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2007年4月13日 (金)

移民の言葉は「ゲットー」の言葉

毎日新聞(4/13)から
人種差別の大国で相次いで差別発言が続いている。一昨年の10月、アメリカ共和党保守派のウイリアム・ベネット元教育長官の「黒人の胎児、中絶すれば犯罪が減る」で物議を醸したばかりだが、今度も1人は同じく共和党の中から出ている。ギングリッチ元下院議長(63)は移民の使う外国語を「ゲットー*の言葉」と貶したと受け取れる発言をし、人気ラジオ司会者のドン・アイマス氏(66)は番組中に黒人の女子大生バスケットボール選手を「縮れ毛の売春婦」と呼んだ。両者とも釈明や謝罪に追われたが人種団体などの反発は強く、米国に根強く残る人種間の緊張関係が露呈した格好だ。

*ゲットー 中世の西欧,南欧諸国の都市で、ユダヤ人が強制的に住まわされた居住区。キリスト教徒支配者の支配が及ばない場所として、宗教的な意味を持っていた。宗教弾圧の象徴であった。また、第二次世界大戦中、ドイツが東欧諸国に侵入してユダヤ人を強制的に住まわせたところ。或いは少数民族などが集まって住む地域を呼ぶことがあり、アメリカでは主にアフリカン・アメリカン(黒人)の居住するスラム街を指す。

08年には大統領への出馬を検討しているとされるギングリッチ氏が問題発言を行ったのは先月末、ワシントンで開催された全米女性共和党員連盟の会合だった、という。
 移民の子弟らを対象に行われている英語と外国語での二カ国語教育を批判したもので、「繁栄の言語」である英語を集中教育すべきで、それ以外の「ゲットーで生きるための言語」は教えるべきではないと訴えた。

米国の移民の多くはスペイン語を話すヒスパニック系だけに、住民団体から「憎しみに満ちた発言」との批判が続出した。ギングリッチ氏はテレビなどで「米国で成功するための英語の必要性を強調しただけ」と説明したが、追いかけるように今月4日には人気動画投稿サイト「ユーチューブ」に、英語とスペイン語で「言葉の選択が悪かった」などと釈明するビデオまで掲載した。

もう1人、刺激的な発言で人気を集め、全米70以上のラジオ局で番組が放送されているアイマス氏は4日、ラトガース大の黒人バスケット選手の試合に対するコメントで口を滑らした。彼は自らの番組で謝罪したうえ、9日には04年米大統領選の民主党予備選に立候補した黒人運動指導者、アル・シャープトン師のラジオ番組に出演し「行き過ぎだった」と謝罪したが、黒人指導者や団体の怒りは凄まじく、番組からの降板を求める声は止まない。アイマス氏と契約するCBSラジオは同日、番組の二週間放送中止を決めた、という。

《日本でもお粗末な大臣のお粗末な発言が続くが、アメリカという国、肌の色の違いを人間の優劣とする考えを根強く抱いているようだ。第二次大戦中の日本人移民の迫害は真珠湾の攻撃に端を発しているが、肌が黄色であることの人種差別の方が要因としては大きかった。特に奴隷制度を布き、黒人の売買を長く認めていた歴史は黒人蔑視の最大の問題点だ。

1964年7月に、ジョンソン大統領の下で公民権法(人種・宗教・性・出身国による差別禁止)が制定された。しかし、その後も先住民、ユダヤ系、日系、アフリカ系、ヒスパニックなどの少数民族に対する人種差別問題は解決されないまま、大きな社会問題として抱え込んだままだ。》

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