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2007年3月 3日 (土)

男性 78・56歳

Suisena

 すいせん


Suisenb


 
 冬の陽が傾くのは早い
 色温度が下がり、黄っぽくなったのを
 補正した


05年度、日本人の平均寿命が最高を更新した。女性が85.53歳。男性の平均寿命から私の残る命は3年と半年ということになる。

残る命をおよそ3・5年とみたが、ある年齢の人が平均してあと何年生きられるかという期待値を計算した数字がある。平均余命という。生まれたばかりの0歳児から100歳まで表になっているが、自分に近い前後を取り出してみた。
  年齢別平均余命 単位:年(平成16年)
        男      女
  50歳   30.70   36.90
  60歳   22.17   27.74
  70歳   14.51   18.98
  75歳   11.23   14.93
  80歳    8.93   11.23 とある。
これで考えると、平均でまだ11年以上は生きることになる。益々生きにくくなる日本でのこの先を考えると、長生きも決して楽じゃない。この歳になるまで麻疹以外の病気を経験していないから、交通事故にでも逢わない限り明日や明後日に死ぬことはなさそうだが、そろそろ死について考えておかねばならない年齢は自覚せねばならない。若しもの時の延命措置はしないよう、妻とも話し合っている。

人の魂を信じないで生きてきたから、死ねば焼かれて灰になるだけだ。魂がないから墓も必要ない、と考えている。後に残った人間が拝んでくれないからと、恨んで出ることもしない。エーテルのように空気中に彷徨うこともない。そう、その前の葬式もいらない。家族にとってこれほど金のかからない死に方はないだろうと思う。

しかし、このような親しい人の死を悼み、悲しみにくれる遺族を慰める葬式のあり方が、この5、6年で激変しているという。信仰心を失い、宗教、宗派に無関心な日本人には葬式だけの仏教から離れ、音楽葬、お別れ会など、親しい親族だけ弔う家族葬も増えている。葬式に金を掛けることはない。

昔は各家庭にあった仏壇も、持たない家が普通になり、毎朝灯明を点し、手を会わせる行事も見なくなった。敗戦後間もない間まで広場さえあれば賑やかに踊り明かした盆踊りも殆ど消えた。神社の前を通ってもお辞儀することもない。日本人にとっては神様は結婚式に、佛さまは葬式に利用するだけの重宝な飾りになり下がっている。

考えてみればこれから先、何万年、何百万年、いや何億年と人は死んで行く。その度に墓を作っていては生きて行く人間の住む土地が足りなくなる。だから今、アパートやマンション風の機械仕掛けの墓らしき物を作らねばならなくなった。作れば誰か参らなければならなくなる。祖先伝来の、田地田畑や墓を守るという考えも核家族では薄らぐ。

日本の法律では焼却しないと埋葬できないから、拾った骨は散骨することになるだろう。後は身近な人のこころに、多少とも懐かしんでもらえる死に方であればいい。灰を撒くのはどこにしてもらおうか。敗戦後、カルチャーショックを受け、少年の頃から憧れたギリシャの海、そうだ、地中海にでも撒いてもらおう。

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