« アニータ騒ぎ | トップページ | 続々・離婚後300日以内出産は前夫の子 »

2007年2月 3日 (土)

野党審議拒否

言葉知らずか、比喩べたか、もっと言えば女性蔑視か無能なのか。

毎日新聞(2/3)から
柳沢厚労相の発言問題を理由に野党が補正予算審議を拒否していることに対し、2日の閣議後の会見で各閣僚から批判が相次いで出た。

長勢甚遠法相は「大事な補正予算を審議しており、論議に参加するのが当然だ。(野党の)やり方はよろしくない」と指摘した。久間章生防衛相も「言葉をとらえて審議しないっていうのはちょっとどうか」と述べ、麻生太郎外相は「厚労相の話に不満だったら、(審議に)出て来てただすのが普通だ。出てこないっていうのはあんまり理解できない」と語った、という。

一方、当の柳沢厚労相は「私の発言でこうした事態が生じた。ますます反省度合いを強めている」と反省しきりだと。

過去にも同様のことは何度もあった。その度に多数党からは、これまた同じような言葉が口にされた。一見民主主義を楯にとった正当性のある発言のようだが、数を頼みとする多数党の傲慢でしかない。少数党が、言葉に挑発されて、或いはしぶしぶながら、或いは国民の賛同が得られず、或いは鉾を納めて審議の場に出たとする。途端に有無を言わせぬ数の暴力で押しつぶされる。これが民主主義だ、と。このようなことは多数党はお見通しだ。だから「お出でお出で」と挑発する。少数党の出席がなければ、もっと解決は早くなる。反対ゼロで審議は解決だ。

安保闘争や労働運動に、国民の心が燃えていたころは、反体制力の力も強く、国会も怒号が飛び交い、物が飛び、殴り合いも生じた。それでも空しく少数党には勝ち目は巡って来ることはなかった。世の中が落ち着き、国民皆中流の意識が蔓延し、贅沢が浸透して裾野を広げた。社会主義大国が姿を消し、冷戦の終結とともに反共思想も過激な運動からの転向を余儀なくされていった。敗戦後常に一定の数を確保していた対立党が、労働運動の沈静化に伴って数を減らし、与党が巨大化していった。反対党の数の減少は、与党にとって一党独裁の傲慢が生まれる。何を審議しても数で押し切れる。現在の政府は一党では数で必ずしも有利でない。どうしても数の確保が必要となって、宗教団体の組織票が約束できる党との連立を組んだ。

こうして絶対に負けることのない数を背にして審議には出て来るべきだ、とは言ってみたが、不祥事続きもあることから、世論も気にしなければない状況だ。日本の最大の少子化問題を担当する大臣の、失言とも言えない時代錯誤の女性観をもとに、これから何に取り組み、どう対策がたてられるのか、想像することも不可能だ。もっと不可思議なのは政府与党の女性議員たち、彼女たちは自身、女ではないのだろうか。数を頼みの仲好し内閣、庇えば庇うほど、安倍本人の人事掌握の無力を浮き彫りにするだけなのに。

さて、女性が子どもを生む機械なら、男性は一体何だ。その機械が錆つかないための潤滑油か、それとも自身が壊れるまで動き続ける機械なんだろうか。

|

« アニータ騒ぎ | トップページ | 続々・離婚後300日以内出産は前夫の子 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/107998/13773032

この記事へのトラックバック一覧です: 野党審議拒否:

» 大臣の発言について [ムッシュAの独り言]
あの問題発言 [続きを読む]

受信: 2007年2月 7日 (水) 00時10分

« アニータ騒ぎ | トップページ | 続々・離婚後300日以内出産は前夫の子 »