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2007年3月14日 (水)

矢祭町長 引退表明

毎日新聞(3/14)夕刊から
根本良一町長(69)を取り上げるのはこれで3度目になる。
根元町長といえば、国が飴と鞭で進めていた平成の大合併に、浮かれたように次々に名乗りをあげる全国の市町村の流れに、2001年10月31日、「小さいからこそ輝く町」を掲げ、町として何もメリットのない合併をしないことを宣言したことに続いて、翌年2002年7月22日には住民基本台帳ネットワークへの不参加を表明。これは日本全国の全住民に住民票コード(11桁の番号を割り振る)がネットワーク化されるシステムだ。住民票に記載される本人情報は、氏名、住所、性別、生年月日、住民票コード、およびこれらの変更履歴などで、個人情報の流出を懸念する根本町長が逸早く不参加を表明した。矢祭町を追い掛けるように、東京都国分寺市が、同杉並区、三重県小俣町、同二見町、神奈川県横浜市へ、9月11日には東京都中野区へと続く魁となった。
 これを町民が、町議会(福島県矢祭町)が支持し、根本町長の姿勢は全国の地方自治のあり方を再考する一石を投じた。また、近くは全国からの善意の図書、291、398册(1/11現在)の寄贈を受け、2007年1月14日「矢祭もったいない図書館」をオープンした。

今回も、03年の引退表明をした町長を、町ぐるみで翻意させた民意があったように、同じくすんなりと引退といくかどうかが流動的、と捉えられている。03年の時には町のおばさんたち100人ばかりが町長室に押しかけ、以前「女の涙」と蔑んだ首相もいたその涙で引退を思い留まらせたという話もある。次期町長選でも他の立候補者もないことや、10人の町議のうち9人から慰留する発言も続いたという。

国政を預かるクラスから地方自治体に至るまで、2期、3期と続けるうちには、どんどん腐って行く指導者の多い中、6期を全うし、7期への期待が望まれる指導者とは、羨ましくも幸せな人間だと思う。上に立つもの常にかくありたいものだ。

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