主要100社新卒採用 選考で重視するポイント
毎日新聞(3/22)から
同紙が行った主要100社の採用計画調査で、各企業の積極的な新卒採用の動きは来春も続く見通しが浮き彫りになったようだ。国内外の生産拡大に備えて人材の確保を目指すメーカーや、営業力の強化を図る大手銀行などが大量採用方針を打ち出した今春の高水準の採用計画を引き続き維持するようだ。
08年春に採用増を示した36社のうち、シャープ、川崎重工業、東洋紡、セブンーイレブン・ジャパン、伊藤忠商事など13社が「自社の業績向上が見込めるため」と説明。ビール事業が好調なサントリー、経営統合後のリストラを進める一方で海外事業が好調な第一三共など8社が「人員が不足する部門がある」と回答している。幅広い業種で業績改善の影響がうかがえる。
「来期は今春並み」と答えた企業も、みずほフィナンシャルグループ、キリンビール、イオン、第一生命保険、日本マクドナルド、NTTドコモなどが「長期的な観点で、一定人員を継続採用する」との理由で高水準の採用を保つことになりそうだ。
これらの企業が新卒人員の確保を競う動きから、企業の採用活動時期が早期化する傾向が強まっている。ただ、青田買いが先行すると、内定辞退や入社後の早期離職につながる職業選択のミスマッチが心配されるため、企業説明会から入社までの間に、企業がそれぞれ頭を絞った対策を考えているようだ。
今回の調査では、企業が学生を選考する際に、評価の基準として重視する項目(三つまでの複数回答)を挙げてもらった。(回答数 270項目)
最も多かったのが「コミュニケーション能力」-- 81社
次いで「行動力」 -- 55社
「会社・仕事への熱意」を見る -- 37社
こうした傾向は昨年の同じ調査から大きく変っておらず、個々の人物重視、入社後の成長可能性に期待する企業の姿勢が分かったという。また「学業成績」と答えた企業は1社もなく、「専門的な知識」や「語学力」も選考段階では必ずしも重視されない状況もうかがえた、と総括している。
《270の回答がグラフにして載っている。幾つかの項目については上に出ているような分布になっているが、私なりにこの表から薮睨みの考察を加えてみる。
まず、「責任感」を重要視する企業の少ない(24社)ことに驚く、あとはフリーターでも昼寝していても勤まる会社ということか。もっと驚くのが「学業成績」は全くのゼロ回答。大学もピンからキリまであるが、学業成績が問われないとすると、キリの学生たち、卒業証書だけがあれば良い。自信を持って面接に行けよ。小学生レベルでも良い。ただそれまでに、携帯から目を転じて読み書きに馴れ、せめて、て、に、を、は、が正しく使えるように、幼児ことばの「・・てェー」「・・でェー」を極力使わなくても話が通じるように、敬語が使えるようになっていることだ。或いは序数詞の使い方が全く出来ているとは思えないから、年齢を数えるのに「1コ、2コ」でしか表現できなくては採用される見込みはないことを知っておくがよい。
「語学力」を求める企業がたった1社、ここでいう語学は言語学者レベルをいうのではなく、英語が代表する外国語をいうのだろう。あれほど文科省が幼児からの英語を宣伝しているにしては、企業(商事や物産、電気・通信機などある中)では全く必要ではないと言っている。「語学力」と同じく「忍耐力」も1社だけ。「協調性」が23社。人間関係でうまく行かず、仕事が嫌になれば辞めてくれても結構、と最初から考えているようだね、ならば、嫌になればさっさと辞めることだ。「会社・仕事への熱意」が37社。最近の若者の性格が企業側にそのように考えさせることになったのか、仕事に飽きていやいやこなしていても、仕方ないこと、と思わせているのは若者か。
これまでに挙げなかった項目では「専門知識」4社。「課外・学外活動の経験」2社。「人柄」33社がそれぞれある。要は、責任は2の次でも会話力・聞き取る能力(81社)で、動き回ることができる・何でもやる課、のような(55社)人間を企業は求めていることになる。
多過ぎる大学に関しては今までにもくどくなるほど書いて来た。辞書も使えず、漢字も小学生レベルの国語力では、企業はそこまで面倒は見てくれないぞ。新卒者の最も足りないのがコミュニケーション能力だろう。この問題は今に始まったことではない、しばらく前からどの企業の担当者からも聞こえていたことだ。携帯や、パソコン、ゲームとばかり向き合っているから、他者と面と向き合ってする会話ができない。
来春の就職期までにはもう時間がないぞ、携帯なんか捨てて、中学時代の国語の教科書を読み返すことだ。漢字を覚えることだ、声に出して読んでみることだ。》
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