イタリアで赤ちゃんポストが
日本でも厚生労働省は「法的に問題はない」と言っているが、安倍が「産むなら親として責任を持って」「匿名で置いていけるものを作るのがいいのか」と懸念を示し、国民の間でも賛否両論ある赤ちゃんポスト。
毎日新聞(2/27)から
イタリアで昨年12月、ローマ東郊にある総合病院が新設した「赤ちゃんポスト」に24日、1人目になる男の赤ちゃんが保護されたと26日、伊太利の各紙が報じた。男児は生後3〜4カ月のイタリア人とみられ、24日、病院に隣接するプレハブ棟のベッドに置かれた。センサーが感知して警報が鳴ったため、医師らが駆け付けて保護した。
同病院では育児が困難な若い母親を助けるために、赤ちゃんを受け入れようと、実験的に「ポスト」を設置した。入口には「捨てないで。私たちに預けて」と記されている。ドイツの場合も中世から捨て子を預かるシステムがあったが、同じようにイタリアでも12世紀末から19世紀にかけて教会などが捨てられた赤ちゃんを預かる制度があった。
現在、赤ちゃんがゴミ箱などに捨てられる事件が時折起きて、社会問題となっている。ANSA通信によると、同国では最近、少なくとも8ケ所で「赤ちゃんポスト」が設置されたという。同病院ではこの男児に名前をつけ、養子に出すことを検討している。医師はイタリア紙に「もし母親が赤ちゃんを取り戻したいのなら、経済的、心理的に支援したい」と話している。
イタリア政府のトゥルコ保健相とビンディ家族問題相は今回の保護を「見習うべき成功例」と評価し、産婦人科のある全国の病院で「ポスト」を導入すべきだと提案している、という。
《イタリアに長く住み、イタリアをよく知る日本人に言わせると、カトリックを国教とするイタリアだが、信仰心が厚い割には快楽主義というのがイタリア人であり、またそれを許しているのがイタリアのカトリックだとも思われる、と見ている。旅行でしかイタリアを知らない日本人からは至って戒律の厳しいキリスト教と思われるが、信仰と生活をうまく使い分けているのがイタリア人のようだ。その結果、生まれた子をゴミ箱に捨てることが時々起きるようでは、殆ど諦めの心境なのだろう、政府が「赤ちゃんポスト」を人助けポストと思うのも頷ける。日本の安倍が、何とか歯止めになれば、と「親の責任論」で懸念を口にするのがせめてもの慰めであろうか。》
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