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2007年3月28日 (水)

熟年離婚

あと5日(昨日書き始めたので今日から言うとあと4日)で離婚時の年金(会社員の厚生年金や公務員の共済年金)を分割できる制度がスタートする。社会保険庁は昨年10月から、離婚を考える50歳以上の人を対象に、分割して受け取れる金額の目安を伝えるサービスを始めていた。

折しも団塊世代の定年退職が今年いよいよ本格化する。増え続けていた離婚件数が、2004年〜05年はその件数が大きく減少したが、これには離婚を考えていた妻が、制度のスタートする2007年4月まで控え、定年退職を迎える夫が退職金を手にするまで離婚を控えていたことも影響していたと見られている。離婚の話は妻の側から出ることが多く、夫は「年金を減らされる側」になることが多い。

これから定年退職を現実の問題として迎えることになる男性としては、「ひょっとして」の戦々兢々でその日を迎えようとしているものもいるかも知れない。3月23日の毎日新聞に「熟年離婚ちょっと待った」と、エッセイストの小川有里さん(60)が離婚しなくても、と記者との対談で、彼女なりに秘訣を開陳している。ちょっと耳を傾けてみよう。

彼女の近著に「定年オヤジのしつけ方」(講談社)がある。彼女自身が「理想の夫育て」に成功した裏話を盛り込んだものらしく、刺激的なタイトルに惹かれて購入した女性も多くいたらしく、発売一ヵ月ですでに1万部が売れ、増刷もしている。彼女の6歳上の旦那さんの定年を切っ掛けに過ごした数年間の夫とのきしみを参考に書いたものだ。最初の数年間は、彼女は夫に嫌みを言い、夫は黙り込むといった“冷戦状態”が続いた。仕事に追われる彼女は家でごろごろしている夫が、目障りで仕方なかったという。お互いにストレスが溜まって行くのがわかった。その生活の中から流石、エッセイストらしく彼女は夫の「しつけ方」を綴った。

まず、仕事で家にいることのなかった夫の昼食を準備すること(専業主婦は概ねこうなる)で彼女は余計な家事が増えた。これまで全く料理をして来なかった夫に湯の湧かし方、包丁の使い方、電子レンジの使い方を教えて行った。出来るものでよい、インスタントであっても構わない、彼女の負担は少しでも和らぐことにつながったのだ。さらに、料理ができなくても、スーパーやコンビニで口にするものを調達することを覚えてもらう。何を、どこで、どのように調達することができるかも知らない男性もいるからだという。調達能力さえあれば万が一、妻が倒れても困らないだろう。「妻が何もかも世話をやいていると、いざというとき。困るのは夫の方」と言う。

退職しても妻の生活は何も変らず、夫だけが好きに過ごしていては不満が出る。少しでも分担してくれれば妻は楽になるし、分担してくれる夫への労いの言葉も出る。食事の後片付けでもいい、雑巾がけでも、庭掃除でも良い、夫に何かしらの役割を持たせることだ、と彼女はいう。そして、ここで彼女の“秘訣”が出てくる。それは『笑顔と感謝の言葉』だ。家事をさせる秘訣は「これやってくれると助かるんだけど」と優しい口調と笑顔で接し、すぐにうまくいかなくても根気よく言い続けること、「これくらいやって当然」と思っても「助かったわ、ありがとう」と感謝の気持ちを言葉にすることを忘れずに、と仰る。

彼女の経験上から「なんで何もしないの?」「これくらいやってよ!」といった命令調や嫌みは逆効果だ。また、あれこれいっぺんに効果を求めず、2年、3年かけて徐々に「理想の夫」に近づけることが大切だ、と。夫の現役時代は、早朝家を出て夜遅く帰宅し、夫婦の会話がなくてもさほど支障はなかったかも知れない。しかし、定年後は打って変り、一緒の時間が長くなる。「これまでまともに向き合って来なかった夫婦も、定年前後こそ、夫婦仲を修復したり、関係を再構築する絶好のチャンスではないだろうか。『これから二人でこんなふうに暮らしたい』と妻から切り出してみては」との提案だ。

他にも彼女が挙げる幾つかの夫育ての箇条書きがある。
 ♦夫専用の部屋を用意し、1日中居間で夫婦べったりの生活をしない
 ♦突然の変調には気を配らなければならないが、快適な睡眠には夫婦別寝
 ♦妻について廻るのではなく、一人で外出できるようにする
 ♦夫婦別々の趣味を持つことで会話が広がる
 ♦時には連れ立ってデート、散歩する
 ♦褒め言葉を惜しまない
 ♦夫の地域デビューを応援する
 ♦干渉は控えめに などが、夫操縦の極意のお勧めになるようだ。

《この程度で家庭円満が保たれるようならば何も心配はないだろう。心配なのは、4日後の年金分割の施行される日を手ぐすね引いて待っている女性たちだ。人によっては離婚後の計画まできっちりと立てて、次の男となる相手探しまで相談所に相談を持ちかけている女性もいるようだ。住宅ローンを引き継いで、住宅を自分名義にする代わりに、慰謝料はなし、子どもはすでに自分の側に抱き込んであり、養育費をがっちりと取る、弁護士への謝礼や、結婚相談サービス料まで試算済みだ。現在の夫との別離は別の男との愛の巣を見つけるための過程でしかない。現在の風潮は、女性が申し立てればマスコミは挙って男を悪者に仕立ててくれて、離婚は簡単に成立する勢いだ。

熟年離婚の原因・背景は性格の不一致、異性関係、暴力、浪費、家庭を顧みないなどが挙げられているが、これはどの世代でも例外なく挙げられる要因だ。性格の不一致とは何十年も連れ添ってきて、何を今さらのことだろう。私たちの世代では、お見合い結婚がごくごく一般的な形態であった。家と家との結びつきから、家の面汚し、親不孝、などのしがらみから、性格の不一致や暴力などがあっても、現在のように簡単に離婚はできなかった。一方、現在の家庭のありようからは、好きになったから一緒になる、飽きたから別れる以上の理屈は必要ないもののようだ。しかし、縁あって一つ屋根の下で暮らしてきた夫婦だ、ここは一つ小川女史の声に耳を澄まし、これまで日本の経済復興を支えてきた夫だ、じっくりと向き合って話し合いを始めてみるのも良いかもしれない。》

参照「団塊会社員と退職金」06/04/09

 

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