逃げ込むとは、呆れ果てたやつだ。死ねば“ほとけさま”となって誰も悪く言わないことが日本人の美徳とされてきたが、だから進歩がないんだ。もしも罪があれば死んでも消えない。とことん追求し続けなければならない問題だ。彼を任命した安倍くん、ちょうど「君の」内閣の支持率も下がったところだ、この際引責退任してはどうかね。》》

週末に地元入りした与野党議員には、有権者から政府対応に強い不満が伝えられたという。自民党内には「松岡農相の光熱水費問題も影響した」との見方もある。安倍は、何が何でも憲法改正を争点にして正面突破を考えているようだが、「04年参院選と同じ構図になりかねない」(参院幹部)との不安が党内全体を覆い始めている様子だ。

管理を少しでも学んだ人間には、問題意識を持て、とは耳にタコができるほど言われたことがあるだろう。難しい言葉ではなく、簡単にいえば、問題には♢問題が見つけられない問題、♢何が問題かが分からない問題、♢問題が(で)あるのに問題が(で)ないと思っている問題、♢問題が(で)ないのに問題であると思っている問題などがある。「年金以外に理由がない」と思っている青木、「なんとか水」の間抜け発言が影響したと聞き込んできただけの議員たち。日頃から、賛成起立、賛成起立、で烏合の衆の問題意識を持たない員数合わせで動くだけの多数派の議員。まるで一党独裁の衆愚政治そのものだ。テレビ中継が入り、反対派の意見に聞く耳もたない傲慢な態度、ことばこそ丁寧だが「お前たち勝手に喋っておれ」が見え見えだ。このような姿を見せられる国民に、何時か愛想が尽きる日がくることを想像もしないのか。

日本の国技と言われる大相撲の千秋楽を見ずに、昨日はダービーにお出かけの安倍くん、当り馬券で喜んだようだが、これとて、岸爺さんの跡をなぞるように、凡そ半世紀(49年)振りの観戦だそうな。そうまでして憲法改正への思いを継ぐことに意欲を燃やしているように見えるのはひが目か。

だが待てよ、今度の「君の」内閣への支持率をどのように思う?どうやら意外に早い凋落の兆しと見えるのだが、君はどう捉えるのかね。

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