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2007年4月15日 (日)

クスリ好きの日本人(タミフル問題)

Odamaki 
 おだまき は
 小学生の頃から
 耳にすると侘びしくなる
 6年生の折りに習った唱歌のせいだ


 唱歌「鎌倉」
 若宮堂の舞の袖
 しづのをだまき* くりかへし
 かへせし人をしのびつつ

Odamaki2 頼朝に追われる
 義経のために
 静御前が
 告別に舞い唄った
 故事があるからだ


(紡いだ麻糸(しづ)を、中が空洞になるように柔らかく円く巻き取ったもの(おだまき)。それをくり出す動きを静が繰り返し舞う動きの連想から、しづを静御前にかけた、と教えられた。)

毎日新聞(4/13夕刊)から
世界の7割を消費、タミフル*大国 日本なぜ?
先日来転落や飛び降りなどの異常行動が報告され、厚生省が10代への使用を原則禁止としたインフルエンザ治療薬「タミフル」。新型インフルエンザ対策の治療薬としての生産増大が続くが、これまで世界中でタミフルの投与を受けた約5000万人のうち、実に7割が日本だということだ。なぜ、日本はタミフル消費大国なのだろうか。

*タミフルは、インフルエンザ治療薬。リン酸オセルタミビルとして、スイスで開発され商品名「タミフル」として販売。日本では2000年に厚生省が承認している。従来のアマンタジン、商品名「シンメトレル」はA型にしか効果はなく、タミフルはA・B両型のインフルエンザに作用する(B型には効きにくい傾向があり)C型インフルエンザには効果がない。また、致死率が高いトリインフルエンザにも効果があるとみられている。

《世界の7割という数字が、如何に異常な数字であるかは、次の数字と照らし合わせてみれば理解が早い。世界の人口は2005年時点で64億6475人(国連統計資料より)、トップの中国の12億7500万人から9位の日本の1億2700万人までの合計では35億1400万人。日本は世界の総人口比では2・0%、多い国9カ国の人口比でも3・6%に過ぎない。その2%〜3・6%の人口の国が、世界のタミフルの70%を金にあかせて買い占めているのだ。これが異常ではなくてなんだろう。金が余っているからか、病気が怖いからか、日本人が余ほどクスリ好きのためか。》

《約4年前、スペインで開かれた世界保健機関(WHO)の臓器移植に関する委員会で、「日本は金にあかせて世界の臓器を買い漁るのか」と名指しで批判されたことがある。落ち着いて考えてみよう、インフルエンザとは医学的には風邪症候群、はやりの言葉でいうカゼ・シンドロームの一つだ。この中には急性鼻咽頭炎(普通のカゼ)から急性喉頭炎、咽頭結膜炎、インフルエンザ、マイコプラズマ肺炎などがあり、その総称。それらの中で、時には重症化することのある流行性感冒;流感(インフルエンザ)は、風邪とは区別して扱われることが多い、という違いがあるだけだ。ごく稀には急性脳炎や二次感染によって死亡することもあるが。》

タミフルは、体内でのインフルエンザウイルス増殖を抑えることで症状をやわらげ、高熱が出る期間を1日程度短くする効果を持つ。世界保健機関は「高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)」が変異して発生する可能性が高いとみられる新型インフルエンザ対策として「現時点ではベストの薬」と評価しており、日本を含む各国が備蓄を急いでいる。

ところが、99年にスイスと北米での販売が始まって以降、世界中で投与を受けた約5000万人のうち実に3500万人が日本、約1000万人が米国だった。そもそも欧米諸国では、従来のインフルエンザで投薬治療することは少ないため、タミフルを大量に消費する日本ほど服用後の異常行動も問題にはなっていないのが実情のようだ。スイス東部シュビーツ州の開業医、アレン・シーグバルトさん(48)は「タミフルを処方することはほとんどない。高齢者など合併症が心配な患者以外は、まずは一週間ほど休養を取ることが基本だ」と語る。

なぜ日本はこれだけの大量消費をするのか。日本薬剤師会が発行したタミフルの解説書には「一般にインフルエザは自然治癒する」とあるが、その一方でタミフルを「特効薬」と位置づける医師の説明も目立った。厚生労働省もホームページで「高い有用性が認められる」「通常のインフルエンザ及び新型インフルエンザ対策の上で必須の医薬品」などと持ち上げてきた。タミフルの処方に積極的な医師が少なくない上に、子どものインフルエンザにタミフルを欠かせないと考える親が、医師に医師に処方を求めたケースが多かったという。

こうした日本の姿勢に対し、世界保健機関の新型インフルエンザ対策部門スタッフは個人的見解と断わった上だが「従来のインフルエンザなら若い人には基本的には投薬は必要ない」と冷ややかに見ている。

《私の子どもの頃には風邪ぐらいでは親は少しも動ずることはなかった。風邪で鼻水でも垂らそうなら、逆に「鼻をかめ!」と叱ってもいた。風邪というと甘いコーヒー色のちびりちびり飲む水薬がもらえた。子育てと同じだ、小人数の家庭で蝶よ花よと育て、猫可愛がりで過剰な世話をやく。WHOのスタッフが言うように、風邪(‘従来のインフルエンザ’という呼び方で呼ぶことが紛らわしい)には単純に、熱さまし程度のもので心配ない。私はこれまで何度も書いてきた、アスピリン(これは非ピリン系であることを知っておこう)で治る。》

日本での異常行動多発のニュースに欧州連合(EU)はタミフルの注意書きに危険性を記す方針を打ち出し、韓国も10代患者への投与を自粛する方針を決めた。しかし、世界で少なくとも数百万人が死亡すると予測される新型インフルエンザに向けた備蓄強化を見直す動きはなく、世界中で「タミフル不足」が続いている。

《日本の買い占めはますます激しくなるのだろうか。》

WHOのハートル報道官は「タミフルを備蓄に回すか、治療に使うかは各国が判断すべき問題だ。ただ、多くの国はインフルエンザ治療には使わない。新型インフルエンザ用の備蓄に回しているようだ」と語っている。

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