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2007年4月27日 (金)

うた と ことば

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  久しぶりに カメラ片手にぶらぶらの散歩だった


あのえ
がおみせて
ぼくの
ないすきな(だいすきが、ないすきにしか聞こえない)
ときを
とめて
しまう
みた
いに
かぜがながれている
たえま なあく
とおく
はなれた
ひとたあちの
おもおいを
なれかあに(だれかにが、なれかにしか聞こえない)
つたえようとして
るんだ
その えがおは どんな
かなしみにも
けして
まけたりは
しないから
かぜにのって
きっとと
どいてる

これは小田和正なる歌い手が、NHKの朝の連続ドラまで歌っているのを極力耳に聞こえるのを正確に、と思って綴ったものだ。日本語がめった切りにあっている。

大阪で生まれ育った妻が、前回のNHKの連続ドラマ(「いもたこなんきん」)が大阪が舞台になっていたことから、私は未だかつて見たことのない朝のドラマを見るのに付き合わされた。第一回の放送が始まり、主題歌が流れ始めるや否や妻と私は顔を顰め、耳を覆っていた。「音を消して!」、聞くに耐えない裏声が続くのを我慢することが不可能だった。年末の紅白も20年近く見ていない。ここまで歌がひどいものになっていることを想像していなかった。今にも殺されそうな息使い、訓練された歌手なら絶対に聞こえないブレスの音だ、息を吸う度に、喉を風がとおる音だ。聞いているこちらが苦しくなる。半年続いたドラマだが、始まって2、3日は我慢していたが、忍耐の緒が切れた。毎朝「消音」の作業が半年続いて物語の始まるのを待って音を出して聞いていた。

多くの歌手がこの時歌っていた歌い手と変らない歌唱レベルだ。発声訓練も碌に受けず、高音が充分だせないと見るや、即座に「今度はファルセットで歌ってみようか」(ツンクの場合)と逃げ道を教える。人に聞かせることのできる歌手が育つ道理がない。子ども相手だから仕方ないのかも知れないが、歌よりも姿形が優先するテレビの世界だ。歌は歌謡の世界のものでなくなった。踊りながら、跳ねながら、歌える訳がない。オペラの歌手たちでさえ歌う時には殆ど動きの少ない動作の時だ。訓練された歌手でさえ飛び跳ねては歌えない。若い歌い手たちのように踊っていては、人に聞かせる歌にはならない。動けば息がきれる、言葉は続かない、声がだせない、となる。これでは歌ではない。「息を吸う音が聞こえない歌手の方が少ないのが現在の歌謡界の現実だ」。

冒頭に、読み辛いひらがなを書き連ねた。「いもたこ・・」に続いて「どんど晴れ」が、同じ大阪のケーキ屋がスタートであることで、引き続き妻優先の時間帯になっている。主題歌を歌う小田の声が第一回で流れた時この声だ、“だ”の発音ができない歌い手が歌っているコマーシャルを何度も聞かされていた。妻に何度か確認したことがあった。「“だ”に聞こえる?」その後、何度も耳を澄ましていて妻も「“な”にしか聞こえない」と教えてくれたことのある歌い手だった。今度の連続ドラマ、彼の発声はやはり“だ”が“な”で聞こえる。それにこんなに無惨に引きちぎられる日本語を聞くのは悲しい。行に段落をつけたのは、私の耳に聞こえてくる彼が発声する音を極力忠実に写し取ろうとしたからだ。

外国語風に発音する日本語を使う歌い手たちとは違うが、これほど日本語の言葉を無視した曲ではその言葉の持つ意味さえ理解することができない。例えば出だし「あの笑顔見せて」(だろうと思う)が「あのえ、がおみせて」では何のことか分からない、また、最期の「きっと 届いてる」(漢字まじりで書いたが、多分これでいいのだと思う)が「きっとと、どいてる」と歌われたのでは何のことか意味不明の音(言葉ではない)になる。このような意味不明ともなる曲では主題歌としての意味も失われることになる。今私たち夫婦は、先の「いもたこ・・」と同様、タイトルが流れる間、とても日本語とは聞き取れず、気持ち悪くて音を出して聞くことができず、消音で見ている。

他には外国語かぶれした外国語風な発音の日本語を聞かされことも多くある。日本人か外国人か分からない名前やグループ名が蔓延っており、まるで日本人であることを卑下し、外国への諂(へつら)いにしか映らない。もっと日本語を大切に曲作りをし、言葉を大切に歌って欲しいと思う。

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