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2007年2月16日 (金)

人口減

柳沢厚労相の発言から、一向に少子化の問題が議論されないままに日数だけが過ぎて行く。

昨夜のテレビ番組で愕然とする数値がクイズになって出された。回答者の1000万円が懸かった最終問題だ。回答者は紺野美紗子、さて、4択のその問題。
 西暦3000年の日本の人口は?
    A. 2万9000人
    B. 2千900人、と読み上げられた瞬間、場内から哄きが沸き起こった。想像を絶する数字に見ているこちらも肌寒くなる思いで凝視していた。次の数字は?
    C. 290人 最後の数字は予想どおり
    D. 29人
回答者の紺野美紗子が口にしたのは「考えても全く分からない、どうせ間違うのなら遥かにかけ離れていた方が間違いでも諦めがつく」というような言葉だった。そして「思いきって Dの29人」と決断した。そして、1000万円を獲得した。

「少子化」についてこれ以上に強いインパクトのある話題はかつてなかった。ただ、西暦3000年まではあとほぼ1000年ある。現在の出生率のままでずっと推移するとは思わないが、単純計算すると数学的には間違いない数字なのだろう。では一体、1000年後とは、と考えてみても想像することも出来ないが、例えば過去に遡って考えてみることも年代の開きのおおよそが、掴めるのではないか。

それでは日本の凡そ1000年前はどのような時代だったのだろうか。西暦1007年ごろの日本は、およそ400年間続いた平安時代の中期、1016年には藤原道長が太政大臣のころだ。平清盛が生まれるのはまだ100年ほど後の1118年だ。この頃の日本列島の人口は451万人とみられ、平安末期には683万人が推定されている。1000年後の1億2000万人との隔たりは、これこそを隔世の感というのだろう。

これが1000年かけて減少の方向へと動いて行こうとするのだ。地球温暖化、オゾン層の破壊、CO2問題、地球資源の枯渇などの他、人類が住めなくなる地球になる心配と同時に、日本人が地球から消え、新生国家が生まれるのをだまって見ているわけではないだろう。

地球人口の増加があるのに、先進国と呼ばれる国は揃って出生率の低下とともに人口減で悩んでいる。韓国では1953年当時出生率5・0強あったものが、2005年には日本よりも低い1・08を記録している。また、フランスの出生率の持ち直しが評価されているが、1950年当時の2・9が1・9に落ちている。日本ではやはり1950年当時の3・7が2005年1・26にまで落ちた。政府はしきりに対策を進めようとしている矢先の柳沢の発言だ。安倍は少子化問題に専念させようとして「発言自体は不適切だが、目指している方向は誤りがない」と擁護をするだけだ。

政府は、年金制度を守るためには、現在1・26の出生率を1・39にまで上げてもらうように女性に生めよ増やせよの少子化対策を考えている。02年度国立社会保障・人口問題研究所がまとめた2050年の目標設定値が1・39を前提としたものだ。フランスで効果が上がったような施策に頭を使うのではなく、今の政府は希望的数値や単なる統計学を弄ぶだけで、柳沢の口にした「生む機械」のことを全く考えていない。まさに生きた女性への配慮が欠けている。

それにしても、1000年先の29人が数字の遊びだとしても、少子化に対して考えさせる問いかけであった。

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