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2007年4月 6日 (金)

離婚後の再婚禁止期間6カ月は短縮いたしません

毎日新聞(4/6)から
真っ当なモラルの持ち主が政府にも法務省にもいたようだ。人間の出産までの期間がおよそ10月10日(とつきとうか)を大前提に、女性の再婚禁止期間が設けられた。どんなに理屈をこねようが、離婚後300日以内に赤ちゃんは産まれない。もしも、産まれれば、前夫の子以外にはあり得ない。昨今のように勝手気侭や我が侭が、自由であるかのように思い込む無責任さが、人権や人間性といった言葉の裏に隠されて、性道徳のけじめが失われてしまった。

夫が如何に暴力を振るおうが、酒癖が悪かろうが、浮気をしようが、何年別居をしようが、基本的には女性の妊娠期間に変化はない。法的な婚姻解消の6カ月後の、そのまた10月10日の後に産まれる。ということは、小学生でもできる簡単な算数だ。再婚禁止期間の6カ月プラス妊娠期間だ。何度計算しても、300日よりも短い日数にはならない。再婚禁止期間明けの当日に受胎したとすると、離婚からの300日目の胎児の日数は120日目で未熟児とも呼べない。日本の法律でいう「人」として、体外で生きることの可能な155日にすら達していない。まさしく受胎のメカニズムとの関係に根拠をおいた法になっている。その禁を破るから問題が発生しているのだ。破られている禁が、離婚前の夫以外の異性との肉体関係ということになる。暴力や酒乱、浮気や別居がなぜ夫以外の男との性関係に直結し、妥当性を主張する理由になるのか。そしてその結果がなぜ、法を変えなければならない理由になるのか。

法務省は5日、「離婚後300日以内に誕生した子は前夫の子」と推定する民法722条の運用を見直す民事局長通達を月内にも出す方針を決めた。離婚後に妊娠したことが医師の証明書で明らかな場合、離婚後300日以内に産まれた子でも、「前夫の子ではない」とする出生届けの市町村への提出を認めることになる。医療技術の向上で、妊娠期間を高い精度で確定できるようになったことから、運用で見直すことにした。

これで、離婚後の妊娠が明確なら、仮に早産で300日以内に出産しても、裁判をせずに現夫の子として出生届を出せることになる。一方、当然のことながら、離婚協議が長引いている間に新しいパートナーとの間の子を妊娠したケースは救済されないことになる。

新聞は次のように書いている。「救済2割程度」、「離婚前に妊娠するケースも多い。この通達だけでは2割程度しか救済されない」と。なぜ救済しなければならないのか。自ら勝手に行動して妊娠した結果だ。みずから責任を取れば良い。おかしいのは彼、彼女たちは「私たちは何も悪いことをしていない」と禁を犯していること、破っていること、不道徳の自覚が全くない。そしてマスコミは「産まれてくる子に罪はない」と問題を摺り替える。確かに子どもに罪はない。己の自由で生んだ親が、従来どおり自己責任において裁判所に申立てて解決するべきことなのだ。短絡的に法律を変えろ、と要求するべきではない。

一方、与党は300日規定を見直す特例新法案の準備を進めている。こちらは今回の通達内容のほか、再婚後であれば前夫が「自分の子でない」と認め、DNA鑑定でも証明できるケースについて、「前夫の子ではない」とする出生届けを認める内容。
 新法案は「離婚後300日以内に誕生した子は前夫の子」と推定する民法772条と、
 女性の再婚禁止期間を6カ月と定めた同733条の二つを見直すものだ。
このうち、再婚期間を100日に短縮することについては、もともと自民党内に慎重論が強く、中川昭一政調会長の指示で今国会中の実現は見送られる見通しとなった。一方、772条の見直しについては公明党が強く主張していることもあり、与党プロジェクトチームで再調整することになった。ただこの問題、自民党だ公明党だ、と党の違いの問題か。

法務省は、新法が施行された場合でも、同様の通達を出して出生届の取り扱い方法を指示する必要があることから、議員立法の動きとは別に、運用の見直しを優先することにした。自民党の中川政調会長と会談した長勢甚遠法相は「親子関係を推定するうえで772条の考え方は合理的だ」とし、現行法の維持を前提に法改正ではなく運用見直しで対応すべきだとの考えを示した。

長瀬が一番真っ当な考えを持っているようだ。妊娠のメカニズムを考えれば、現行法を変更する必要性は全くない。周りで騒ぎ立てているものは、医学の進歩をかたって現行法が如何にも時代遅れと指摘したいようだが、人間の妊娠期間が短縮されているのなら理解できなくもないが、10月10日に変化はない。現行法の骨子は明治の人間が作り上げたものだが、一世紀を経てもなお、色褪せたものとは言いがたい。悪法ではない限り、法律は破るためにあるのではない。守るためにあるのだから、どうしても我慢できなくなった時には、そう、バースコントロールをすることだ。そうすれば300日規定は沈静化すること間違いない。

【追記】2008/6/11
妊娠期間300日問題について、関連する内容でおよそ40本の記事を書いている。日かずの数え方についてご指摘下さる方がいらっしゃる。ありがたいことだが、私の文意が伝わっていない。どのような理由(暴力、浮気、酒乱、別居等)があれ、離婚(法における)後6ヶ月(100日とする案でも同様)の再婚禁止期間経過後の出産が、物理的に不可能な300日以内であるわけがない。どれだけ長く別居していようが、法律上の夫は存在し、離婚したことにはならない。そのことにも触れて書いた次の記事を参照して下されば有難く思います。『300日問題の家族、法相と面会』08/05/21

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コメント

妊娠期間について誤解されているようなので、書かせていただくことにしました。

昔の方などは、妊娠を10月10日と未だに考えておられるようですが、実は違います。
妊娠は4週を一月と考えます。
一ヶ月がたとえ5週あろうとも、4週で一月になるのです。
また、生理が止まった!と思った時点で二ヶ月目として計算されます。
最終月経(まだ妊娠していない状態)からすでに妊娠期間としてみなされるんです。

10月10日で産まれると考えると、だいたい310日必要だと思われてますよね?
でも、実際は280日です。
ここですでに30日もの誤差が出てきます。
この誤差のために今苦しんでいる人がいるのです。
だから、離婚前の妊娠に関してはアウトなのでしょう。

あまりにも誤解されているようなので、書かずにはいられませんでした。

投稿: 通りすがり | 2008年4月25日 (金) 15時13分

この記事を書いてる人は本当に阿呆だ。

投稿: 古賀 | 2008年4月28日 (月) 20時13分

偶然ここへたどり着きました。
記事が出てから随分時間がたっておりますので、既に皆様ご存知でいらっしゃると思います。
人間は性交渉より約270日で生まれます。遅くとも+2週間程度です。十月十日300日の考え方自体合理的ではないのです。

投稿: | 2008年6月12日 (木) 08時31分

270日だの280日だの言っている人はなんなんだろう。
法を変えろと騒いでいる下のゆるい女たちは、そろってその最後の約30日の間で苦しんでいるとでも?
重箱の隅をつついてないで本質を見てほしいですね。
仮に最後の30日間で悩んでいるとしても、離婚直後最初の排卵日でヒットしたということ。
排卵日前後のセックスでも、20代であっても妊娠確率は約20%と言われていますから、そうそういるもんじゃないですよ。その確率で妊娠して、ちょうど離婚調停が成り立って・・って。

屁理屈並べる前に、順番を守ることの大切さを再確認したほうがよさそうな人たちがいますね。

投稿: | 2008年9月 5日 (金) 09時37分

わずか30日でも苦しむ女性達はいますよ。例えば高齢女性です。
年だから、少しでも早く子供を産みたいと切実です。
そして、夫婦生活が破綻していて、何年もセックスしていないケースもあるのです。
経済的事情でなかなか離婚できず、やっと良い再婚相手が見つかり離婚、まだ産めるうちに少しでも早く再婚相手の子供を産みたいと考える人達もいるのです。

投稿: 通りがかり | 2009年8月22日 (土) 21時52分

結婚の原点は、旧約聖書の中に記されている男のアダムと女のイブ(エバ)から人間の誕生が始まり、また、日本神話の中では男のイザナギノミコトと女のイザナミノミコトが結婚の原点とされ、夫婦の起源とされてているでしょう。ところで、旧約聖書のアダムとイブの二人は神から絶対に食べては為らない『禁断の木の実』をイブが蛇(悪魔の使い)の誘惑に唆され、それをイブはアダムに勧めてしまい、その『禁断の木の実』を食べてしまいます。その時、神は男のアダムに食べた理由を訊ねると、アダムは「イブに勧められたから食べた」と言い訳をします。そして、神はイブに食べた理由を訊ねるとイブは「蛇が『食べても良い』と言うから」と言い訳をします。結局、アダムはイブの所為にし、イブは蛇の所為にしてしまいます。それにより、アダムとイブの二人は神の怒りに触れ、男のアダムに対して労働の苦を与え、女のイブに対しては子供を産む陣痛の苦を与えます。それが人間の『原罪』の始まりとされています。ところで、この『禁断の木の実』とは『欲望の知識』のことを表し示しているでしょう。それから、結婚の披露宴で新郎新婦が揃ってウェディングケーキの入刀の儀式を行います。このウェディングケーキの型ちの殆どは塔の様に高くなっているでしょう。素も素も、ウェディングケーキは何を象徴しているのか?を説明しますと、ウェディングケーキの原型は旧約聖書の中に記されている古代メソポタミア(現在のイラクの北部)の中心都市に存在したと言われている有名な『バビロン(バベル・バビロニア)の塔』の型ちを模写したのが説とされています。そして、この『バビロンの塔』とは物欲や肉欲などと言った『欲望』の象徴が『バビロンの塔』であり、ウェディングケーキの原型とされている説があります。また、ある説には、ウェディングケーキは男性の生殖器を象徴している説もあるそうです。詰まり、ウェディングケーキに入刀する儀式の意味合いとは『欲望』の根元を断ち切る理由が込められているでしょう。それから、結婚の条件として申し上げたいことは、先ず、女性が男性に対する要求は容姿(肉体的要素)・経済力・社会的地位や身分・財産・生活能力など能力と労力の安定性がある男性像に求められるでしょう。それに対し、男性が女性に対する結婚の条件は家庭を第一に考え、何よりも安心感を与えてくれる女性像を求めているでしょう。しかし、最近の結婚に対する若年世代の男女間の価値観と要求の在り方は、如何にもトレンディドラマの主人公のように美男美女が『愛の力』で結ばれて行く物語の様に憧れ、その憧れを夢見て結婚をする妄想と言うイメージをしていることが多いでしょう。結婚後の現実観よりも結婚するまでの理想観に心を囚われて夢中になり、結局は結婚後の現実を目の当たりにして、最終的には互いの責任の擦り合いで憎しみ合い、結果的に『離婚』と言う運命を余儀無くされるでしょう。男性の経済力や社会的地位や立場などは明くまでも何時かは消えて無くなる無常の存在であり、平家物語の中にある『諸行無常』と『盛者必衰』の言葉が示すように仮想的な価値観と存在感だけに終わってしまうことでしょう。本来の結婚の目的とは相互の心の在り方を客観的立場で再認識をする為であり、また、夫婦としての心の調和を素直さと謙虚さによって測ることを第一の条件に考え直してから『結婚』の価値観を改めて観る必要があるでしょう。『離婚』を前提に考えての『結婚』は絶対にしないことが何よりと思います。そしてまた、結婚披露宴の席でウェディングケーキの入刀式に憧れて『結婚』をすることは余りにも安易過ぎるでしょう。次にですが、妊娠の期間は『十月十日(トツキトオカ)』とされています。ところで、その『一月(ヒトツキ)』の日数とは月経の日数のことを言い、月経とは月の公転周期(27.3日)や満ち欠け周期(29.5日)に近いことにより約28日間の計算で月経の日数としているでしょう。即ち、『十月十日』とは、約28日間×10周期=約280日間の計算となります。そして、残りの『十日』とは、臨月(出産日)のズレを想定した計算で『+α』を想定した予備の日数となるでしょう。しかし、約280日間+αの日数期間は明くまでも平均的な計算としての日数で個人差によっては臨月(出産日)は平均日数の約280日間の前後約14日間を想定し、妊娠期間日数は約266日~294日間以内が臨月(出産日)の理想とされているでしょう。最後に、『子宮』は女性特有の臓器のようですが、『子宮』は文字通りの『子の宮』と書かれています。その『宮』の意味合いとは『神の空間』とか『神の領域』を示しているでしょう。また、『子宮』の内側の世界は仏教で言う『胎蔵界』を示しているでしょう。そうして、その『胎蔵界』の意味合いとは、密教が説く二つの仏(如来)の世界の一つとされ、その一つが『金剛界』とされ、それに対して、『胎蔵界』は大日如来の理性的な側面を表し、仏(如来)の菩提心が一切を包み込んで育成することを『母胎』と言う『子宮』として喩えられているでしょう。詰まり、『胎蔵界』は女性の内面性を示し、『金剛界』は男性の内面性を示しているでしょう。法的な問題に関して言えることは、その都度の社会状況に応じて変化し、また、何事に於いても一過性や安定性が無く、如何にも御都合主義の感情論的で曖昧なのが今現在の法律と言えるでしょう。しかし、古代ギリシャの哲学者であるソクラテスの名言で「悪法も、また、法なり」があるように、その時代や社会の状況や体制などで変化してしまう曖昧な法律に服従しながら余儀無く生活する以外に仕方が無いでしょう。それに、あのソクラテスの悪妻として知られるクサンティッペの仕打ちに耐えながら哲学の道を精進したことは有名ですが、しかし、ソクラテス自身がクサンティッペのいる家庭を多少なりにも省みることがあれば、クサンティッペは良妻としてソクラテスに接していたことでしょう。しかし、こうした夫婦間の在り方と問題は現在でも同じく共通していているでしょう。夫婦間で特に大切なことは家庭を大事にし、何よりも相互の人間性と内面性と言う精神的要素を冷静な心境で、改めて見詰め直すことが第一の条件となるでしょう。追伸、付け加えとして、人間として誕生する為には精子と卵子との受精融合だけでは決して成立しないでしょう。人間の場合は受精融合から脊髄神経が創られた後に最初の臓器は『心臓』です。その『心臓』が創造した時点で、その『心臓』の内部にある空間世界の中に意識活動の根源である『霊魂』の介在され、人間としての人格形成が母胎(子宮)の中で完成されてから、この現世界に産声をあげて誕生されます。長文にて失礼します。以上。

投稿: 間吊田和志輿為 | 2009年8月24日 (月) 04時00分

前回の続きとして…、密教が説く二つの仏(如来)の世界の一つとされ、その一つが『金剛界』とされ、それに対して、『胎蔵界』は大日如来の理性的な側面を表し、仏(如来)の菩提心が一切を包み込んで育成することを『母胎』と言う『子宮』として喩えられているでしょう。詰まり、『胎蔵界』は女性の内面性を示し、『金剛界』は男性の内面性を示しているでしょう。法的な問題に関して言えることは、その都度の社会状況に応じて変化し、また、何事に於いても一過性や安定性が無く、如何にも御都合主義の感情論的で曖昧なのが今現在の法律と言えるでしょう。しかし、古代ギリシャの哲学者であるソクラテスの名言で「悪法も、また、法なり」があるように、その時代や社会の状況や体制などで変化してしまう曖昧な法律に服従しながら余儀無く生活する以外に仕方が無いでしょう。それに、あのソクラテスの悪妻として知られるクサンティッペの仕打ちに耐えながら哲学の道を精進したことは有名ですが、しかし、ソクラテス自身がクサンティッペのいる家庭を多少なりにも省みることがあれば、クサンティッペは良妻としてソクラテスに接していたことでしょう。しかし、こうした夫婦間の在り方と問題は現在でも同じく共通していているでしょう。夫婦間で特に大切なことは家庭を大事にし、何よりも相互の人間性と内面性と言う精神的要素を冷静な心境で、改めて見詰め直すことが第一の条件となるでしょう。追伸、付け加えとして、人間として誕生する為には精子と卵子との受精融合だけでは決して成立しないでしょう。人間の場合は受精融合から脊髄神経が創られた後に最初の臓器は『心臓』です。その『心臓』が創造した時点で、その『心臓』の内部にある空間世界の中に意識活動の根源である『霊魂』の介在され、人間としての人格形成が母胎(子宮)の中で完成されてから、この現世界に産声をあげて誕生されます。長文にて失礼します。以上。

投稿: 間吊田和志輿為 | 2009年8月24日 (月) 04時06分

管理人さんは、男性は離婚届けを出したその日に再婚できることをどう思ってますか?
同じく夫婦の倫理を問うなら、男性も女性同様、半年間の再婚禁止期間があるべきです。
また、早産で300日より前に生まれてしまう赤ちゃん達がいることもどう思ってますか?

投稿: 通りがかり | 2009年8月24日 (月) 10時44分

算数苦手だったでしょ

投稿: に | 2010年7月20日 (火) 11時06分

男性も女性も再婚の期間制限が必要だと思います。子供の居る居ないにかかわらず。
結婚するなら、それだけの責任を持ってするべきでしょう。
再婚の場合、受理に3ヶ月とか時間がかかるようにするとかが良いと思う。
一回失敗している訳ですし。

投稿: 通りがかりの男性 | 2012年8月20日 (月) 19時02分

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